呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

天吹 大吟醸

2018-08-26 | お酒
佐賀のお酒といえば七田が思い出されるのですが今回は天吹です。
こちらの天吹もメジャーなようで比較的いろいろな種類を見かけていました。
確か『I LOVE SUSHI』というお酒が天吹でしたね。インパクト強しっ。
中々タイミングが合いませんでしたがようやく購入。

天吹は佐賀県の天吹酒造合資会社さんのお酒です。
https://www.amabuki.co.jp/





開封。
強くはないですが華やかな吟醸香がします。
そういえば今回のお酒は普通の大吟醸で醸造アルコール入りです。

では戴きます。
口に含むとほんのりの甘み。さらに少ない酸味が追います。
少々粘度があるようですが口当たりは大変丸いです。

今回のお酒は精米歩合が40%との事でかなり削っています。
そのせいか雑味が少ないです。
水のようという表現とはちょっと離れるのですが優しい口当たり。

ふむ、口に含んでお酒を転がすと米の風味のような味を感じます。
後口にはじわーっと辛さが出るので最終的には辛口という印象が残ります。
個人的に玉子豆腐と一緒に飲みたい感じです。(ありません)

初日のおつまみは玉子豆腐が無いので枝豆。
まだまだ旬です。
ふむ、枝豆程度の塩気でもお酒の甘みが強く感じられます。
枝豆レベルではおつまみを踏み台にお酒が飛翔です。
天吹美味しい。


さて二日目。
酸味が大幅アップ。
甘みも強くなったように感じられ、アルコール感も強くなっています。
また後を引く苦味も感じられますので初日との差が大きいです。
全体的に味の濃さが上がった感じ。

二日目のおつまみは冷奴。玉子豆腐じゃなかった・・・。
今回もお酒の甘みが増します。
ただ初日には無い後口に残る感じのエグミに近い苦さが出ます。
これはこれでありですが初日の方が好みですね。


そういえば8月終盤で既にひやおろしが多く出回っております。
このお酒も夏酒というよりはじっくり味わえるひやおろしに分類されるかもしれません。

大吟醸という最高ランクのお酒のせいもあるかもしれませんが美味しい一本でした。
次は純米大吟醸を飲んでみたいですね。
七田、天吹と佐賀のレベルは高いな。
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山廃仕込純米酒 片野桜 無濾過生原酒 2018

2018-08-23 | お酒
夏休みがあったので今週は多目。

個人的なお気に入りに入れている片野桜が2018年も買えました。嬉しいですね。
今回の一本は 山廃仕込純米酒 片野桜 無濾過生原酒 2018年版 です。





片野桜は大阪府の山野株式会社さんのお酒です。
http://katanosakura.com/

開封
香りはあるのですが薄いです。
吟醸香なのでしょうがフルーティーとはまたちょっと違う感じ。
表現が難しい。

では戴きます。
うん、片野桜だ。
紀土と同じく飲んで蘇る特徴的な味。でも上手く表現が出来ないもどかしさ。

口に含むと麹っぽい香りにほどほどの甘みと酸味。
それと米の旨みでしょうか?
無濾過原酒なので濃く、粘度がありますが自己主張は控え目。
あっさりと消えていきます。
ふむ、2017年に飲んだ一本とラベルを比較すると味の方向がちょっと異なるようですね。
今年の方が甘く旨みが強い感じかな?
数値の違いを判定できるほど良い舌を持っていないので飲み比べをしてみたいです。

初日のおつまみは夏の定番枝豆。
・・・美味い。それ以上も以下もなし。

次いで醤油味の手焼き煎餅。
煎餅の塩辛さが日本酒の甘みを引き立てます。
米の煎餅に米のお酒が合わない訳が無い。
美味いですね。


二日目。
酸味が目立つようになりました。
また苦味も出てきましたね。
すっぱ苦い感じがグレープフルーツのようです。
これも悪くはありませんが個人的には初日の方が好きですね。

二日目のおつまみは冷奴。
暑さも緩んで秋のようですが冷奴はまだ美味しいですね。
ふむ、冷奴も合いますね。
煎餅と同じく冷奴のタレが日本酒の甘みを出してきています。


前の獺祭は計算された美味さ
対して今回の片野桜は職人の経験則から作り出された美味さ
こんな風に感じます。

2018年の一本も大変美味しいお酒でした。
このお酒は飲むと元気がでるので貴重です。
もう一本買っておこうかな。
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栄光冨士 火輪

2018-08-19 | お酒
栄光冨士シリーズといえば個人的に好みな七星やShooting Starでも顕在な
特徴的な甘さと香りがあります。
ただ今回の一本は珍しく辛口を謳っています。

山形県の冨士酒造株式会社さんの 栄光冨士 火輪 です。
http://www.e-sakenom.com/





火輪でカリンと読むんですね。
さて、その栄光冨士の辛口はどう出ますか。

開封。
他の栄光富士シリーズに比べると少し香りの広がりは
弱いですが、しっかりと心地よい吟醸香が漂います。
これで本当に辛く出来たんでしょうかね?

では戴きます。
口に広がる香りは栄光冨士のお酒の代名詞なので当然あります。
で甘・・・くない。
比較的強めの酸味とアクセント程度の苦味があるしっかりとした
辛口のお酒です。
ラベルを見ると日本酒度が+7なんですね。
数値程の辛さは感じませんでした。+5くらいかな。


さて二日目
香りは少し薄くなった感があります。
味は酸味はほぼ変わらず、苦味がちょっと増えた気がします。
ただ酸味も苦味も辛味のエッセンスとなりますのでこれはこれで良い感じ。

二日目はおつまみ投入。
久しぶりの貝ひもです。
ふむ。栄光冨士のお酒でつまみに合う日がくるなんて(笑)
本格的な辛口のお酒には及ばない感じはありますが全然頑張れています。


個人的には前にも書いているように酸味があまり得意ではないのですが、
このお酒の酸味を抑えると特徴が薄くなってしまう感じがします。
以前のんだお酒の中にもすっぱいと書いたものがありますが、あれらの
お酒よりは全然平気なレベルの酸味ですのでこれはこれでありかなと。
甘く香ると毎回書く栄光冨士のお酒ですが今回はしっかりと辛口でした。

今回の火輪は限定出荷のようですね。
栄光冨士の夏酒といえば七星とShootingStarですがこれらは初夏に出てきて
しまいますので、本格的に暑い8月に火輪を出すのは全然ありかもしれません。
定番入りしないかな~?
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西日本豪雨被災者復興支援 純米大吟醸 獺祭 島耕作

2018-08-14 | お酒
先日の西日本の豪雨で獺祭の旭酒造さんがダメージを受けたという話を書きました。
https://blog.goo.ne.jp/narol/e/91045c1571ebe0c6a677d41468ebe91a

そんな中
https://www.asahishuzo.ne.jp/info/information/dassai-shimakousaku.html
>お酒は、十分に美味しい、ただ、私達の思う獺祭としての品質基準には届かず、
>通常の獺祭としては世に出せません。
>そのお酒を、できるだけポジティブな形で、西日本豪雨への被害を心配されている
>皆様の想いに応え、被害を受けた様々な地域のお役に立てるお酒にしたい。

という事で 西日本豪雨被災者復興支援 純米大吟醸 獺祭 島耕作 という形で発売になりました。





商品の販売や展開を知っている方は驚きますね。
7月の頭に豪雨の災害があって、復興支援用のお酒を8月頭に売る
しかも弘兼憲史氏が描いたラベルのお酒です。
これ、関係各社が本気且つ全力で動かないと無理なレベルです。
その事に感嘆するばかりだったり。

一人で鼻息を荒くしていました。落ち着け。


さて開封。
ふむ、さすが獺祭、良い香りです。

では戴きます。
うん。うん。うん?
率直な感想は美味いです。
さすが獺祭。

ただ獺祭ってこんなだっけ?という感想もあったり。
うちでは純米大吟醸48 寒造早槽や獺祭 等外23を飲みました。
味の上下はあるものの『獺祭らしさ』というのが揺らぎ無かったんですね。
それが今回のお酒は美味しいし、獺祭といえ獺祭なのですが・・・うーん。
獺祭ってこういうお酒だったかなぁ?という感想も出てきます。

もしかすると
>私達の思う獺祭としての品質基準には届かず
という一文に引きずられているのかもしれません。

個人的な感想ですが
大変美味しいお酒で、その辺の大吟醸が勝負をしかけても負けない美味しさ。
ただ獺祭の大吟醸と言われると、ちょっと首を傾げたくなるレベル というお酒でした。


今回のお酒、獺祭という銘柄もあってあっという間に売り切れたみたいですね。
自分もなんとか押さえましたが無くなるスピードが速いです。
復興支援もあって本数制限をかけていない所が多かったのも要因かな?

ただねぇ・・・
オークションサイトを見ると今回のお酒が多数出品されてるんです。
そこまでして儲けたいかと思います。
オークションで落札しても義捐金にはならないんですよね。
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繁枡 純米吟醸 生々 切り絵ラベル

2018-08-05 | お酒
久しぶりの福岡のお酒です。
繁枡 純米吟醸 生々 切り絵ラベル





福岡県の株式会社 高橋商店さんのお酒です。
http://www.shigemasu.co.jp/
繁枡(しげます)と読むんですね。

開封。
うーん、微かな香りはあるのですが甘いとか華やかと
判断出来るレベルではなし。
色も結構薄い黄色です。

では戴きます。
ほう、クールです。
微かな甘みと微かな酸味。一番目立つのは苦味に近い辛味かな?
まるで水のよう。
ただ水道水ではなく岩清水。すがすがしさがあります。

香りもフルーティーさは無いですが、米のやさしい風味が
口に広がります。

毎回書いておりますが苦味が苦手です。
ただし今回はその苦味が主役。
苦すぎずかといって主張が薄い訳でもなし。
良い塩梅で効いてきます。

初日のおつまみはから揚げ。
ふむふむ。脂っぽさを抑えて美味さを引き出します。
さらに日本酒自体も風味が増すというナイスコンビ。
冷奴のような味の薄めなおつまみも引き立てそうな感じです。


二日目。
全体的に味が濃くなった感じがします。
特に酸味が増えています。
初日と二日目で結構感じが変わりました。
個人的には初日の方が好きですが、二日目も悪くないですね。


これぞ夏酒といった感があります。
お酒単体では口当たりが軽く控え目。
食べ物が来るとサポートに徹しつつも自分をも輝かせるそんなお酒です。

というのが初日の感想。
二日目はちょっと普通のお酒になっちゃったかなという感が出ました。
他のお酒でもそうでしたが飲むタイミングとか大事ですね。


個人的に飲んだ福岡のお酒がどれも個性的で、酸味の強い物が多くありました。
そんな中の今回の一本。
正直期待はしていなかったのですが、中々どうしてというかごめんなさいと
言いたくなるレベルの美味しいお酒でした。
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