今回の大雨により各地で発生している被害を見ている、多分、地域活性化等をしている人なのだろう。
「地域のために、被害にあわれた田畑を直ぐに復活させて上げたいのですが、なにか良い知恵はございますでしょうか(大幅に省略)」というメールが届いた。
自分は畑の事は良く判りませんので、圃場についてのみ話しますが、畦畔が壊れた程度であれば、比較的復旧は簡単です。
しかし、圃場の上に土砂や流木などが入り込んでしまった場合は、土砂や流木の除去にかかる費用だけでなく、土壌を健康な状態に戻すための作業と費用と時間が必要となります。
圃場の規模にもよりますが、数百と言う金額では、絶対に納まらないと思います。
問題なのが、今回のように河川氾濫によって、圃場そのものが崩れてしまい、流されてしまった場合です。
膨大な費用と時間をかければ、とりあえず、元の風景に戻す事は可能です。
ですが、崩れてしまう前に作っていたレベルまでに、お米の品質や食味を戻すという事は、もう不可能だと思います。
JAの組合員で若い担い手であれば、数千万に及ぶ自己負担はあると思いますが、補助金などのサポートを受けれると思いますし、まだまだ時間もあります。
なので、元に戻すという事は出来ないとしても、新しいブランド米を作り上げる事は可能だと思います。
しかし、個人で頑張っていた高齢生産者の場合、全てい於いて厳しいのではと思います。
等の説明(具体的内容については、ここでは省略)をして返信をした。
なぜ自分が、個人ではなく組織・システムと、口煩く言い続けている理由の1つに、実は此れも含まれている。
若い担い手に、安心して農業を引き継いでもらあためには、安心・安全・美味しいお米を作れば良いという、単純な事では済まない。
どうしても、様々なプラスとマイナスを引き継ぐことになる。
災害という、自分だけではどうにもならない事態となってしまった場合でも、それでも農業を諦めずに、続けられるようにしておく必要があるのだ。