日本農業新聞e農ネットに「12年産米売れ行き低迷 卸在庫51万トンに増加 消費回復策が急務 (2013/5/26)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
2012年産米の売れ行きの低迷を受けて卸の米在庫が膨らんでいる。
3月末時点で51万トンで、この5年で最も多い。
その影響で、集荷団体から卸への米の出荷も鈍化。
13年産米の販売と14年産米の生産数量目標にも影響する可能性があり、米の消費回復策が求められている。
農水省が毎月まとめている卸の米在庫数量調査では、12年産米と11年産米を合わせると、昨年10月以降50万トン前後で推移。
今年2月末には46万トンに下がったが、契約済みの米を集荷団体から引き取ったため3月末には51万トンと再び上昇した。
卸の在庫が膨らんでいるのは、前年産並みに近い量の米を仕入れたものの、小売りや中食・外食業者など実需者への納品が思うように進んでいないためだ。
12年産米で価格が上がり小売価格も上昇、売れ行きが鈍化した。
米穀機構によると、1000人当たり米の購入数量(販売時点情報管理=POS、全国380のスーパー・生協を対象に調査)は出来秋の昨年10月以降、毎月、前年度の月平均を下回り、今年4月は前年同月比で10・4%少なかった。
価格転嫁が難しいとして中食・外食分野では、米飯の使用量を減らす動きが出ている。
大手弁当業者のヒライ(熊本市)の平井浩一郎社長は「4月から弁当1パック当たりの使用量を200グラムから190グラムに変更した」と説明する。
弁当業者に納める炊飯納入業者でつくる日本炊飯協会は「駅弁やスーパー向けの弁当の容量は15~20%減らしたケースもある」と話す。
卸の中には、在庫を解消しようと小売りや同業他社に大幅に値引き販売するケースも出ているが、多くは「市中相場が下がれば差損が出てしまうので売れない」(西日本の卸)と慎重姿勢だ。
JA全農から卸への12産米の受け渡し(所有権移転=出荷)の進度も遅れている。
4月末までの累計受け渡し数量は、前年比9%(12万8000トン)減の132万トン。
受け渡しが遅いほど産地の保管経費がかさみ、生産者への最終精算額が目減りする。
全農は「在庫が膨らんでいる状態で13年産の販売に突入した場合、価格設定や契約進度に影響する可能性がある」として、消費拡大につながる対策を検討する。
農水省は3月の食糧部会に、生産者と集荷団体、卸を合わせた13年6月末の民間在庫量について、前年同期より26万トン多い206万トンとの見通しを示した。
6月末の在庫量は、11月に14年産米の生産数量目標を決める際の基礎になる。
3月末時点では卸の在庫が平年に比べ10万トン前後多いことから、同省は「この水準(206万トン)をさらに上回る可能性がある。今後の在庫数量の推移を注視していきたい」(農産企画課)と話している。
というもの。
これが新米時期まで続いてしまうと、今年の新米価格に影響を及ぼす可能性があるのだが、今のままでは在庫繰り越しという事になるのかもしれない。
古米が高くて、新米が安いという、新古逆転現象なんて言うのも、考えておかなければならないかも。
こういう時に、ブランド米になっていると、被害が軽減できるのだが、ブランドはすぐには出来ないし、簡単に考えたブランドは、すぐに行き詰まる。
自然に左右される農産物だから、数字通には計画できない。
難しい問題だ。
内容は以下の通り
2012年産米の売れ行きの低迷を受けて卸の米在庫が膨らんでいる。
3月末時点で51万トンで、この5年で最も多い。
その影響で、集荷団体から卸への米の出荷も鈍化。
13年産米の販売と14年産米の生産数量目標にも影響する可能性があり、米の消費回復策が求められている。
農水省が毎月まとめている卸の米在庫数量調査では、12年産米と11年産米を合わせると、昨年10月以降50万トン前後で推移。
今年2月末には46万トンに下がったが、契約済みの米を集荷団体から引き取ったため3月末には51万トンと再び上昇した。
卸の在庫が膨らんでいるのは、前年産並みに近い量の米を仕入れたものの、小売りや中食・外食業者など実需者への納品が思うように進んでいないためだ。
12年産米で価格が上がり小売価格も上昇、売れ行きが鈍化した。
米穀機構によると、1000人当たり米の購入数量(販売時点情報管理=POS、全国380のスーパー・生協を対象に調査)は出来秋の昨年10月以降、毎月、前年度の月平均を下回り、今年4月は前年同月比で10・4%少なかった。
価格転嫁が難しいとして中食・外食分野では、米飯の使用量を減らす動きが出ている。
大手弁当業者のヒライ(熊本市)の平井浩一郎社長は「4月から弁当1パック当たりの使用量を200グラムから190グラムに変更した」と説明する。
弁当業者に納める炊飯納入業者でつくる日本炊飯協会は「駅弁やスーパー向けの弁当の容量は15~20%減らしたケースもある」と話す。
卸の中には、在庫を解消しようと小売りや同業他社に大幅に値引き販売するケースも出ているが、多くは「市中相場が下がれば差損が出てしまうので売れない」(西日本の卸)と慎重姿勢だ。
JA全農から卸への12産米の受け渡し(所有権移転=出荷)の進度も遅れている。
4月末までの累計受け渡し数量は、前年比9%(12万8000トン)減の132万トン。
受け渡しが遅いほど産地の保管経費がかさみ、生産者への最終精算額が目減りする。
全農は「在庫が膨らんでいる状態で13年産の販売に突入した場合、価格設定や契約進度に影響する可能性がある」として、消費拡大につながる対策を検討する。
農水省は3月の食糧部会に、生産者と集荷団体、卸を合わせた13年6月末の民間在庫量について、前年同期より26万トン多い206万トンとの見通しを示した。
6月末の在庫量は、11月に14年産米の生産数量目標を決める際の基礎になる。
3月末時点では卸の在庫が平年に比べ10万トン前後多いことから、同省は「この水準(206万トン)をさらに上回る可能性がある。今後の在庫数量の推移を注視していきたい」(農産企画課)と話している。
というもの。
これが新米時期まで続いてしまうと、今年の新米価格に影響を及ぼす可能性があるのだが、今のままでは在庫繰り越しという事になるのかもしれない。
古米が高くて、新米が安いという、新古逆転現象なんて言うのも、考えておかなければならないかも。
こういう時に、ブランド米になっていると、被害が軽減できるのだが、ブランドはすぐには出来ないし、簡単に考えたブランドは、すぐに行き詰まる。
自然に左右される農産物だから、数字通には計画できない。
難しい問題だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます