どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ビロウ

2005年10月17日 11時35分55秒 | 台湾-鹽水
 台南と塩水を往復するとき道路沿いにチラホラと一坪ほどのガラス張りの小屋が目に付く。
中にはミニの肌も顕わな若い娘が何か手作業をしている。小屋の周りはネオン管で彩られて華やかなムードを漂わす演出がなされている。

 運転手に身振り手振りで、アレはナンだと問うと、ピンナンとかビンロウと言う。
市内では屋台か店の脇にショウーケースを置いてビロウを売っている。使用者は運転手が多いとのことだから、国道沿いに店を構えるのは良いアイディアだろう。

 他の店との差別化を図るために若い娘にあのような格好をさせて販売させているのだろう。国道沿いでは殆んど全ての店がそういう風に見えたので、差別化という当初の目的は薄らいできただろうが、それはそれで風物になってしまっている。

 行政もこのような現象を問題視する発言もあるようだが、収まっていないところを見るとそこまで規制することも無かろうということなのだろう。

 若い子が悩殺スタイルで売るなんて、う~ん・・・いいじゃない!(笑)

 ビロウを噛んだことはある、ビロウ樹の実、種の中の胚かな、それに石灰を乗せて何かの葉、キンマかな、で巻いてある。噛むと味は良くない、口の中がエグミで不快になる。我慢して噛み続けたが何の変化も起きなかった。

 アレを噛むとハイな気分になると台湾の人が説明していた。石灰の味がいただけなかった。
その数年後石灰なしのビロウをまた噛んだ、味は、エグミのようなものは薄かったが美味しいモノではない。運転手がもっと噛め、もっともっとと勧めるのには閉口した。

 まあ、そのような美味しくもなく、ハイにもならないビロウだが台湾の風物詩の一つだろう。回数を重ねればあの味が分かってハイになるだろうか。

 市内のビロウ屋の目印はおもしろい、蛍光灯を半円状に並べた形になっている。ハダカ配線しているが漏電の心配は無いものだろうか。蛍光灯は赤、緑、青のビニールテープで巻いて色付けしてある。

 如何にも安っぽい目印、看板だが目立つ、いつか看板を企画するとき役に立ちそうだ。

ところでピンナン、ビンロウ、ビロウで合っているのかな。
漢字でかくべきだったか・・・

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