呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

国権 純米生酒 てふ Tefu

2020-08-02 | お酒
今回は約1年ぶりの『てふ』です。
国権 純米生酒 てふ Tefu





東京でも買える店舗が限られているお酒だそうで
限定といわれたら買いたくなりますよね。

国権は福島県の国権酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.kokken.co.jp/

開封
ほんの僅かな吟醸香風の香りがあります。
かなり遠いですけどね。
色はほんのり黄色。ガラスの酒器に注いで
わずかに見える程度です。

では頂きます。
やわらかく甘く、そして後をやわらかい苦みが追います。
口当たりは夏酒に近いのかサラリとしています。
後口は苦みがあったよという余韻だけを残すので嫌味は
ありません。

口に含んだ際にマスカットの端の方のような香りが鼻に抜けます。
これはなかなか心地よい。

精米歩合80%という事でそこそこ粗いのかと思いきや、びっくり
する程精錬されております。
このお酒、吟醸、大吟醸クラスまで削ってしまうと面白くない
お酒になりそうな感じ。現状が良いバランスです。


初日のおつまみは海鮮丼。
海鮮丼の強み?はガリがある事。
甘いお酒でもガリなら合わせられる事がありましたからね。

そんな訳で初手ガリ投入。
…今回のお酒は多少甘めではありますが淡白なんでした。
ガリに勝てません。ガリと一緒に飲むとどことなくジンジャー
エール感が出るというダメな組み合わせですね。

では本命のサーモンの刺身。
うーーん、生臭さは消すものの寄り添う感じは無いです。


さて二日目
少し酸味が強くなった感じがあります。
それでも全体的に優しい口当たりなのは変わりません。

二日目のおつまみはカニのようでカニじゃないカニのようなカニカマ。
一瞬お酒の甘味が強くなりますがそれだけ。
このつまみでも寄り添う気は無いようです。

次いで夏の定番枝豆。
枝豆美味しい!お酒も美味しい!以上!!
特に相乗効果は無いようです。


何というか表現の難しいお酒でした。
よく『可もなく不可もなく』という表現がありますが、今回のお酒は
確実に『可』です。
ただ香るかと言われれば香らないし、甘いかといえばほんのり程度に
甘いです。
苦い?酸っぱい?という答えにもほんのりとしか答えられない。
つまみに合いますかね?と問われても微妙。

全てにおいて平均以上であるのですが、突飛した良さが見つけにくいので
ピンポイントで良さを探すと消えてしまうお酒です。
ただその平均的な風味を分かった上で飲むと全然美味しいし寧ろ好み
という評価になります。

前の国権 大吟醸tefuの記録を見返しました。
何か傾向が似てますね。
もしかすると国権さんのお酒は可もなく不可もなく嫌味もないそれでいて
何か美味しいよね という感想を残させるお酒造りなのかもしれません。

一項目100点ではなく、全て60点の心地よさ
そんな表現に落ち着く良いお酒でした。


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