どこ吹く風

旅のことを主に書く。

旅の目的達成

2005年09月20日 12時45分38秒 | 旅-台湾
 伯父は旧地主の息子さんに会えて大満足のようだった、伯母も引き揚げ後初めて訪れた懐かしい地で図らずも住んでいた場所を確認できて喜んでいた。

 姉たちは戦況が厳しくなる頃この場所に避難してきたので、遊んだ川が昔のまま流れているのを見て泳いだり蟹と遊んだ頃を懐かしんでいた。私はサッパリ覚えていません。

 なつかしの地を後に又市内に向かう。かつて新公園と呼ばれた公園、植物園(?)へ行く、小さな博物館らしき建物もあったが入らずにその辺りを歩いた。
私たちのツアーは個人的に計画して、こちらが要望・指示・手配したのであるが、現地受け入れの旅行社は商魂逞しく、カメラマンを同行させて記念写真をパチパチ撮らせている、必要な方だけ後で買ってくださいと言いながら。

 旅行社主催のツアーならしょうがないだろうが、個人が企画したものまで入り込むなんてホントに商売根性がある。この辺りは見習ってもいい。

 ホテルに戻り夕食までの時間は各自フリーに過ごした。
夕食時に聞いた話だが長姉は母に呼ばれてもう一度かつての住まいまで行ったそうだ。伯父が探し当てたのを見て、朝チラッとだけ見た自分の住まい跡をもっと間近に見たくなったようだ。当時の建物は無いが、線路の直ぐ近くで大通りの位置は変わらず広くなっただけなので場所の特定は容易にできたようだ。

伯父・伯母の喜びようを見て、身体の不調もナンのその、気分が優れない事を忘れるほど感慨深いものを感じたのだろう。身体の不調を吹き飛ばしてかつての家まで出かけるほどのエネルギーが蘇ったのは良い事だ。
母は負けん気が強いので伯父伯母にジェラシーを感じたのかもしれない。

こういうことがあったが、それもこれも全ての面で今度の旅は大成功だ。企画した私としても鼻高々であった。
皆さんから、こういう機会をもっと作るように言われた、あの頃は金を稼ぐ目途があったので又チャンスを作ろうなんて思ったが、状況の変化により未だ実効に移せないまま伯父は他界し、伯母は施設生活になってしまった。

 今にして思えば、恩返しが間に合ってよかった。

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