呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

男山 無ろ過純米原酒

2020-06-28 | お酒
今回の一本は男山 無ろ過純米原酒



銘柄だけは知っておりましたが飲むのは初めてです。
男山は山形県の男山酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.otokoyama.com/

開封
香りは…遠くにあるのですが輪郭が掴めず。
うすーくした吟醸香風のようなそうでないような。
色はガラスの酒器に注いでギリギリ分かる程度の黄色です。

では頂きます。
ほんのり甘く、さらに僅かな酸味がありますね。
また薄い膜一枚を張ったような苦みがありますがこれも微弱です。
鼻から香りを抜くと少しツンとした感がありますがこれまた弱いです。
ただしお酒自体の粘度がそこそこあり、またアルコールが19度と
高いのでアッサリとしていながら力強さがあります。

初日のおつまみはチープなポテトチップ。
毎度の事ですがお酒の方向性が分からないので選択が難しいのです。
ふむふむ。お酒自体の甘味がそれほど強くはないのでポテトチップでも
悪くないです。寧ろドンと来い!的なパワフルさがあるので案外
どのつまみでも受け止めてくれそうな感じはあります。



さて二日目
ほんのりの甘さは変わらず。酸味が少し強くなったようで鼻にツンと
くる感じが増しました。また辛さが出てきましたね。

二日目のおつまみは竜田揚げ。ま、ほとんど唐揚げですね。
このお酒には大体なんでも合う気がします。
甘味が強くなり美味しいです。

次いで定番枝豆。
ここでも甘さが際立ちます。
そして二日目に強くなった辛味がわさびの清涼感のように鼻に抜けるのが
中々良いです。


二日目に気づきましたがこのお酒は6月製造なんですね。5月には夏酒が
出ておりましたので夏酒扱いなのかな?
ただよく言われる夏酒は軽くキレが良いものが多いのですが、このお酒は
芯の強さがあるので他の夏酒とはちょっと異なります。
普通の夏酒をイメージして飲むとあれ?となりますが先入観なしで飲めば
これはこれでありです。


濃いけどしつこくない。甘いけど甘すぎない。絶妙なバランスのお酒。
傍に居ると存在感を感じないけど居なくなった途端にガッツリ空虚に
なる。出来る副会長とか出来る書記とでも言いましょうか。
そんなお酒です。

お気に入りに入るかと言われると難しいです。
ただ無差別に10本くらい選んでくださいと言われたらなんとなく
スッとこのお酒を推したくなる そういう一本です。
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特別純米酒 久礼

2020-06-21 | お酒
今回は高知のお酒
特別純米酒 久礼(くれ)です。





ラベルには『花火を見ながら晩酌する河童』とあります。
瓶は目に鮮やかなブルー。ラベルには花火と夏酒感満載です。
アルコールが19度なので飲みすぎないようにしないと危険です。

久礼は高知県の有限会社 西岡酒造店さんのお酒です。
http://www.jyunpei.co.jp/

開封。
ほう、日本酒度+12と辛口を謡っているお酒なのですが
予想に反して控えめながら吟醸香があります。
香りだけだと甘い感じを受けますね。
色はガラスの酒器に注いでぎりぎり分かる程度の黄色です。

では頂きます。
なるほどなるほど。
とても酸っぱく甘味はほぼありません。
酸味にちょっと遅れて苦みが後を追います。
わずかに炭酸っぽいピリピリした感じが舌に残りますね。

最初に飲んだ印象は『ポンっ』と酸味が口の中で跳ねて
ささっと引く感じ。キレの良さは夏酒そのものです。
酸味に並走する苦みは比較的長く続きますのでしっかりと
辛口を主張してきます。
ただ19度というアルコール度数は感じさせませんので
うっかり飲みすぎると危ない気がします。


初日のおつまみは某コンビニのにんにくの醤油漬け。
初めて食べたのですが うん、まぁまぁ。
それほど臭くないのが良いですね。それでも元があのニンニク
なのでしっかり匂いはあります。
ほう、ニンニク臭さにお酒が負けない。度数が高いだけあります。
流石辛口のお酒といったところでしょうか。絶妙なタッグで
つまみもお酒も美味しいです。
この組み合わせはある意味危険です。

次いでおつまみは海鮮丼。
出来ればカツオの刺身かタタキを用意したかったのですが
残念ながらマグロとサーモンです。
ふむ。ちょっとお酒の酸味が強いかな?と感じる部分はありますが
相性は大変良好。辛口のお酒はこれがあるからたまりません。
お酒単体では感じ難かった麹ともアルコールっぽさとも違う香りが
刺身を伴った瞬間鼻に抜けます。
これはたまりません。至福の一時ですねぇ。



さて二日目。
初日よりも香りが飛んでしまいました。これは仕方ないですかね。
酸味が強いのは初日と変わらぬレベルですが、少々苦みが広がるのが
早くなった感じがします。辛口がアップですね。
昨日はしっかり酔っ払い。流石アルコール分19度は強かった。


二日目のおつまみは貝ひも。
塩分が強いつまみと一緒に飲むとほんのり甘味も感じられます。

やはりこのお酒はつまみと一緒に飲むと美味しさが増します。
ただ貝ひもだと昨日の刺身には勝てませんね。



以前カツオを食べに行った時に飲んで以来の久礼でした。
お酒単体ではそこそこ美味しいお酒だよね という感想でしたが
食べ物と一緒に飲むとその本領を大発揮。
度数が強いながら食事に合う大変良いお酒でした。

ただ…やっぱりカツオと一緒に飲みたかったですね。
カツオの本場のお酒がカツオに合わない訳が無い。
情勢とかいろいろあって厳しいですね。
戻りカツオの頃には飲めるかな?飲めると良いな。
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純米吟醸 無濾過生原酒 姿(赤)

2020-06-14 | お酒
今回は栃木県のお酒。





純米吟醸 無濾過生原酒 姿(赤)です。

姿は栃木県の飯沼銘醸株式会社さんのお酒です。
https://www.iinumameijo.com/

開封
さほど広がる感じの無い香りですがブドウを彷彿とさせる
甘い風味を纏っています。
これは結構甘そう。
色は陶器の酒器に注いで僅かに黄色が分かる程度。
ガラスの酒器に注ぐとほぼ透明です。

では頂きます。
ほう、予想通り大変甘く香ります。
が、甘さが残らない。
甘い香りが上あごからそのまま鼻に抜けてスッと消えます。
後口にはほんの少しの苦みと甘さがあった余韻の破片のような
物が残り、またお酒自体の粘度も僅かながらあるのですがとても
スッキリ。

甘さが喉まで届かない奇妙な感じです。
甘い香りが鼻に向けて上に抜ける感じも分かるのでとても不思議。
日本酒度が+2との事で然程甘口では無い模様。
もしかすると香りで甘く感じさせている部分があるのかもしれません。

甘いお酒は口の中がベタつくのが嫌という方に勧めたいです。
鼻に抜ける香りに特化したお酒に感じました。


初日のおつまみは夏の定番枝豆。
甘いお酒、しかも単体でほぼ完成している一本に枝豆は酷ですね。
授業参観に来たモデル級のお母さんのよう。
邪魔はしないけど明らかに場の主役を持っていく奴。
『なんだよもー。くんなよー』と言いたくなります。

次いで投入のお気に入り貝ひも。
香るお酒、それでいておつまみを邪険にもしません。
しっかり甘く香る風味は出します。
貝ひもも美味しい。
貝ひもはあっても無くても良いけど…無い方がいいかな?
ナチュラルおつまみキラーなお酒です。


さて二日目。
香りが少し飛んでしまったんでしょうか。鼻に抜ける感が薄く
なりました。
また良くある後口の苦みが少し増したようにも思えます。
全体的な風味の方向性は変わりませんので美味しいお酒です。

二日目のおつまみはよだれ鶏風味のポテトチップ。
そこそこ味が濃く辛い品ですがお酒の甘味は負けません。
おつまみの助太刀もしません。
遠くでニコニコ手を振ってる感は健在です。


久しぶりにガツンと衝撃を受けたお酒でした。
口の中で甘く広がる香りは逸品です。
辛口派の方にはお勧め出来ませんが、甘口好きは飲んだ方が
良いと思います。
二日目に少々魅力が落ちてしまいましたが十分な美味しさが
ありましたのでお気に入りに入れておこう。
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墨廼江 純米吟醸酒 中垂れ

2020-06-07 | お酒
今回の一本は宮城県のお酒
墨廼江 純米吟醸酒 中垂れ です。





墨廼江は宮城県の墨廼江酒造株式会社さんのお酒です。

開封
香りはごく僅かです。
フルーティーではありませんがクセの強い感じも無いですね。
どことなく酸味を彷彿させる感じがあるようにも思えます。
色は酒器に注いでぎりぎり分かる程度の黄色です。

では頂きます。
酸っっっぱい。香りどおりの味でした。
甘味はほぼ無く僅かな苦みが後を追います。
強い酸味ですが抜けるのが大変早く『ザ・夏酒』と言いたいような
スッキリさです。
その抜けの早い酸味もごくごく僅かに後味として残ります。
一緒に苦みも居りますのでグレープフルーツの食後といった感じ。

初日のおつまみは冷凍焼き鳥。
冷凍で焼く…不思議な日本語です。
最近の冷凍食品は物凄く美味しいですね。
いきなり出されて冷凍と分かる人はほぼ居ないでしょう。
お酒との相性は悪くはないです。
一瞬退いたようにみせかけて後半になって酸味のアピールを
しっかりしてきます。
元々辛口風のお酒なのでこれはこれでありです。


さて二日目。
風味はほとんど変わらず。酸味が突き抜けます。
生酒では無いようなので味の変化が少ないのかもしれません。

二日目のおつまみは唐揚げ。
二日連続で鶏肉じゃないか。
唐揚げにはレモンをかける派ですが酸味の強い今回のお酒は
同様の効果で良い感じです。
焼き鳥よりも脂っぽさが多い分口の中がすっきりします。
それでいて酸味も衰えません。


安定して美味しいお酒だと思います。
ただ自分の中の夏酒の理想が
『アッサリとしてキレがよく、風味的には冷ややっこと良い勝負』
こういう感じなので少し酸味が強く感じました。
辛口風ですが個人的には単体で飲むのが良さそうです。
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