花あそび

庭で育てた花々や嵯峨御流の花、そして時には野の花を
いっときいただいてそばに置きました。

アンスリウム

2009年07月24日 | 嵯峨御流

アンスリウムを使った荘厳華(しょうごんか)をお稽古させていただきました。
以前は荘厳華はどうも気乗りしない花態でしたが
最近になってようやくこの花態のお華のよさを少しづつ感じることができるようになりました。
とくに今回は花材の組み合わせが面白くて好い感じのお花になりました。

荘厳華は仏前を荘厳する花として考案された花態で
如法筒というオリジナルの筒にお花をいけていきます。

 

太陽と入道雲が広がる真夏の空のイメージをいけたいので
それにあう花材のとりあわせを花屋さんにお願いしたのだそうです。
組合わせてあったのは
アンスリウム、ヘリコニア、スモークツリー、桔梗蘭、クッカバラ、エリンジュウームでした。
この荘厳華という花態は花材を数多く使うことも特徴のひとつです。
ですからその組み合わせやその花材の配置によっていけあがった雰囲気も様々
そこがまた面白いところでもあります。
もちろんこの筒のまま飾るわけではなく
花器にこの如法筒を入れてそれにお花をいけていきます。
この花にはどんな花器が似合うか四種類ほど用意して比べてみました。



これは荘厳華専用で御紋のついた格のある花器ですが
これだとお花のほうが軽い感じでバランスがあまりよくないように思います。

 

 
備前焼の花器
これだとちょっと野暮ったくなるような・・・

 

 
マーブル模様入りのガラス花器
ちょっとコワイかも?!

 

 
同じガラス素材でもこれだとすっきりとして爽やかな印象に!


この花器を使うことにしました。仕上げに白砂を敷いて






この日ちょうど娘もいたのでいっしょにどれがいいか選んでくれました。
もちろん好みは一致しました。
来春にはひょっとしたらこの家から出ていくことになるかもしれません。
それまで少しでも多くのお花を見せておいてやりたいと思います。
お花を手にしないまでも何か心に刻むものがあることを願って・・・