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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

夏帽子

2009-07-08 10:00:00 | 手仕事
 某ショッピングモールの帽子売り場。
500円~980円のワゴンセールで気に入った帽子を見つけた。
白地に甘い色彩の花柄プリント、軽くてフィット感が抜群。
特に帽子が欲しいわけではなく逡巡したが買うことにした。

 ところが支払いカウンターで3980円請求されてビックリ!
「安売りのワゴンに入っていたのですが......」
と訴えて調べてもらったところ、どうやら間違って紛れ込んだらしい。
気分が悪いが、ここはおとなしく引き下がるしかないだろう。
しかし手に入らないとなると無性に欲しくなるのが凡人の常。
定価で支払って買うべきか?いや諦めるべきか?
またまた逡巡しながら、ためつすがめつ手にとって......決めた!
 「自分で作るわ!!

 さて、布製の帽子ってどうやって作るのだろう?
昔、アテネ・フランセで帽子作りを習っていた友人がいて、練習を兼ねて作ってもらったことがある。
お椀を深くしたような形の帽子で、一枚の布地のどこにも縫い目がないのに立体的な形になるマジックとテクニックに目をみはったことがある。
でも被っているうちにだんだん下がってきて前が見えなくなり、↓【鉢かつぎ姫】になったような落ち着かない気分にさせられたものだ。


          


 いつも帽子を被る時につきまとう、ちょっとした違和感と不安感。
履き心地のよい靴選び同様、被り心地のよい帽子を探すのは難しい。
手作りに挑戦する価値は大いにある。
正確な型紙さえ作れば夏の簡単帽子ぐらい何とかなるわさ!
しかも手持ちの材料で間に合わせるから、ただだ!
円周率や円周を出す公式を思い出すのに苦労したが、電卓片手に計算しながらなんとか型紙を作製した。
全く同じデザインの帽子が欲しかったのだが無理だったので、少し自己流にアレンジしてやっと完成したのがこれ↓


        


 何度も試着しながら修正を重ねて作ったのでジャストフィット。
「珍しく満点仕事だ!」
と悦にいっていたが致命的なミスを犯していた。

 専門的な話になるが(どこが?)、芯地に手近にあるキルト芯(伸した綿のようなもの)を使ってみたところ、とても案配がよかったので帽子全体に貼り付けた。
適度なフィット感はキルト芯の力によるところだが、綿(わた)を被っているのと同じだから暑いのなんのって.......。
さっそく被ってももちゃんとお散歩に行ったら頭から汗が噴き出した。

 せっかく作ったのに、秋風が吹くまで用のない夏帽子。
満点仕事への道のりは遠い。




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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (うらら)
2009-07-08 14:42:08
スーパーでもたまにあります!
安売りの商品の中に正規品が紛れ込んでいるのね。
「あら!こっちの方が安いわ」なんて思って、もとの場所に戻す手間を惜しんで置いていくのでしょうが、とっても迷惑!

帽子、とっても素敵に出来上がりましたね
ツバを折り返しても、そのままでも良いのね。
ツバとトップの間のギャザー状の部分がとてもオシャレじゃないですか!
あれ?でも夏の使用は難しいのね
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うららさんへ (nihao)
2009-07-08 16:46:51
そうそう、戻す手間を惜しんで置いていく人の仕業ですね。
買おうとした者にとっては非常に迷惑なことです。
スーパーなら、気がつかないで買ってしまうかもしれませんね。

>ギャザー状の部分がとてもオシャレ
うららさん、よく気がついてくださいました!
そこが私のアレンジ部分です。
ギャザーを寄せることによって、型紙の狂いがカバー出来るという苦肉の策なのです。
そこは我ながら感心した箇所ですが、夏用ではなくなってしまったところが悔やまれてなりません。
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上級編? (燃える闘魂)
2009-07-08 20:19:57
今回は、「日本語」とはちょっと違います。

拝読していて「あれっ?」と思ったので調べてみました。ウイキペディアの情報だけですから完全に信頼はできませんが、私の認識もまったくこの通りなので、未検証ですがそのまま引用します。


鉢かづきは、古典の「お伽草子」の話の一つ。鉢かづき姫、鉢かつぎ姫とも呼ばれる。「かづき」は「被き」と書き、歴史時代に女性が外出する際にかぶった布を示す場合もあるように、頭にかぶることを意味する。従ってこの物語も、姫が鉢を“担いだ”のではなくかぶったことを言うので、「鉢かつぎ」ではなく「鉢かづき」とするのが正しい。場合によっては「かづき」の表現を現代語に訳して「鉢かぶり姫」ということもある。
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燃える闘魂さんへ (nihao)
2009-07-08 21:34:57
記事を書く時にウイキペディアを読んでいたので、もしかしたらこの箇所が問題になるかもしれないと思っていました。
想像通り闘魂さんに指摘されました。

私としては『鉢かづき姫』という認識はなかったのでびっくりしましたが、いろいろな説明を読むとどうやら『鉢かづき姫』が正しいようですね。
子供用の図書では『鉢かつぎ姫』の方が多く、こちらの方が知られていると思って、本文では「かつぎ」の方を使用した次第です。
これに関しては新たな学習をさせていただきました。
ありがとうございました。
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難しいですねえ (燃える闘魂)
2009-07-08 22:19:08

> 子供用の図書では『鉢かつぎ姫』の方が多く、こちらの方が知られていると思って

まさしくこれこそが「問題」ですね。
「問題」とは「ダメだ」と言っているのではありません。

言葉は変化しますし、「伝わることが大事」という側面も間違いなくあります。
しかし、私たちが古い歌やフレーズを「そのまま(意味もわからずに)」覚えていたために、ずっと後になって「ああ、そういうことか」と意味を理解したり、なんとなくわかっていただけだったのがニュアンスや風情を理解したり、ということは往々にしてあります。「うさぎはおいしくない」とか、「赤とんぼは『追われて』見たわけではない(負われて)」など。

言葉が(日常の使用において)変遷するのはある程度やむを得ない(これも「やむ終えない」などの表記が散見されます。意味も文法も考えない上に、初めて使うときに「よくわからないのに確かめもしない」からこういうマヌケなことになります)にしても、せめてこういう「歌詞」や「決まり文句」などは、そのまま残して後々理解するチャンスなのだから間違えないで、ましてや意図的に改竄などしてほしくない、と思うのです(nihaoさんのここでの表記を言っているのではありませんよ)。

「かづき」が子供にわからいのなら説明すればよい。それとも、そのままにしておけば大きくなって調べるでしょう。これを「かづき」ではわからないだろうからと言って「鉢かぶり姫」にするのはあまり感心しませんし、ましてや意味の異なる「かつぎ」にしてしまうのは論外です。

「義援金(義損)」は「義によって損(す)てる」「戻ってこなくてよい、あげちゃうんだから」の意味であって「援助」なんていう思い上がった気持ちは無いのに「えん」の音だけでごまかして書き換えてしまったのと似ています。

GHQの政策などもあり、「漢字(全部)は追々廃止する」、そのための経過措置として「当座使って(用いて)もよい」というのが「当用漢字」の意味だそうで、「なくしてしまう」前提だったから漢字本来の意味なんてどうでもよかった、というのがこれらの当て字の根本思想でした。

調べてみると、「これじゃ全然意味が違うじゃん!」とか、「どうも(漢字本来の意味と熟語の意味が合わず)おかしいと思っていたら、本当はこれだったか」というものがたくさんあります。

恩誼→恩義、広汎→広範、熔接→溶接、撒水→散水、滲透→浸透、褪色→退色、沈澱→沈殿、掠奪・侵掠→略奪・侵略

でも、それほど酷く意味を変えずに「なかなかうまいことやった(置き換えた)ね」というのもある。

銓衡→選考、諒解・諒承→了解・了承、抛棄→放棄、屍体→死体

勿論、私だって実際にはほとんど「書き換えた」ほうを使うし「本来の」表記は読めても書けません。

国民や、コドモや、読者や、そういった者たちを「ナメた」結果がこれだなあ、と思うのです。
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念のため、補足します (燃える闘魂)
2009-07-08 23:00:03
> > 子供用の図書では『鉢かつぎ姫』の方が多く、こちらの方が知られていると思って

> まさしくこれこそが「問題」ですね。


やっぱり舌足らずですね。

「知られていると思って」nihao さんのした判断が「問題だ」と言っているのではありません。

「知られている(だろうと)(nihao さんが)思ってしまうような、そういう現状、背景」が問題である、と言いたかったのですが、ちょっと誤解を招くかなと思って、くどいですが念のため。
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燃える闘魂さんへ (nihao)
2009-07-09 08:37:37
学習したばかりの知識『鉢かづき姫』を、つい長年慣れ親しんできた『鉢かつぎ姫』の方で引用してしまいましたが、闘魂さんのコメントにあるように
>「かづき」が子供にわからいのなら説明すればよい。それとも、そのままにしておけば大きくなって調べるでしょう。
まことに仰せの通りだと思い、私なりに反省しているところです。
ここは日本語を守るためには大変重要なポイント。
わかりやすくするために事実をねじ曲げるのはいけませんね。

でも、あえて『鉢かつぎ姫』としたことによって闘魂さんのご指摘で問題が明らかになり、この欄を読んでくださる方々には、むしろより強く印象に残ったのではないかと......
怪我の功名になったかもしれないと考えています。

指摘をしてくださる方がいないと問題提起にはなりません。
世直し国語オヤジさん、これからも忌憚のないご意見をお寄せください。
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どうもどうも! (燃える闘魂)
2009-07-09 15:20:35
温かいご理解、ありがとうございます。

そうです。
こういう問題(指摘や疑問提示)の難しいところは、どうもその指摘の内容自体でなく、「誤り(『過ち』じゃないです!)があったこと」「それを(公開で)指摘した(された)こと」のほうが、それも主として感情的問題になってしまいやすい、ということです。

人間なのですから、いろんな分野のいろんな話をする中で、間違ったり勘違いしたり、または完全に誤解していたりということはいくらでもあるはずであり、そしてそれが公開の場であればあるほど(その記述を読む人が複数になるのですから)そこに表現された情報の内容に訂正事項や追加情報があれば、それは最初の情報に接した人全員に伝わったほうがよい。

その結果、「やっぱりこうだった」とか「おまけにああだった」とか、色々なことがわかっていくわけです。

淡々とニュートラルに、情報や意見が交換できる環境とそれを受容できる成熟した姿勢は、大袈裟に言えば「世の中を良くする」と信じています。

ありがとうございます。
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よくあります (すずめ)
2009-07-09 17:24:02
これいいわぁ~と、よ~く、見ると結構なお値段の物で、思わず放りだすこと。(笑)
すごいですね、帽子も手作りしちゃうんですか。
とても素敵です。
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Unknown (およよ)
2009-07-09 18:31:42
毛糸の帽子が精いっぱいの私には
自作されるところが すでに尊敬です。
ギャザーを寄せるなんて案も技も素晴らしいです。
以前TVで見ましたが
帽子って作るの大変なんですよね~。

秋口までphooさんのモノですね。
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