呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

花ノ文 特別純米原酒 雄町

2019-09-29 | お酒
今回は花ノ文 特別純米原酒 雄町です。





花ノ文は宮城県の中勇酒造店さんのお酒です。
https://tenjo-mugen.co.jp/

Webサイトを見ると天上夢幻というお酒がメインのようですね。

開封
控え目ながら吟醸香でしょうか?心地よく通る香りがあります。
色はほぼ透明です。

では頂きます。
とても控え目な甘さと麹風の香りが鼻に抜けます。
アルコールっぽさも鼻にツンとくる感じがありますね。

口当たりが軽く大人しいお酒だな~と思っていると徐々に
競りあがってくる謎の味が。
後口は結構な辛さが押し寄せてきます。
今回は苦いではなく辛いです。

初日のおつまみは加儀屋の時にも食べたサバのおろしポン酢。
うーん、日本酒の甘味は際立ちます。
ただ辛さの台頭に期待をしたのですが頑張れる程ではありませんでした。
序盤甘く終盤辛いという味の変化が繊細すぎて強いサバの前では
あまり発揮出来なかったようです。
このお酒は単体飲み向けかな?


さて二日目
酸味がほんの少し強くなりました。
おかげで柔らかな甘味が後ろに追いやられて飲み始めは酸味からの
スタートに。
また辛さもちょっと前に出てきた感がありますね。
ますます辛口のお酒に向かっているようです。
口当たりに関しては初日と変わらずサラリとしております。

二日目のおつまみは季節的にまだ頑張れるか?の枝豆。
ちょっと塩気が強めだったのもあって隠れていたお酒の甘さが出ますね。
ふむ、初日はお酒の辛さに頑張ってもらおうとして失敗しましたが
逆に甘さを引き立てる方が良さそうです。
台頭してきた甘さも元々強くはないのでほっこりとした甘さのお酒の
味わいとなりました。
甘いお酒という方向で食中酒に振れば良い感じになりそうです。


日本酒度でいうと+3~+5程度なのかもしれません。
ただ飲み始めの甘みから辛さへの落差が大きいので思った以上に
辛く感じます。

上に書いたように結構鼻に抜ける感じの刺激が強い部分もあります。
ただお酒の口当たりが良くアッサリとしているので中和されますね。
これが濃く強いお酒だとかなり厭味な感じになってしまいます。

瓶火入れとの事で香りは薄めかな?と思いましたが、要所要所で
存在感を示す風味がありましたので中々良い演出となっております。

直球勝負というよりは変化球を織り交ぜてくる技巧派という感じのお酒でした。
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尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 旬吟

2019-09-22 | お酒
今回は尾瀬の雪どけ 純米吟醸 旬吟。





群馬県の龍神酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.ryujin.jp/

1年ぶりの尾瀬の雪どけです。
お気に入りにいれているので美味しさは折り紙つき。
しかもこのお酒、大吟醸でありながら中々リーズナブル。
お気に入り、お手ごろ価格、大吟醸とあれば買いたくなりますよね。

開封
ほほー。香り高いとはこのお酒のような事をいうんでしょうね。
とても華やかに広がる吟醸香がします。

では頂きます。
とても甘く酸味もありそして開封時の吟醸香が香ります。
それらの味がカドがなく収まる具合はひやおろしならではですね。
2018年の今頃にも同じ銘柄を飲んでおりますが前に感じたような
辛さはなく、ほんの少しだけ苦味が後に残るかな?という程度です。

初日のおつまみはチープなチープなチーカマ。
甘いお酒ですから難しいかな?と思いきや中々悪くない。
チーカマ内のチーズの塩気とお酒の甘味が良い感じにマッチします。
甘いお酒とはいえ丸く優しい感じが喧嘩をしなかったのかもしれません。

次いでは秋刀魚。秋といえば秋刀魚ですね。
ここ数年不漁が続いているようなのが気になります。
捕りすぎないように漁の期間を決めても良いかもしれませんね。
秋には秋刀魚を食べたいものです。
閑話休題
その秋刀魚と今回の日本酒ですが…うーん。
やはり甘さが際立つので合いませんね。
お酒はお酒、魚は魚で別に食べた方がどちらも映えそうです。


大変落ち着いたお酒です。
甘く香るお酒は絶対ダメという人以外なら美味しいお酒だねと
言ってもらえる優等生だと思います。
流石に甘めのお酒なので食中酒で頑張ってもらうのは厳しいですけどね。
お月見にピッタリな一本だと思います。

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加儀屋 無濾過純米原酒 松山三井

2019-09-15 | お酒
今回は愛媛県の成龍酒造株式会社さんの
加儀屋 無濾過純米原酒 松山三井です。





松山三井は使用されている酒造米の名前ですね。
愛媛県産を使用しているそうです。

開封
葡萄のような甘めの香りがします。

では頂きます。
飲み始めはやさしく甘いです。
薄い甘さが広がります。
で、これはほっこりするお酒だな~と油断していると
後口に辛さが増してきます。
ヒツジの皮をかぶった狼なのか?
結構辛いです。

また、飲み干すと食道が熱く感じます。
アルコール度数が高いのかな?と見ると17.5度と
日本酒としては結構高め。
なるほど納得。

初日のおつまみは辛口のレバーのから揚げ。
辛いつまみなのでお酒の甘さは相殺。
その上でしっかりと自己主張のある苦味。
17.5度は伊達ではないです。強い。


さて二日目。
二日目は甘さが控え目になったかな?という感じを受けたのですが
逆で辛さが増していました。
アルコール感とはまた違ったツンツンした刺激が鼻を突きますね。
後口は初日と同様苦味が残るのですがその陰にバニラビーンズのような
ふんわりとした香りがある事に気付きました。
初日は冷やしすぎたかな?冷やしすぎない方が香りの広がりが
良いようです。

二日目のおつまみはサバのおろしポン酢
魚の中でも生臭さの強い部類に入るサバですが、生臭い物に
日本酒は強いですね。凄く旨いです。
魚介類に対する日本酒の強さは圧巻です。


ひやおろしだけに優しい味だね
などと書こうと思ったら結構な辛口でした。
飲み始めは甘いので食事には合わない感じに思えますが、
芯の太さ、強さはなかなかのものです。
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加水

2019-09-13 | 日記
獺祭の回収のニュースは聞いておりましたが、加水時の
攪拌ミスによる濃度差が原因だったんですね。
https://www.asahishuzo.ne.jp/info/information/item_kaishu190910.html

で。
加水を悪とか水増しと言ってる方がいるようですが、それは
あまりにも不勉強なので慎みつつ学習した方が良いです。

うちもどちらかというと加水なしの方が好きですが、いくつか
濃すぎて厳しいという評価をしているお酒もあります。
加水は素では濃すぎるアルコール濃度を下げて飲みやすくしますし、
そのあたりの加減は杜氏の腕の見せ所でもありますからね。
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臥龍梅 純米吟醸 秋あがり

2019-09-08 | お酒
物凄く久しぶりの静岡のお酒です。
磯自慢は結構見かけるのですが比較的高価なんですよね。
そんな中見つけた臥龍梅 純米吟醸 秋あがりです。





臥龍梅は静岡県の三和酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.garyubai.com/

開封
しっかり火入れした感のあるアルコールっぽい香りでしょうか。
麹っぽさもあるように感じます。
とにかく濃そうな香りです。

では頂きます。
開封時に感じたとおり濃い香りが口に広がります。
強い酸味とアルコールが鼻に抜け鋭さを感じますね。
後口には結構強い苦さが残ります。
味が強いのでひやおろし感は薄いです。
よくよく味わうとカドが取れた感じもありますが、味の濃さの前に
打ち消されているようです。

このお酒、日本酒度が+1との事でしたが飲んだ感想は辛いです。
数値だけみて甘いお酒だと思っていたのでかなり意表を突かれた感じです。
甘いと思って飲んだお酒が辛いと何か違うとなってしまいます。

初日のおつまみはコンソメ味のポテトチップ。チープですね。
ほう?これが案外悪くない。
ちょっと濃い目に感じたお酒がアッサリ風味になります。
後口の苦味もしっかりとした存在感を残すので良い感じ。
このお酒は食中酒に良いですね。しかも濃い味の料理に合う感じです。


さて二日目。
アルコールの香り、味、苦味全てが強くなっております。
二日目はつまみを用意しなかったのでちょいと厳しいです。


正直な話、生酒メインで飲んできているのでしっかり火入れしたアルコール感に
直面するとむむむっとなってしまうのは否めないです。
今回もそんなお酒でした。
ですが食べ物と合わせて飲むと本領を発揮しました。

ひやおろしという訳ではありませんが冷奴より湯豆腐に合いそうな雰囲気です。
鰹節たっぷりの湯豆腐とか良いですね。
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特別純米酒 白老若水30by 櫂場直汲無濾過生原酒

2019-09-01 | お酒
今回は久しぶりの愛知県のお酒 特別純米酒 白老若水30by 槽場直汲無濾過生原酒 です。
ちなみに正式名称は
特別純米酒 白老若水30by 槽場直汲無濾過生原酒 「For Survivor」-夏越し冷蔵熟成 です。
長いよ。





白老は愛知県の澤田酒造株式会社さんのお酒です。
http://hakurou.com/


開封
強くはないですがしっかりと濃そうな吟醸香がします。
色はほんのり黄色さが見える程度の透明度です。

では頂きます。
これはこれは珍しい香りの抜け方です。
鋭く甘く、そして辛いです。
甘辛いではないです。甘くて辛い。

全体的に甘さが強いのですが併走して辛さも追ってきます。
なので飲み始めは甘味が強く感じられますがすぐに追う後口は
結構辛いです。
またどことなく炭酸っぽさも感じられますが上に書いた辛さとは
別物ですね。
飲んだ後は甘さはサラリと消え、辛さが苦味となって少しだけ
居座ります。それでもしつこくないので全体的な印象派さっぱりと
しています。

ふむ、日本酒度は+3との事ですが甘さの部分だけ見ると-2くらい。
辛さの部分だけみると+7くらいはあるのではないか?と感じる
不思議なお酒です。

世の中はまだ暑いですが日本酒界隈は既にひやおろしが出回っております。
このお酒は丸さが少なくシャープな印象があるので夏酒になるのかな。
とラベルを見ずに飲んで書いておりました。
がっつり夏越し冷蔵とありますね。
ただ炭酸の残り具合などを見てもひやおろしでは無い様にみえます。
とてもフレッシュさのあるお酒です。


さて二日目。
初日には感じ難かった酸味が出てきました。
甘酸っぱさが先行して後から辛味が追います。
雰囲気が少し変わりましたが傾向は一緒。二日目も美味しいお酒です。

二日目にはおつまみを用意。久しぶりの貝ひもです。
うーん、悪くはないのですが貝ひもが塩辛い分お酒の甘味が際立ちます。
甘いお酒とおつまみは…といういつもの感想になってしまいます。
ちょっとピリっとくる炭酸も気になるところです。
このお酒は単体で飲むのが良さそうです。


調べてみるとこの白老、170年の歴史があるんですね。
なんというか古参のマジシャンが古典的ネタを組み合わせて大イリュージョンを
演出みたいな感じ?。
または老舗の甘味屋が現代風のスウィーツを作り出したというか。
目新しさは無いけど技術の組み合わせでまだまだ違った風味を作り出せるんだぞ
というの見せ付けられた感じです。

好きな日本酒を教えてください と言われた時にトップ3に入るお酒では無い感じです。
ただトップ10には必ず入っていたり、ちょっとこのお酒を切るのは忍びないんだよね
と取り上げたくなるような一本です。

名前だけは大分前から知っておりましたが、なるほど仕入れる理由が分かった気がします。
結構見かけるだけあって美味しいお酒でした。
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