呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

純米大吟醸生酒 風が吹く

2020-12-27 | お酒
2020年最後(予定)の大吟醸はお気に入りの風が吹くです。





風が吹くは福島県の合資会社白井酒造店さんのお酒です。

開封
しっかりとした吟醸香があります。芳しい香りは嬉しいですね。
色はガラスの酒器に注いでギリギリ分かる程度の黄色です。

では頂きます。
甘酸っぱく、そして香ります。
先週の甲子と味の傾向は似ていますが、こちらの方が長く甘味が残る
感じがしますね。
また、ほんの少し粘度があるようで後口に味が残ります。
甘さの感じは前にどこかで表現しましたが巨峰の皮と実の間のとても
甘い部分の香りに似た感じを受けます。

何度か書いておりますがやはり大吟醸は強いです。
手間、暇、コストがかかっている箱入り娘ですから仕方ないですけどね。
雑味の無い澄んだ味はこれでもか!といった風貌があります。


さて二日目
ほんのり後口に残る苦みが強くなったように感じます。
ただ僅かなので良いアクセントなレベル。
全体的な風味は初日と変わらず甘く香る美味しいお酒です。

今回は二日続けておつまみ無し。
甘いお酒ですし大吟醸なので単体で味わいたいかなと。



2020年最後(予定)の日本酒は風が吹くの大吟醸でした。
お気に入りのお酒である事、また日本酒の最高峰である純米大吟醸
という点を差し置いても大変良いお酒でした。
2020年を締めくくるには中々良い一本だったかなと。



まだ何日かありますが2020年も美味しい日本酒を沢山飲めました。
日本酒を作っている酒造さん、販売している酒店さんに感謝感謝です。
2021年は良い年になると良いですね。
では皆さま、年末年始は飲みすぎないように注意しつつ美味しいお酒を
堪能しましょう。
2020年もありがとうございました。


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甲子 純米大吟醸生原酒 直汲み

2020-12-20 | お酒
あっという間に12月。2020年もおしまいですね。
今年は公私共に最悪の年でした。
どれもこれも原因はコロナですけどね。
無病息災でお酒を飲み続けられただけでも良しとしましょう。

年の最後くらいはパーっといこうという事で12月の残り2回の
更新(予定)は全部大吟醸でいきますよ。


12月第一回目の大吟醸は甲子 純米大吟醸生原酒 直汲み




個人的お気に入りの千葉県の株式会社飯沼本家さんのお酒です。
https://www.iinumahonke.co.jp/

知らない銘柄で冒険するのもありですが、年末の大吟醸はお気に入り
且つ美味しさがほぼ確定しているものに行きたいなと。


開封
とても芳しい吟醸香が漂います。
こう来るだろうと分かっていても嬉しくなる香りです。
色はガラスの酒器に注ぐと分からなくなる程度の黄色です。

では頂きます。
甘酸っっっぱい。とてもとても甘くシロップのようです。
酸味も弱くはないですが甘さが際立ちます。
とても甘いのですがベタベタした感じが無いので堪能した後に
もう一杯と手が出ます。
後口にカラメルよりも弱い程度の苦みがアクセントとして残りますね。

初日のおつまみは焼き鳥
うん、甘いお酒には合わない!
悪いとは言いませんが合わせるのであれば単体で飲みたいかなと
思ってしまいますね。

次いでのおつまみは冬の定番おでん
なぜおでんにした…。
食べてみると思ったよりも全然良いです。
ただ場違い感はありますね。
田舎の温泉施設に来た超有名歌手といったところ。
歌手(お酒)だけはしっかり仕事をするものの周りがとにかく
挙動不審になる そんな感じ。


さて二日目
ほぼ初日と変わらず大変甘いながらもしつこくない良い味です。
ほんの少し後を引く苦みの主張が強くなったようにも感じられますが
元々少な目な苦みなので気になるレベルではありません。

二日目のおつまみは海鮮丼
の前に定番のガリ。
ガリと甘いお酒は合いますね。極上のジンジャーエール(炭酸ぬき)に
なります。ちょい辛口なところも良いですね。
甘いお酒に寿司だ となった時はガリと合わせましょう。

本体の海鮮丼の方ですが…うーん。
日本酒が海鮮の生臭さを消せるのは毎度の事ですが、その後に甘い香りが
広がるのが違和感ですね。
ガリだけなら良いですが甘いお酒に海鮮は厳しいかもしれません。


今回の一本は予定調和とでも言いましょうか、すべて予定通りの
安定路線でした。今年の厄払いと来年の幸福祈願という事で。
ただ一言美味しかった。

さて、来週はどこの大吟醸でしょうね?
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酒一筋 純米吟醸 かたつむり

2020-12-13 | お酒
今回の一本は酒一筋 純米吟醸 かたつむり
探すのが難しいと思っていた岡山県のお酒です。





酒一筋は岡山県の利守酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.sakehitosuji.co.jp/


開封
強くは無いですが香り良い吟醸香があります。
色は僅かに黄色です。

では頂きます。
全体的にとても控えめ。
一番目立つのは強くない酸味、それより更に僅かな
甘味と強くないが印象が残る苦みがあります。
じわーっと後口に米の旨味も残ります。
僅かに舌に残る感じがあるのでサラリというよりは
粘度がありますね。
お酒を口に含むと軽い香りが鼻に抜けますね。
これがなかなか良い感じです。

しっかりお酒ですし水のようでも無いですが地味というか
派手さの無いお酒です。
ひたすらトスを上げるセッターとかバント職人とか
そんなイメージが出ますね。


初日のおつまみは久しぶりの貝ひも
今まで飲んだ日本酒の中には控えめに見えておつまみと
合わせると踏み台にしてのし上がる銘柄もありました。
今回のお酒は…脇役に徹しますね。
当然のようにお酒の有り無しでいうと有りが断然良いのですが
お酒のアピールは弱いです。


さて二日目
少し酸味が強くなったように感じます。
全体的な地味さは然程変わりはありません。

二日目のおつまみは甘辛い味の牛ホルモン。
しっかり下処理しつつ濃い味付けでもよくよく味わうと獣臭さが
ありますね。その匂いを日本酒がしっかりと消してくれます。
で、地味だったお酒の酸味が主張してきました。
案外濃い肉料理に合うのかもしれません。


美味しいお酒ではありますがとてもとても地味です。
地味といっても味が無い訳ではないのがもどかしい。
ちょっと言い方は悪いですが外食には向かないかもしれません。
良いお酒なのですが『これ』を選んだ存在感が無いというか…。
多分多くの料理には合うと思うんですけどね。

というのが初日の感想。
で、二日目のホルモンで化けました。
ただホルモンを出すような店で提供するにはちょっと高価
なんですよね。脂が強いという意味では霜降り肉でもいけるかも?
高級ステーキ店で赤ワインと並べてメニューに書かれるのも
良いかもしれません。
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天美 特別純米 生原酒

2020-12-06 | お酒
今回は天美 特別純米 生原酒
飲みたかった一本です。





天美は山口県の長州酒造株式会社さんのお酒です。

開封
プシュという音がありましたので少し炭酸が残っているのかも。
然程強くはないですが華やかな香りがあります。
少し濃い感じも受けるのですが味はどうでしょう?
色はほぼ透明。ガラスの酒器だと黄色さが分かりません。

では頂きます。
ほう、とても軽く爽やかな甘酸っぱさが鼻に抜けます。
またピリっとした感覚も舌にありますので開封時に感じた炭酸
由来のものかもしれません。

日本酒度は0~+1程度では無いかと思われます。ほんのりと
甘口といった感じ。

初日のおつまみはスモークタン、レモン風味です。
やはり日本酒が獣臭さを緩和します。少し甘めのお酒ですが
合いますね。
というか強くない味のお酒がスモークタンを押します。
お酒有利の調和を楽しみたいのであれば合うお酒ですが、タンの
味を強く感じたい人にはお酒の主張が曲者になるかもしれません。
 

さて二日目
少し酸味が上がったようにも感じますが抜けの良さは変わらず。
軽く甘酸っぱい飲みやすいお酒です。


クセが無くスカッと抜ける甘酸っぱさのフレッシュさが良いですね。
真夏日のソーダ水のような瑞々しさがたまりません。
精米歩合60%の特別純米酒でありましたがとても洗練されております。
これが吟醸、大吟醸になるとどうなるんですかね?
現状でもほぼ雑味が無い味でしたのでスッキリしすぎてしまうと
ちょっと残念になってしまうかもしれません。


前々回、買いそびれたお酒がこれの一つ前でした。

元々山口県にあった児玉酒造さんから継承で長州酒造として
スタートしたそうです。
で、買いそびれたThe Firstが一本目だったんですね。
これが2000本限定とかで寸でのところで売り切れ。
一本目からこの人気?と思ったら


なるほど。杜氏さんが
http://blog.livedoor.jp/shinozawasyuho/chousyusyuzou

八咫烏、川鶴、作とうちでも飲んでる銘柄の酒造さんで学ばれたとか。
そりゃ期待度は高い訳です。

で。今回の特別純米ですが期待の高い上でのこの味、本当に最初の
一本が飲めなかった事が悔やまれます。
美味かったんでしょうね。
味が悪ければ今回の二本目とか無かったでしょうし。
こればかりはいくらお金を積んでも解決出来る事項では無いですからね。
今後はさらなるブラッシュアップが行われてクオリティも上がるで
しょうから期待は大です。

同じ山口県の獺祭率いる旭酒造と鎬を削る酒造になってくれると
嬉しいですね。
ああ、入手性の良いお酒でもあって欲しいです。
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