いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

見守るべきものは見守りたい。 we want watch toward we must watch

2017-07-19 19:54:29 | 日記
 (1)韓国の文在寅大統領が北朝鮮に対して五輪での共同チーム結成や南北軍事当局者会談の開催を提案している。文大統領は大統領選当時から北朝鮮との「対話」路線を主張してきたこともあり、当然の北朝鮮への「対話」呼びかけであり、今のところ北朝鮮はこれに「寝言」(sleep talking)と一蹴している。

 朝鮮半島を二分し北朝鮮と国境を接する韓国にとっては、北朝鮮の軍事的圧力は直接的な脅威であり、現在の関係に大きな変化でもない限りは北朝鮮とむやみに対立、対峙することは国家の危機であり、当然ながら避けたいところだ。

 (2)朝鮮半島の安全、平和、安定を外から願う韓国と同盟国利益共有の立場にある日本や米国が、今は対話よりは制裁の時だというのもおこがましいことだ。
 韓国にとっては北朝鮮が望む米国との対話環境を整備して朝鮮半島平和、安定実現に向かっての思惑もあるのだろうが、ところが北朝鮮にとっては韓国よりは米国との関係進展しか頭にない現実だ。

 くり返される北朝鮮の核実験にミサイル発射は、米国を交渉のテーブルに向かわせるための手段であって、韓国文大統領の北朝鮮対話政策は北朝鮮にはまさに寝言的な絵空事であり目にないところだ。

 (3)しかし朝鮮半島の安全、平和、安定実現にとっては韓国と北朝鮮がまず対話、話し合うことは大前提であり大事であり、日本も米国も対話よりはまず圧力、制裁というのは韓国の立場を理解しない日米韓軍事同盟利益優先の都合のいい論理であって、必ずしも朝鮮半島の安全、安定化につながるものとはいえない。

 日本と米国は北朝鮮の核実験、ミサイル発射に制裁を主張するのはもちろんのことではあるが、置かれた立場の違う韓国の文大統領の北朝鮮との「対話」政策は政策として見守るべきことが必要だ。

 (4)北朝鮮が米国しか見ていない中で、仮に韓国と北朝鮮が会って対話をしてみたところでこれまで同様のお互いの主張の述べ合いで進展などないのは、そのとおりだ。
 北朝鮮制裁に向けたアジア唯一の支援国の中国の制裁行動にそうは期待できない以上、北朝鮮制裁一辺倒には限界もみられて、韓国文大統領の北朝鮮対話政策は朝鮮半島を二分する重要な2国間関係として韓国文大統領と北朝鮮金第一書記とのトップ会談実現に向けて対話環境を整備するものとして意味のあるものだ。

 (5)見守るべきべきものは見守りたい。(we want watch toward we must watch)

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