blog-cafe

マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

新感覚ゲーム『クエスタ』

2010-04-12 11:15:00 | 中国語
 中国語クラブのK嬢から電話あり。
「NHK木曜夜8時の【クエスタ】という番組を見てみて!私たちのゲームにも使えるかもしれない。」

 NHKが久々にゴールデンタイムにぶつけてきたクイズ番組『クエスタ』
日常生活の中で生じる疑問や不思議をそのままにしては取り残される現代。
生きるために必要なのは「質問力」だというのが番組の主旨で
ゲスト回答者たちが10個の質問を繰り出しながら箱の中の品物を当てるというもの。

 例えば答が『白バイ』なら
「食べ物ですか?」「生き物ですか?」「外で見かけるものですか?」「可燃ゴミですか?」などの質問が出される。
ヒントはYes、Noのみだから、10個の質問ではなかなか正解には近づかない。
しかし日本語を母国語としている日本人が、このような単純な質問を永遠に繰り返したとしても質問力が身につくとは思えないし、
NHKが新感覚ゲームと力を入れて宣伝している割にはアナログなクイズだと思った。


 K嬢は、昔のラジオ番組の『二十の扉』を思い出すと言っていた。
『二十の扉』は1947年から放送開始した長寿番組だ。
はたして当カフェに集う何人くらいのゲスト諸氏の記憶に残っていることだろう?
それとも物心がついた時にはもうテレビっ子だった?

 私が子どもの頃は、ラジオから流れる『二十の扉』『私は誰でしょう』『とんち教室』などが、家族の団欒を盛り上げてくれる人気番組だった。
当時のクイズの回答者は著名な学者さんとか文筆家が多かったと思うのだが、その気のきいたユーモアは、おとなも子どもも楽しめた。
子ども心に強く印象に残っている回答者は長崎ばってんさん。
名前も回答もとてもユニークだった。

 情報と笑いに飢えていた時代の唯一の娯楽がクイズだった。
『クエスタ』が『二十の扉』を番組製作の下地にしているのは歴然だが、当時感じたような面白みは全く伝わってこなかった。
それにしても最近はどのテレビ局もクイズ番組ばかり。
低予算で製作出来る割には視聴率がとれるからだろうが、いささか食傷気味だ。


 ところで『クエスタ』を中国語でやってみようというのがK嬢の提案だったので、講師に相談してさっそく取り入れてみた。
母国語では単純すぎるクイズでも、他国語でやると別の狙いが生まれてくる。
質問力をつけることは語学の上達には欠かせない要素だ。
しかし...このクイズは、中国語で試みても簡単すぎて全然広がりを持たなかった。
慣れれば慣れるほどワンパターンに陥ってしまうのだ。

もっとためになる提案をするように!」と講師ににらまれ意気消沈のnihaoだ。