呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

純米酒 神田

2020-09-27 | お酒
神田?東京の?
いや熊本純米?熊本のお酒なのか。
これは買いでしょ

と購入してみて後から気づきました。
花の香酒造さんのお酒じゃないですか。

しかも神田は『かんだ』ではなく『じんでん』だそうです。
https://www.hananoka.co.jp/products2/nihonshu/seishu/detail/3077.html

なるほど神社の湧き水と神社所有の田んぼから採れた米で
作ったお酒なんですね。
という訳で今回の一本は熊本県の花の香酒造株式会社さんの
純米酒 神田 です。





開封
香りは無い…わけではないですね。
物凄く遠くに吟醸香とは違う何かがあります。
うーんバナナですね。バナナ風の香りがします。
少し甘い感じも受けます。
色は透明の酒器に注いでぎりぎり分かる程度の黄色です。

では頂きます。
甘…くない。甘いかと思って飲んだので肩透かしです。
同酒造のお酒は二回とも甘めでしたので先入観がありました。

まず口に含むと開封時にあったバナナ風の香りが鼻に抜けます。
それを追うようにとても強い酸味が口に広がってすぐに消えてゆきます。
酸味を追おうとすると消えるので酸っぱいけど酸っぱさを表現
しようとすると言葉が無い感じ。
で、後口に僅かですがしっかりとした苦みが残ります。

日本酒度でいうと+5以上はあるのでは?というくらい辛口です。
バナナのような香りが甘さを彷彿とさせるので香りと味の違和感が
結構あります。


初日のおつまみはそろそろ食べ納めな冷奴。
つまみ選びも甘いお酒だと決めつけてしまっていたので適当です。
辛口と分かっていればもう少し別の物を選んだんですけどね。

辛口のお酒なのでつまみに合わない訳はないのですが、合わせると
出てくるのが香り。バナナ風の甘い香りと辛口のお酒で混乱度が
増します。
一口食べる、一口飲む、?と首を傾げる の連続です。



さて二日目
バナナ風の香りは大分薄くなってしまいました。
そして強めだった酸味もほんのりと丸くなった感じ。
香りが飛んでしまったのは残念ですが甘さを彷彿とさせる部分が
削られたので飲みやすくなったともいえます。

二日目のおつまみはモツ焼き。
しっかりと処理されておりますので臭みはないのですがそれでも
僅かに獣の匂いはあります。それをお酒が消しつつ酸味が
脂っぽさを中和してくれます。とてもいい感じ。
二日目の風味であれば肉料理でも全然いけそうです。



吟醸香の香る辛口のお酒は理想の一つですが、今回のお酒は
この香りなら甘い方が良いのでは?と思える一本でした。
香りも良いし辛口のお酒もキレが良くて美味しいのですが、
実際飲んでみるとうーんと思ってしまうお酒です。

二日目には香りが収まりましたので純粋に辛口のお酒と
楽しめる面もあり、甘い香りが無くなってしまって悲しい面もありです。

美味しいお酒ですが理想に届きそうで届かないもどかしさがある 
そんな感じです。
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純米吟醸 豊盃

2020-09-22 | お酒
今週はちょっとずれての更新。
選んだお酒はこれまた銘柄は良く知っていたものの手を出す
タイミングがなかったお酒。純米吟醸 豊盃です。





なぜか『とよます』と読む愚かさ。(豊盃:ほうはい です)
ああ、『益』と『盃』を読み間違えていたようです。
似てるといえば似てますが違う字ですね。

豊盃は青森県の三浦酒造株式会社さんのお酒です。


開封
とても強いとまではいきませんがスッと鼻に入ってくる感じの
心地よい吟醸香があります。
香りだけだと結構甘そうな感じがしますね。
色は陶器の酒器に注いでぎりぎり黄色味がわかる程度。
ガラスの器に注ぐと透明にしか見えません。

では頂きます。
開封時に感じた吟醸香が鼻に抜けます。
で、甘いかと思いきや甘くない。
そこそこ印象的な酸味が一瞬広がった後に苦みというよりは
辛味がじわーっと出てきます。
香りだけならば甘口にみえるのですが口に含んだ味の感想は
しっかりとした辛口です。

辛口ではありますが苦手な苦み主体ではなく、またサラリとして
引き際も良いのでとても良い感じ。
変に刺々しくないのはひやおろしだからでしょうか?
香りが良い辛口というのも遭遇したい日本酒でしたので今回の
豊盃は当たりです。
欲を言えばこういう味であればもう少し取っておいたんですけどね。

初日のおつまみは何を間違えたか暴君ハ〇ネロ
ちなみに辛い物は得意ではありません。
何で買った…。
お酒を挟むことで一瞬辛さが緩和されますがすぐに戻ります。
食事に合いそうなお酒でも今回はつまみが悪いです。
本当にすまなかった。


さて二日目
苦みが少し強くなった感がありますが然程気にならず。
どちらかというと酸味の方が大きく競り出てきていますので
昨日は大人しかったお酒に少しトゲが出てきた感じです。
ただ全体的な完成度は変わらずなので美味しいお酒です。

二日目のおつまみは辛口を考慮してサバの塩焼き。
美味しいのですが今の時期ならばサンマが食べたかったですね。
2020年は大不漁との事で断念。来年は食べられると良いな。
サバとお酒を合わせると強く感じていた酸味がスッと退きます。
そして魚の旨味を出すかのように裏方へ。
料理を立てるお酒ですね。
ただ裏方に徹するのかというと後口にほんのりとした香りを残す
あざとい感じも見せてくれます。これはこれでありです。


とりあえず初日の味は大分好感触。
ただ毎度の二日目に出てくる苦みがどう出るか。
で、二日目も大きく変わらず無難に収まりました。

辛口で変な癖がないので食事に合いそうです。
また単体で飲んでもいい感じ。
2020年の中秋の名月は10月1日なんですね。お月見をしながら
飲むのにはもってこいなお酒な感じがします。
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本金 純米酒 ひやおろし

2020-09-13 | お酒
今回の一本は前回の天下錦に引き続き、飲んだつもりでいたけど
飲んでいなかったお酒第二弾。
本金 純米酒 ひやおろしです。







本金は長野県の酒ぬのや本金酒造株式会社さんのお酒です。
http://honkin.net/


開封
しっかりと醸した感のあるどちらかというとアルコールっぽいような
香りが強いです。
色は濃くはないもののしっかりと分かる黄色です。
青みがかっているようにも見え黄緑っぽくもあります。

では頂きます。
開封時に感じた香りは口に含む直前でフッと消え気にならなくなります。
そして甘味と苦みが前面に、すぐ後を酸味が追う濃い味がします。
粘度的には前の天下錦の方があったように感じますが、今回の本金は
味が濃く太いです。

天下錦はラベルの重厚さとは反対にポップで軽い調子でしたが、
今回の本金はラベル通りの硬派。飲みごたえのある味となっております。


初日のおつまみは塩麹味のからあげ。
唐揚げって弱いですね…。
お酒が強すぎるのかあまり口に含みすぎると甘味が勝ってしまいます。
揚げ物なんですけどね。
そこでお酒をチビチビと投入する形にすると甘酢餡をかけた時のような
これはこれでありじゃない?という感じの風味に変わります。

次いでのおつまみは冷奴。
最近の冷奴は専用のタレがついてる物を良く見かけます。
タレは美味しいですね。ちょっと塩辛い気もします。
今回はその塩辛さとお酒の甘さが交互に味わえてなかなか悪くない。
味の濃さが分かっているので加減をして飲んでるともいえるのですが。



さて二日目。
二日目も変わらず濃く強いです。
苦みが少し強まった感があり強敵度が増しています。
二日目に気づきましたが今回のお酒は16度以上17度未満と通常の
日本酒よりもアルコール度数が高くなっていたんですね。
なるほど濃い訳だ。飲んだ感じでは数値以上にも感じますけどね。


二日目のおつまみは某コンビニのニンニクを効かせた餃子。
強いものには強いものを当ててみますよ!
餃子単体ではニンニクの強さが広がります。そこにお酒を投入すると
消すことも引くこともなく香りと味がぶつかり合って不協和音を
奏でます…。
なんだか久しぶりに日本酒に合わない組み合わせを見つけた感じ。
強引に口腔内で混ぜると謎の香りでむせます。なんてこったい。

是非勝ちたいので次を投入。
不意打ちのサラダです。
ドレッシングの酸味で一瞬甘さが引き出されますが、俺もいるぜー
とばかりに苦みが競り上がってきます。これはダメだ。



何回か書いておりますが知らないお酒を飲むのはワクワク感もあり
不安もあります。
キチンと管理された酒屋で買っているので大外れが無いのは分かって
いますが好みに合うかどうかは別問題だったりします。
こういう駆け引き?が嫌な方は定番のお酒を好んで買うんでしょうね。

個人的には色々なお酒を飲みたい方なので開封後の一口目はとても
楽しいです。
今回のお酒はストック分が推定甘めのお酒群だったので辛口よ来い!
的な感じで選抜したのですが、辛いというよりは強いやつを呼んで
しまったそんな感じです。

なんでしょう、冷やしぶっかけうどんを頼んだつもりが鍋焼きうどん
だったような…。
濃いお酒の時はいつも後から思いますが氷を浮かべて薄めても
良かったかも。
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純米酒 生酒 なまいき

2020-09-09 | お酒
今回は急遽登板の日本酒
純米酒 生酒 なまいき です。





なまいき はうちで何回も登場しております
山形県の冨士酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.e-sakenom.com/


開封
他の銘柄のお酒であればそこそこ香るレベルですが
栄光冨士のお酒としてはかなり控えめ。
色はほぼ透明です。

では頂きます。
ほうほう。
味の方も香りと甘味の派手な栄光冨士らしくない
かなり落ち着いた同酒造のお酒としては辛口風。
香りはあるものの甘味が大分控えめで個人的な感覚で
日本酒度0~+2くらい。日本酒は辛口だろーな方にも
お勧め出来るレベルです。

香りが薄い分ちょっと味が軽いかな?という印象も
受けますが、こういう主張抑えめのお酒も作れるんだなー
と再発見です。
アルコール度数が15度無いのも要因かも。

見た目はよく飲み屋にある『冷酒』という感じの
瓶ですが味は格段に上です。
ぐびぐび飲めて鼻から抜く香りが大変良いです。
おもわずお土産に買いたくなるレベル。

日本酒は苦手という方に是非お勧めしたい一本です。
これでダメなら日本酒は諦めてください。そんな感じ。


300mlだったので一日で終了です。
お気に入りの冨士酒造さんのお酒でしたのでハズレは
無いと思って飲んでみましたが予想以上に良いお酒
でした。

ぐぐってみると300と500mlだけなのかな?
かなり美味しかったので4合瓶で売りませんかね?
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天下錦 特別純米 ひやおろし

2020-09-06 | お酒
今回の一本は天下錦
ラベルが特徴的でよく見かけるのですっかり飲んだ気に
なっていました。

天下錦 特別純米 ひやおろし です。
約1年ぶりの三重のお酒です。





天下錦は三重県の株式会社 福持酒造場さんのお酒です。


開封
華やかな香りがします。強く香るというよりは
軽やかな印象を受けます。
色は酒器に注いでほんのりわかる程度の黄色です。

ではいただきます。
これは軽い。いい意味で軽いです。
軽やかな甘酸っぱさが口に広がります。
お酒自体にはほんの少しだけ粘度を感じますが
それでもサラリと消える潔さ。

甘酸っぱさの陰にカラメル程度の苦みが並走しますが
これもまた消えるのが早いです。
飲んでいて心地よいお酒です。


初日のおつまみは貝ひも。
うーん、甘酸っぱいお酒ですからねぇ。
すごく合わないという訳ではないですが貝ひもの
海鮮っぽさが邪魔な感じも。
辛口かと思っていたので空回り気味です。


さて二日目
少し甘味が強く、また苦みがほんのり上がった気がします。
サラリと消える感はまだ健在ですが強くなった甘味が少し
残る感じが出てきました。

二日目のおつまみはミリンせんべい。
うーん、お酒の甘味を強調させるだけですね。
合わない訳ではないですがあえてつまみにする必要もなしと。



写真にあるようにどっしりとした佇まいの瓶、そして『天下錦』
という力強い銘柄、完全に硬派な辛口でしかないですよね。
辛口が得意でない身なので覚悟を決めての一口目でした。
その結果は華やかなお花畑。
パステルカラーで彩られたようなキラキラとした世界でした。
良い意味で裏切られました。

妙にアルコール臭が強く、飲みごたえも無く、変な余韻だけを残す
日本酒の真逆をいく存在のようです。

このお酒は
ほどほどながらしっかりと香り、サラリとしつつも甘酸っぱさと
苦みが程よく働き、もう少し味わいたかったという余韻だけを残して
消えてゆく潔さ。そんなお酒です。

ある意味ラベルで損をしているお酒だと思いました。
これ、適当な和製英語にして瓶を垢抜けたものにしたら女性に
受けそうです。

美味しいお酒でした。
ラベルだけでの判断は難しいですね。
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