どこ吹く風

旅のことを主に書く。

いざ塩水へ

2005年10月02日 07時20分40秒 | 台湾-鹽水
 まず訂正からする、前回元宵節を旧暦1月16日と書いたが15日のマチガイです。こっそり訂正するのもいいが、ただ数字を訂正するとウチナーの16日祭の記述と合わなくなる、やはり訂正せざるをえない。この事をまず初めに書いて
 鹽水の蜂炮見物へ行ったのは今からず~っと前の1998年ことで、その年の元宵節は2月11日だった。
塩水で盛大に行なわれる花火大会である、ただしヤマト風のタマヤ~かぎや~の世界でなくロケット花火のお祭りである。

 ウチナーと浪速からそれぞれ出発して松山空港で落ち合って台南まで飛んだ。人数もマチガイで前回6名と思わせる書き方をしたけど総勢5名でした、娘が二人行ったと思ったら一人だった。重ね重ねシツレイしました。

 予約してあったホテルに入りtaxiの手配を頼む、台南から塩水まで1時間ほど掛かるらしい、5千日円で帰りまで貸し切りにした、5時から10時頃までだからその程度で合うだろう。

 この旅の目的が花火見物なので夕食も取らずに早々に出発する。ドライバーの姿は雲助風で予想通り運転が荒い、あのドライバーが特別荒いというよりクラクションや信号無視、ムリな追い越しなど台湾全体が荒い運転をするようだ。

 姿かたちに似合わずドライバーは優しい人で、途中でアイスクリームのサービスを受けた。ただ信号無視は相変わらず、赤信号で一旦停止するも左右を確認しながらスルスルーっと突破する、車が来ないのに停車しておくのもムダとは思うが直進の場合は停車した方が良いと思う。

 1972年までは左折時は一旦停車して確認してから左折できた、(車が左側通行だった頃の話です。)直進は当然ダメだった我が島では。

 塩水に入ると車に人にと全体がワサワサしている感じがする、適当な場所にtaxiを置いて歩いて其れらしい場所を探す。運転手とは言葉が通じないので身振り手振りでハグレたらここで待つと伝えた、たぶん通じなかっただろう。

 大勢の人が動く方向へ歩く、子供にジイサン・バアサンの家族連れや若者のグループなどとにかくお祭りムードがいっぱい、交通規制で車両が制限されているらしく通りは歩き易い。遠くで爆竹の音が聞こえる、ロケット花火が飛ぶのも見られる、暗くなった空をUFOのようなモノが飛んでいく。

 提灯のようなものにローソクが入っていて、その熱で浮かび上がる熱気球の小型版のようなものである。数個ずつあるいは単独で飛んでいく、夜空に赤い提灯・UFOが飛んでいく様は初めての光景なので花火大会の期待をいやが上にも盛り上げる。
 
 商店街を抜けるとき店の前に立った若旦那らしき人が、持ち手の付いた箱を斜め上に向けて上げ、もう片方の手で何かしたと思ったらロケット花火が飛び出した、100連発ほどのロケット花火が飛び出した。落ちて行く先のことは意に介していないようだ。

 商店街に山車が置かれている、全体が赤組みえる2mx1mx2mほどの大きさで、よく見るとびっしりと全面ロケット花火が装着されている。スゴイ量の花火だ、全体が花火で覆われている。
その時は珍しい山車だな~程度の印象だった、それがどのくらいの威力を発揮するかを知らなかったのだ。

 遠くの方で爆竹の連続音が聞こえ、ビルの屋上から花火が打ち上げられる。通りを右に左にと人の波について歩いていると突然足元で爆発音とともに火花が散った。それも次々と飛んでくる。キャ~という悲鳴とともに逃げた、何処から飛んでくるのか分からない、閉じている店の軒下に避難する。

 大勢の人が右往左往する様を眺めながらこれが鹽水蜂炮だと実感する。
しかしこれはほんのプロローグだった。

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