呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

Rz55 特別純米 Summer Evolution

2020-05-31 | お酒
今回は秋田のお酒。
Rz55 特別純米 Summer Evolutionです。





Rz55は秋田県の両関酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.ryozeki.co.jp/index.html

瓶の色が比較的珍しい透明でお酒の黄色っぽさが見えると
白ワインのようです。
ラベルも英語表記ですしね。

開封。
ほう、とてもとても良いフルーティーな香りがします。
色はほんのり黄色。
ラベルにある通りわずかに滓が存在します。

では頂きます。
開封時の香りから甘いであろうという思考が先行しますが
その思いは覆され、強い酸味が抜けます。
もちろん甘さもあるのですが弱いので酸っぱく甘いです。

大変強い酸味ですが一瞬で抜けるので清々しいです。
今回のお酒は夏酒になるんですかね?軽さ的には夏酒風です。

サラリとそのまま風味が消えて終わるのかと思いきやしっかりと
した苦みが最後に残ります。
しかも苦手なえぐみに近いのでちょいと厳しいものがあります。
ただし序盤の酸味と甘みだけでさらっと消えてしまうとどこか
物足りなさが出そうでもあります。
最後の苦みまで含めてお酒の風味という事でしょうか。

ハッピーエンドでは無い映画を観て、最後は納得いかないけど面白い
映画だったという感想に似ています。

飲んでからラベルをしっかり確認したところ、日本酒度が+6.5
なんですね。なるほどそこそこの辛口となります。

初日のおつまみは定番海鮮丼。
…うーん。
魚貝類の生臭さは消すものの際立つ酸味と甘さ。
お酒の主張が大変強いです。合うとは言い難いですね。


さて二日目。
初日よりも酸味が後を引く感じが増えたように思えます。
傾向的にはほぼ変わらず。大変酸っぱく、ほんのり甘く、強く
苦みが残るお酒です。

二日目のおつまみはピリ辛のからあげ。
からあげの辛さ、お酒の酸味、苦みが我こそ主役だとばかりに
口の中で主張を繰り広げます。つまり全然合わない。
ここまで酷いのは初めてかも。


とにかく酸味と苦みが目立つお酒でした。
日本酒度+6.5は伊達じゃない。
パッと見というか飲み始めでは分からないんですけどね。
気性の荒いポメラニアンといったところでしょうか。
端から見ている分には可愛いのですがうっかり撫でようとすると
噛みつかれるそんなイメージです。

この苦みも辛さだよねとアッサリ許容出来る方には良いお酒
かもしれません。
自分は苦みが苦手なので美味しいお酒だとは思いますが相性が
悪かったようです。
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特別純米 自然郷 BIO 中取り

2020-05-24 | お酒
今回は久しぶりの福島…ではなく、4月に風が吹くを飲んでましたね。
初めて飲む銘柄 特別純米 自然郷 BIO 中取り です。





自然郷は福島県の合名会社 大木代吉本店さんのお酒です。
https://www.daikichi-sizengo.co.jp/%E8%87%AA%E7%84%B6%E9%83%B7/


開封
なんとなく甘さを彷彿とさせる吟醸香が漂います。
個人的な印象で福島のお酒は甘めのものが多かったので
今回も同じ傾向かもしれません。
色は酒器に注いでぎりぎり分かる程度の黄色。ほぼ透明です。

では頂きます。
一番強いのは甘味ですがかなりほんのり。酸味も同じく僅かですが
ほんの少し舌がピリピリする感じがあります。もしかすると炭酸かも。
鼻から香りを抜くとあるかないか程度の米の香りがします。
夏酒ではないのですがサラリとして雨の多い今の時期にはいいかも。

ふと後口を探ってみると派手さはなく突飛はしていないものの
しっかりとした苦みが残ります。
一瞬甘く感じたお酒ですが全体的にみると日本酒度は+3くらいかな。

初日のおつまみは出場回数の多い貝ひも
ほうほう。
正直今回のお酒は我も主張も強くないのでつまみには合わないかと
思っておりました。
が、つまみと合わせた瞬間に香りと甘味が口の中に広がってサクッと
消えました。もちろん貝ひもの旨味は良い感じに引き出されています。
良い仕事をしますね。


さて二日目
開封時にプシュという音がしました。やはり炭酸があったようです。
味の方は少々甘さが強くなった感があります。
後口の苦みも変わらずありますが特に強くはなっていないようです。
グビグビ飲めてしまうお酒なので減りが早いです。

二日目のおつまみはよだれ鶏。
あまり辛い物は得意ではないのですがたまに食べたくなりますね。
ふむ、よだれ鶏の辛さに負けじとお酒の甘味が際立ちます。

花椒でしょうか?辛味が強すぎて徐々に押されます。
悪くはないと思いますがつまみの我が強すぎます。


普通に美味しいお酒でした。
流石福島の日本酒といったところでしょうか。
ただ上にも書いたように主張がそれほど強くないので味を探っていると
あっという間になくなるのが残念です。
もう少し飲みたいですがこれ以上飲むと酔って味がぼやけるのが難点。
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飲んだ日本酒一覧 -その他ー

2020-05-20 | 飲んだ日本酒一覧
●その他 

フランス


 ■WAKAZE セラヴィ
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WAKAZE セラヴィ

2020-05-17 | お酒
今回の一本は急遽登板の珍しいお酒。
フランス産のお米 カマルグ産米を使い、フランスの水を
つかって醸したフランス産の日本酒。
WAKAZE セラヴィです。





WAKAZEは株式会社WAKAZEのお酒です。
https://www.wakaze.jp/
本社は山形県にあるみたいですね。

開封…え?
封がコルクです。ワインですか!?
日本産の日本酒だとスクリューキャップが主流で、まれに
プラスチック?製の叩いて閉める物もありますがコルクは
初めて見ました。

で、さっそく開けようとするとワインなど飲み慣れていない
のでコルクが破損…。
半分くらい残っていたのでなんとか刺し開けられたものの、
大変きつく汗だくに。
ようやく注げるとおもったらコルクのカスが混入してがっかり。

気を取り直して
香りはかなり濃くしっかり醸して煮詰めたような感じ。
近いといえば沖縄の黎明に近いです。
どちらかといえば老香(ひねか)に近いかも。
フランスから送られてくるとなると生酒は全然無理でしょうから
火入れ加水済。
その上、下手するとあまり良くない環境に晒された可能性があります。
ちょっとくたびれている可能性は否めません。
色はかなりの黄色で味醂っぽくも見えます。

では頂きます。
口に含んでまず広がるのが開封時に感じた濃い香り。
ただ老香とはちょっと違う風でしつこくも嫌な感じもないです。
一番強いのは酸味、その後に甘味があり、これまた嫌味では
ない程度の苦みが後口に残ります。
ここからさらに甘いと昔飲んだ60年物の赤ワインに近いかも。
とにかく残る印象は濃いですね。

ふむ、よくよく味わってみると雰囲気はワインっぽいです。
ワイン風といえば新潟の阿部酒造さんのRegulusを挙げていますが、
Regulusを濃くして香り控えめにしたらこのお酒に近くなるかも
しれません。

初日のおつまみは貝ひも。
比較的甘めのお酒なので合わないかと思いきや案外悪くない。
ポテトチップにチョコとかしょうゆ味のせんべいに砂糖とかのように
隣にいてもまぁ悪くないんじゃね?的な存在感です。


さて二日目。
二日目のせいか香りは大分飛んでしまったようです。
味はほんのり甘さと苦みがアップ、酸味が少しダウンです。
ただ濃さは相変わらず。
このお酒の苦さはエグみではなく渋みに近いです。
二日目の味の傾向は梅酒を漬けた際の梅の実の風味に近いです。
前にも同じような感想を書いた気が…何だったかな。

二日目のおつまみはサバのおろしポン酢和え。
毎回書いていますがサバはクセが強く生臭い感じもあります。
ついでに大根おろしもクセが強いです。
生臭さをしっかり消してくるのは日本酒の強み。
そこにこのお酒はサバと大根おろしの風味を消した上で主張する甘味。
強いお酒だなー。
あまりおつまみと和合するつもりは無いようです。


正直ある意味キワモノではあったので期待はしていませんでしたが
思いのほか飲める一本でした。
日本酒か?と言われるとちょっと日本酒離れしてワイン風ではあります。
ではワインかと言われると紛れもない日本酒という不思議な立ち位置。

個人的には面白い試みだと思います。
出来れば精米歩合を上げていって吟醸酒を飲んでみたいものです。

日本酒文化が広がってアメリカ産の日本酒が凄いとか中国産の日本酒が
あなどれないとかいう群雄割拠な時代になると良いですね。

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梵 純米55

2020-05-10 | お酒
前回は東京でしたが今回はまた中部地方のお酒です。
もう1本残っていたような…。

今回の一本は梵 純米55





梵は福井県の合資会社 加藤吉平商店さんのお酒です。
http://www.born.co.jp/

開封
強くはないですが麹風の香りがあります。
今回は刺々しさはないですがどことなく甘さを
感じさせる雰囲気があります。
色はガラスの酒器では分かりにくい程度の黄色です。

では頂きます。
うわ甘酸っぱ…甘っというのが第一感です。
甘さ自体はそれほど強くはないようですが、口の中に
ねっとりと広がる感じがある分濃く感じます。
粘度が強いですね。

前回よりも今回の方が干しブドウっぽいかも。
表現が難しいですがしっかり醸された感のある甘味が
強いので新酒っぽくはないです。

甘く香る吟醸酒がフレッシュなフルーツだとすると今回の
お酒は干し柿とか干し芋とかの地味に重く甘い系の味ですね。

ただ後口はほんのりの苦みを残す程度ですっきり。
何回か上あごがーとか下あごでとか書いておりましたが、
今回のお酒は口の前の方だけでねっとり残る感じ。
飲み干してしまうとさらりと消えて気になるのど越しも無し。


さて二日目
酸味が増したように感じます。
初日がちょっと甘さが出過ぎた感がありましたのでいい塩梅に
なったともいえます。
後口に残る風味が苦みよりも酸味が勝っています。
また初日に結構強いかも?と思った粘度も二日目にはそうでも
ない程度に。
個人的にこのお酒は二日目の方が好きですね。


二日目のおつまみは最近またお気に入り化した海鮮丼。
…うーん。
生臭さは消すもののその後に甘さの主張が出るのは甘口の
お酒故に仕方ないですね。
適材適所。
甘いお酒は単体で飲もう。


今回も不思議なお酒でした。
こってりとしているのにキレが良いとでも言いましょうか。
甘いお酒は好きだけどしつこく残るお酒は嫌いという方に
お勧めかもしれません。
ただ飲み始めはサラリとはしていませんので、さらりと甘く
香るお酒のつもりで飲むと『む。む?』となります。

この梵というお酒、世界に輸出されてるんですね。
他のお酒も海外へと進出してくれると嬉しいかな。

ただ生酒は無理ですよね~。
生酒は日本に来た海外の旅行者に色々勧めたいですね。
ガチガチに火入れ、加水した物と比べるとやはり華やかさが
違いますし。
出来れば多種多様な日本酒を飲んでもらいたいものです。

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金婚 純米無濾過原酒 十右衛門

2020-05-06 | お酒
2020年のゴールデンウィークは大分静かでしたね。
だからという訳でもなく単にお酒を買いすぎましたので
消費ペースを上げる為に今週二本目です。


今回は久しぶりの東京のお酒。
金婚 純米無濾過原酒 十右衛門です。





金婚は東京都の豊島屋酒造株式会社さんのお酒です。
http://toshimayasyuzou.co.jp/

開封。
前回の有磯 曙に引き続き酸味が強そうな香りがします。
またほんのりと麹っぽさもありますね。
違うのはフルーティーさとはちがった甘い感じもうける香りです。
色はほんのりと分かる程度の黄色です。

では頂きます。
ほう、香り通り結構甘いです。そして酸味もあります。
甘味の方が強く感じるので甘酸っぱいです。
また結構特徴的な苦みが飲み始めから終わりまで引き摺りますね。
全体的な印象は干しブドウを彷彿とさせます。

アルコール度数が17度以上で結構味が口に残る感じがあるので
濃いという印象が残ります。
そういえばこのお酒、日本酒度が+3.5とあったんですね。飲んだ
感じは-3.5の間違いじゃないかと思えるレベル。
確かに後を引く苦みがありますが、甘さだけ取り出すとかなり強い
感じがするんですけどね。

初日のおつまみはえびせん。カ〇パではなく一口サイズの
丸いせんべいです。塩味、エビ味と濃いのでどう出るかと
思いきやその強い味に負けずに甘味が前面に押し出てきました。
せんべい程度の強さでは甘さを引き立てるだけのようです。
しかも後口に俺もいるぜとばかりに苦みがじわりと存在感を出します。
せんべいが口にいる間は大人しいんですけどね。


さて二日目
味の傾向は殆ど変わりません。
甘味が強く後を追う酸味、長く残る苦み、そして全体的に濃いです。

二日目のおつまみはサラダ用の味付けサバ。
味がついているとはいえクセの強いサバが相手だとどうなりますか。
と危惧したのは一瞬だけでした。
魚の生臭さを消した上でのし上がる甘味。お酒単体で飲むよりも
甘味が増したように感じます。変わったお酒です。


久しぶりの東京のお酒でしたがなかなか変わっておりました。
ここまでつまみが踏み台になってしまうお酒は珍しい気がします。
今回のお酒はある意味ハードパンチャーでした。
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有磯 曙 純米生原酒

2020-05-03 | お酒
今回は再び中部地方に戻っての一本。
有磯 曙 純米生原酒です。





透明な瓶は撮りにくいですね。
飲む前に撮るべきでした。

有磯 曙 純米生原酒は富山県の株式会社 高澤酒造場さんの
お酒です。
https://ariiso-akebono.jp/


開封
僅かな麹っぽさともとれる香りと鼻に刺さる感の
酸味風の香りが感じられます。
もしかすると結構酸っぱいのかも。
色はしっかりと分かる黄色です。

では頂きます。
これは不思議。
まず開封時に感じた通り酸味がとびぬけて強いです。
で、僅かに甘味もあるので酸っぱめ強めの甘酸っぱさ。
どちらかというと辛口です。

何が不思議かというと強い酸味が鼻に抜けません。
鼻に抜けるのはわずかな麹っぽい香りだけ。
酸味は舌の上に広がるだけで鼻に抜けない不思議な風味です。

とても酸っぱいのですが鼻に抜ける鋭さが無く舌で広がって
さらっと消えてゆきます。
前の七賢は上あごに広がって終わるお酒でしたが、今回は
舌の上だけで終わるお酒です。

どの日本酒も米と水と麹だけなんですけどね。何をどうすると
こういう方向に味をもっていけるんだか。


初日のおつまみは焼き鳥。
辛口風のお酒なので頑張るかと思いきや僅かな酸味の主張は
あるもののあっという間に存在が消えます。
しかも焼き鳥の味を引き立てるかというとそれほどでも無く。

ピンでは凄く面白いのに雛壇に入ると途端に目立たなくなる
芸人さんのようです。


さて二日目
初日から酸味の強いお酒でしたが二日目になって更に増しました。
鼻に抜ける香りは変わらず感じられませんが何となくムズムズする
刺激っぽさはあるようです。
風味のハケ方は早いですが後口にえぐみに近い苦さが目立つように
なりました。これは個人的に苦手な部類。
生酒は圧倒的に開けたらすぐ飲む方が良さそうです。

二日目のおつまみはお気に入りのカニカマ。
ふむ、食べ物と一緒に飲むと上に書いた苦みは殆どわかりませんね。
ただ酸味の強さはそれほど和らがないので酸っぱいお酒が苦手だと
厳しいかもしれません。
今回のおつまみだとつまみを踏み台にお酒がのし上がる感が強いです。


しつこい位書いておりますが酸味と苦みが苦手です。
今回のお酒もかなり強い酸味のあるお酒なのですが不思議と嫌ではないです。
梅干しやレモンを食べると眉間に皺が寄る位刺激が強いですが、
今回のお酒はそれが無い。引くタイミングが良いんでしょうか。
酸っぱいお酒でありながら美味しいといえる一本でした
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