呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

山廃仕込純米酒 片野桜 無濾過生原酒 2020

2020-08-30 | お酒
今回の一本はお気に入りの片野桜
山廃仕込純米酒 片野桜 無濾過生原酒。





酒造米は雄町です。

片野桜は大阪府の山野酒造さんのお酒です。
https://www.katanosakura.com/


開封。
麹っぽさと酸味を感じさせる香りがします。
色は少し茶っぽく見える黄色です。

では頂きます。
甘味は大分薄くそこそこ強い酸味が抜けます。
鼻から香りを抜くと開封時に感じた香りが更に強く
広がります。
後口に多少苦みがありますが然程強くはありません。
全体的にはどちらかというと辛口かなというお酒です。

初日のおつまみはチーズ入りかまぼこ。
魚肉のねりものなので日本酒に合わない訳ではないですが
お酒の旨味の方が強くかまぼこが押され気味です。


さて二日目
今回もまた酸味が強くなったように感じますが傾向的には
毎年かわらない片野桜な味です。

二日目のおつまみはうちの定番貝ひも。
昨日と同様にお酒が結構強いです。ただ貝ひもも負けずに
旨味が出ますのでなかなか良い組み合わせ。
ふむ、2020年の片野桜は辛味が少し目立っているかも。
飲み比べている訳ではないので確かではないですけどね。

次いで冷奴。
昨日チーズ入りかまぼこが押され気味だったので心配したのですが
思いの外鰹節とタレの味が効いて良い感じに。
お酒の甘味を感じられて美味しいです。


先の七星ほどでは無いですが4年連続で飲んでいるお気に入りの
片野桜でした。
初日は味の傾向こそ変わらないものの、この程度だったかな?
という思いがありました。
が。二日目に投入したおつまみにより旨さの本領発揮です。
フグのヒレ酒…とまではいきませんが口いっぱいに旨味が広がる
幸せを実感できました。

辛すぎず食事にも合って入手性も高いという良いお酒です。
2021年も楽しみな一本です。
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酔鯨 純米大吟醸 吟麗プレミアム

2020-08-23 | お酒
個人的に好きな酔鯨です。
前々から飲もうといっている割になかなか再登場せず
気が付くと5年が経っておりました。
カツオが好きなので外食に行った時にはほぼ確実に
飲んでいたんですけどね。

そんな訳でとても久しぶりな酔鯨。
酔鯨 純米大吟醸 吟麗プレミアムです。





酔鯨は高知県の酔鯨酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.suigei-net.com/


開封
強くはありませんが良い感じの吟醸香が漂います。
さすがに前回の七星には負けますが。
色はうっすらな黄色です。

では頂きます。
口に含むと優しく香り徐々に酸味が広がります。
その酸味も嫌味はなく強すぎず良いバランスを保っております。
甘味は少なく且つ苦みもほどほど。やさしい辛口のお酒です。
お酒自体は少し粘度があり舌を優しく包み込む感触があります。
全体的な印象は育ちの良い優等生といった感じ。

初日のおつまみはサバの塩焼きコンビニ製
最近は簡単に魚を得られるのが良いですね。
結構美味しいし骨もかなり取られてるし。
やはり魚に合うお酒です。
どっちもあっと言う間になくなってしまいましたが。


さて二日目
生酒ではないはずですが変化が出ました。
酸味と苦みが結構増しています。
辛口さが前面に出てきたとも言えますのでこちらの方が
好みという方も多いかもしれません。
個人的には初日の方が好きですね。

二日目のおつまみは鶏皮のからあげ。
然程強くない酸味が目立つようになります。
で、辛口のお酒が合わない訳がない。
二日目もつまみが無くなるのは早いです。



今回のお酒は箱入りでしたので加水、火入れ済です。
それ故に生酒特有の鮮烈な香りや風味で推す部分は少ないですが
きっちり箱詰めにされた完成形を味わっているように思えます。

このお酒、うっかり普通飲みにしてしまうには勿体ない気もします。
ちょっと先は長いですが正月とか親族の集まり時に開けるとっておきな
お酒感がありますよ。

酔鯨を飲むとカツオが食べたくなります。
そろそろ戻り鰹の時期ですかねぇ。
コロナが無ければなー。
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七星 純米大吟醸 無濾過生原酒 2020

2020-08-16 | お酒
今回の一本は 七星 純米大吟醸 無濾過生原酒





新しかったり、知らない日本酒をメインに飲みたいと思って
おりますが、6年続けて飲んできているお酒が七星です。

七星は山形県の冨士酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.e-sakenom.com/


開封
ザ・栄光冨士と自分は言いたいこの香りです。
とてもとても強い吟醸香がこれでもかと香ります。
色はほんのり黄色です。

では頂きます。
あっまーーい。
糖分で脳がしびれる感じがします。
味の濃さ等微妙な違いはありますが、傾向は毎年一緒。
甘くほんのり酸っぱく大変香るお酒です。

今年の七星はまた甘い感じがしますね。
で、香りの端っこの方に桃っぽさを感じました。
桃の缶詰ではなくて生の方。

お気に入りのお酒なのでぐだぐだですが旨いですねぇ。
もう大分暑いですが2020年の夏が始まった!という感じです。
※買ったのは大分前だとか、巷ではもう冷やおろしが出回り
始めたとかはどうでも良いのです。

2020年の七星は当たりですね。
もう一本買っておけば…まだ売ってるかもしれない。
買えたら買おうかな。


さて二日目。
毎回の事ですが日本酒のラベルは飲み干した後に見るんですね。
で、2020年の七星は甘かったですが2019年の方が濃い気が
したんですね。
予想は-8~-10かな と思ったら
『日本酒度-15』
OH…。そりゃ甘いし脳に響く訳です。

という訳で二日目ですが、華やかな香りは健在。
瓶を洗う際にも香る程の強さです。
ちょっと渋みに近い苦さが出てきた感はありますがアクセント程度。
二日目も美味しいです。


二日目におつまみ投入。
サバの塩焼き。

サバ美味しい
お酒美味しい
組み合わせ…責任者を呼べ!!

分かっていてやってます。
今回のお酒は単体できっちり完結しています。
つまみは邪魔以外の何物でもありません。
生臭さは消えますけどね。



2020年の七星も大変美味しかったです。
夏酒でありながら梅雨時期に出てきたりするので買い難かったり
しますが、甘く香るお酒好きには是非飲んで貰いたい一本です。

ここ最近忙しくてゲンナリな毎日でしたが七星という美味しいお酒を
飲めただけでまた頑張ろう とか思ってしまうのは単純なんでしょうね。
2021年の七星も期待しています。


*********************************

番外編:炎夏セゾン

前の月山 智則
https://blog.goo.ne.jp/narol/e/5134d57f23904cb5beff8baad4745092

の時に書きました東京の酒造 石川酒造さんがクラウドファンディングを
行っていた件ですが、返礼品が届きました。

炎夏セゾンです。



開封。
結構濃い目の色ですね。
エール酒は濃い色が多いですが

では頂きます。
ふむ。強くはないですがクラフトビールらしい香りがあります。
苦みは結構抑えめ。ほんのりと酸味が強い感じがします。
同酒造のTOKYO BLUESは洗練された都会風のエールビールだと
すれば、今回の炎夏は都会育ちでありながらワイルド風といったところ。
ただあくまでも都会っ子なので粗雑さは無い感じ。

元はイベント用との事でしたのでそれを加味して味わうとなるほど。
イベント会場で飲んだら美味しいだろうなーという感じです。

ぶっちゃけると飛びぬけて美味しいという感じでは無いです。
ただエールビールとしては普通に美味しい。
某四大メーカーのビールならばこちらを毎日でも良いかも。


さてこちらも二日目。
初日は届いてすぐ飲む感じでしたので多少ヌルさがありました。
二日目はきっちり冷やして飲んでみます。

ドイツのエールビールはそこまで冷やさないという話を聞いた事が
ありますが、日本のビールはキンキンに冷やしたいですね。
今回のビールも冷やした方が美味しいようです。

二日目におつまみを用意。
塩味の焼き鳥です。
流石肉とビールは合いますね。バーベキューも良いなぁ。


という訳でクラウドファンディングの返礼品でした。
また頑張って日本酒、ビールを製造してくれると嬉しいですね。


石川酒造さんの現地も良いところですよ。
多摩川は近いし食事も出来たりします。
福生の酒造さんですが拝島の方が近いです。
と言っても結構歩きますが…。

夏場に訪問してクラフトビール3本に日本酒4合瓶を持って帰ったのは
良い思い出。
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村祐 本生

2020-08-09 | お酒
今回の一本は村祐 本生





村祐は新潟県の村祐酒造株式会社さんのお酒です。

写真にある通り購入は3月です。
偶然推定生酒をみつけてホクホク顔で買ってきたのは
良いのですが勿体なくて飲めずにずるずると8月に。
漸く開けました。

開封
遠くに甘い感じの香りがあります。
どことなくキャラメル風に感じますね。
色はほぼ透明です。

では頂きます。
これはこれは上品な味です。
甘く華やかな香りがふわりと鼻に届き、
口の中に甘味がゆっくりと広がります。
飲み干す瞬間がやはりキャラメルのよう
だったり、ヨーグルトのようだったり。
心地よさは格別です。

お酒自体はそこそこの粘度があるようで
舌の上に薄く広がる感じがあります。

後口にごくごく僅かな苦みがありますが
探さないと気づかない程度。

全体的にみるとお酒っぽくないです。
やわらかく甘い水のような…と探っていくと
ああ、日本酒かとなる感じ。

毎回甘いお酒の代表として栄光冨士を例に出しますが、
栄光冨士は
『あまーい、香りがいいー』
と声高に表現したくなるお酒ですが、
今回の村佑は
『あ”~』
とお腹の底から声がでる感じ。
例えるなら寒い中二年参りに行ってもらった甘酒を
飲んだ時のような。


さて二日目。
香りは変わらず。
味は酸味が強くなってきました。
ほんのり甘いお酒が、ほんのり甘酸っぱいお酒に変わりました。
初日は高尚な感じがありましたが一般的に降りてきた様。
欲をいうと初日の方が好きですが二日目も美味しいので
高望みですね。


ずーっと飲みたかった村祐の生酒(推定)です。
前の白ラベルの村祐も凄かったですがさすが
こちらはさらに上をいっていました。
飲んだ感想はもちろん大変良いお酒です。
なるほど人気が出るのもわかります。



何度目かの酒どころ新潟の底力を見せつけられました。
変な先入観で新潟のお酒は淡麗辛口がメインと決めつけて
しまっておりましたが、
加茂錦、ゆきつばき、REGULUS、越の誉、村佑
と最近流行の甘口だったり香りがよいお酒をしっかり作って
いる所も多いんですね。

村祐は入手性に難はありますが而今とか十四代よりはマシだからな…
一応お気に入りにいれておこう。
一緒に越の誉も追加しておきます。
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国権 純米生酒 てふ Tefu

2020-08-02 | お酒
今回は約1年ぶりの『てふ』です。
国権 純米生酒 てふ Tefu





東京でも買える店舗が限られているお酒だそうで
限定といわれたら買いたくなりますよね。

国権は福島県の国権酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.kokken.co.jp/

開封
ほんの僅かな吟醸香風の香りがあります。
かなり遠いですけどね。
色はほんのり黄色。ガラスの酒器に注いで
わずかに見える程度です。

では頂きます。
やわらかく甘く、そして後をやわらかい苦みが追います。
口当たりは夏酒に近いのかサラリとしています。
後口は苦みがあったよという余韻だけを残すので嫌味は
ありません。

口に含んだ際にマスカットの端の方のような香りが鼻に抜けます。
これはなかなか心地よい。

精米歩合80%という事でそこそこ粗いのかと思いきや、びっくり
する程精錬されております。
このお酒、吟醸、大吟醸クラスまで削ってしまうと面白くない
お酒になりそうな感じ。現状が良いバランスです。


初日のおつまみは海鮮丼。
海鮮丼の強み?はガリがある事。
甘いお酒でもガリなら合わせられる事がありましたからね。

そんな訳で初手ガリ投入。
…今回のお酒は多少甘めではありますが淡白なんでした。
ガリに勝てません。ガリと一緒に飲むとどことなくジンジャー
エール感が出るというダメな組み合わせですね。

では本命のサーモンの刺身。
うーーん、生臭さは消すものの寄り添う感じは無いです。


さて二日目
少し酸味が強くなった感じがあります。
それでも全体的に優しい口当たりなのは変わりません。

二日目のおつまみはカニのようでカニじゃないカニのようなカニカマ。
一瞬お酒の甘味が強くなりますがそれだけ。
このつまみでも寄り添う気は無いようです。

次いで夏の定番枝豆。
枝豆美味しい!お酒も美味しい!以上!!
特に相乗効果は無いようです。


何というか表現の難しいお酒でした。
よく『可もなく不可もなく』という表現がありますが、今回のお酒は
確実に『可』です。
ただ香るかと言われれば香らないし、甘いかといえばほんのり程度に
甘いです。
苦い?酸っぱい?という答えにもほんのりとしか答えられない。
つまみに合いますかね?と問われても微妙。

全てにおいて平均以上であるのですが、突飛した良さが見つけにくいので
ピンポイントで良さを探すと消えてしまうお酒です。
ただその平均的な風味を分かった上で飲むと全然美味しいし寧ろ好み
という評価になります。

前の国権 大吟醸tefuの記録を見返しました。
何か傾向が似てますね。
もしかすると国権さんのお酒は可もなく不可もなく嫌味もないそれでいて
何か美味しいよね という感想を残させるお酒造りなのかもしれません。

一項目100点ではなく、全て60点の心地よさ
そんな表現に落ち着く良いお酒でした。


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