呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

純米酒 高千代 美山錦

2020-02-25 | お酒
今回の一本は高千代
純米酒 高千代 美山錦 
という一本です。
ちなみに無濾過生原酒です。






高千代は新潟県の高千代酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.takachiyo.co.jp/

ふむ、扁平精米とありますよ。
何でしょうね?とググると広島県の富久長を製造している
株式会社 今田酒造本店さんのWebサイトが出ました。
https://fukucho.info/?tid=3&mode=f20
流用させていただきます。
富久長は見かけた事がありますので後ほど買わせていただきます。

ほうほう、扁平精米は精米歩合をそれほど高くしなくても高いレベルまで
味を引き出せる削り方のようですね。
60%の扁平精米の歩合で通常の40%の精米歩合までもっていけるとか。
これは凄い技術ですね。

閑話休題。


開封
比較的華やかな香りがします。
純米酒との事ですが吟醸香とは違うのかな?
ほんのり遠くに麹っぽい香りもあります。

では頂きます。
こうきましたか。
まず、とてもとても強い酸味が飛び込んできます。
そして麹風の香りを伴いながら押し寄せる苦み。
甘味は無いですね。

実は結構驚いています。
先日、外食時に同じたかちよを飲みました。
青いラベルだったかな?
その時の味が甘く香るお酒だったんですね。
なのでそういう方向性なのか~と今回のお酒を飲んでみて
ビックリ、かなりの辛口じゃないですか。

個人的に苦手な酸味と苦みですが、案外いけますね。
お酒自体の粘度はほぼ無くサラリとしております。
酸味は飲み始めの一発目のみガツンときますがサッと引きます。
苦みは酸味よりは残るのですがどの程度のものかと味を追うと
輪郭が掴めないままぼんやりとしていきます。
辛口の日本酒好きにはキレが良くて良いかもしれません。

自分としては甘いと思って飲んだので結構面食らっておりますが。


初日のおつまみは蒸し鶏とザーサイのサラダ。
どちらも好きな食べ物です。
辛口のお酒は食べ物と合わせると化ける事があるんですよね。
…うーん。
結構濃い味付けのサラダですが全く負ける気の無い酸味が突飛します。
苦みも一瞬退いたかのように見せかけて後からジワリジワリと
主張してきます。
このお酒は強いですね。

後から気づいたのですが、今回のお酒は日本酒としてはアルコール度数の
高い17~18度となっております。
また、搾った時点では19度なんだとか。
あれもこれも強いお酒でした。


上にも書きましたが辛口好きには良いお酒だと思います。
ただ香ってどちらかというと甘めのお酒が好きな自分にはかなり
痛い一本でした。
強いお酒の比較で北洋を毎回出しているのですが、あちらは
ドカンと強く太い一発を貰う感じ。
今回の高千代は的確に弱点を打ってくる感じですね。

何か悪く言っているようで気が引けるんですね。
お酒自体は凄く美味しいのですが方向性の違いとでも言いましょうか。
社員採用時の面接で良い才能を持っているんだけど、我社ではその才能を
活かせないと断る感じ。

評価って難しいんだな~と実感させてくれたお酒でした。
高千代酒造さんのWebサイトを見ていてふと思いましたが、『高千代』と
『たかちよ』で方向性が違うんですかね?
お店で飲んだ物は『たかちよ』の青いラベルでした。
もう一回飲んでみたい銘柄ですね。
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滓酒

2020-02-16 | お酒
今回の一本は滓酒(おりさけ)です。





滓酒は岩手県の有限会社 月の輪酒造店さんのお酒です。
https://www.tsukinowa-iwate.com/


開封
フルーティーとはまたちょっと違った新酒っぽい香りがします。
甘い感じは無いですね。
色は思いっきり白濁としてます。

では頂きます。
どぶろくや甘酒を彷彿させる白さなので甘いのかな?と構えて
しまいますが一番強いのは酸味でほぼ甘味はありません。
後口には結構な存在感を残す苦みがあります。
このお酒は辛口ですね。

滓が多いので口当たりは結構なめらかで粘度が強いです。
瓶には開封時に噴き出す場合もあるとあったので恐る恐る開けた
のですが全く無しの肩透かし。お酒自体にもピリピリした感じは
ありません。買ってから冷蔵庫でそこそこの期間放置していたので
炭酸が抜けてしまったのかもしれません。

初日のおつまみは最近お気に入りの温奴。
ふむ、このお酒は単体だとちょっと苦みに近い辛さが強いのですが、
食べ物と一緒に飲むと引き立て役に回ります。白濁したお酒から
想像をし難かったですが良い感じの食中酒ですね。


さて二日目
初日は炭酸を恐れてそれほど瓶を振らなかったのですが、二日目は
安心して振っております。心なしか初日よりもクリーミーさが増えて
いるように感じます。
味の傾向は変わらず。そこそこな強さの酸味と後味に出る苦みが
あります。

二日目のおつまみはサラミ風の辛口カルパス。
粘度のあるお酒に濃い脂身のおつまみはどうかな?と危惧しましたが
思いのほか悪くない。初日と同じくおつまみと合わせて飲むとお酒の味が
引き立て役に回ります。
ほとんど無かった甘味も感じられる良い組み合わせです。


個人的にあまり滓がらみが好きでは無いのですが、目新しさから手を
出した一本でした。
飲んでみて分かったのが滓がらみどころのレベルでは無い濃さでした。

味自体は美味しいお酒だと思います。
が、一般的な清酒とは何か一つ違う感じもありますね。
調べてみるといろいろな滓を集めたお酒のようなのでその年によって
傾向が変わるようです。
こういう風変わりなお酒もたまには良いですね。


蛇足
今回のお酒は珍しく900mlでした。
普段は四合瓶をメインで買っておりますが二回に分けて飲むとちょっと
物足りない時もあるんですね。
ただ900mlはちょっと多い…。800mlくらいが自分としては丁度いいかな。
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龍勢 蔵生原酒

2020-02-09 | お酒
今回の一本は龍勢 蔵生原酒。






ちなみに純米吟醸で無濾過生原酒です。
金箔が貼ってある豪華なラベルです。

龍勢は広島県の藤井酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.fujiishuzou.com/

開封
香りは強くなくほんのりです。
どことなく甘さを感じさせる匂いですね。
色はガラスの酒器に注いでなんとなく分かる程度の黄色です。

では頂きます。
ほ!一瞬甘いかと思いきや酸っぱい。
酸味が突き抜けます。
甘さもあるのですが酸味の方が強いのでスッパ甘いです。

鼻から香りを抜くと少しツンツンした刺激があります。
その香りにはどことなく麹っぽさも感じますね。

ふむ、飲んでいる最中は気づかないのですが、飲み干した後に
強くはないですがしっかりと存在感を出す苦みがあります。


さて二日目。
初日と変わらず酸味が突飛しております。
甘さが少し隠れてしまった感があるのでより酸味を強く感じますね。

さて、初日はおつまみ無しでしたが二日目は唐揚げを投入。
うーん、結構脂っぽさの多い唐揚げですがそれにも負けない酸味です。
反発してはいませんが歩み寄る感じもありません。
前に酸味の強いお酒に梅味が合いましたので梅味の何かが良いのかもしれません。


今年に入って飲んだお酒では一発目の水府自慢が同じく酸味の強い
お酒でした。
どちらも酸味がとても強く、甘味もそこそこあり、後口に苦みが
あるお酒なのですが、似ているけど明らかに何か違います。
この違いを表現出来るようになると良いんですけどね。

美味しいお酒だと思います

如何せん酸味の強さばかりが目立つのが個人的にはちょっと厳しいですね。

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村祐

2020-02-02 | お酒
今回の一本は村祐
特に名称が無いです。
精米歩合も書いてなく、醸造アルコール入りですので本醸造酒かな?








村祐は新潟県の村祐酒造株式会社さんのお酒です。

開封
香りはうすいです。
しっかり醸し、火入れしたアルコールっぽさがありますね。
なんとなく乳酸飲料風の酸っぱい香りも感じられるのは気のせい
でしょうか?
色はほとんど黄色っぽさがわからない透明です。

では頂きます。
口に含む瞬間は麹っぽい香りをわずかに感じるのですが、実際の
味は香りと反して甘酸っぱいです。
開封時に感じた香りから印象を引き摺っているのかもしれませんが
その味はヨーグルトのようです。
口当たりは柔らかく控えめな甘酸っぱさ。とても飲みやすいです。

散々飲んできても先入観というものは残るもので新潟といえば淡麗
辛口というイメージがどうしてもついて回りますが最近は市場の好み
に合わせてきているんでしょうかね?
同じ新潟の越乃寒梅などはかなりな辛口でしたが、あべや越の誉は
どちらかというと甘いお酒でした。
今回の村祐も味に固執せず美味い物の追求という方向なんでしょうか?

そういえば味の傾向でいうと同じ新潟のREGULUSにほんの少し似ています。
開封時には然程香りを感じさせず口に含むとブワッと味と香りが広がる
ところですね。
ただREGULUSは酸味と香りが強くさらりとしていた気がします。
今回の村祐は香りはそこまで強くないですが甘く粘度を感じます。

初日のおつまみは温やっこ。ほぼ湯豆腐です。
カツオとダシに甘いお酒はどうでるか不安でしたが中々悪くない。
というか温やっこが優しすぎてお酒に踏み潰されています。
温やっこと飲むとお酒が美味い。温やっこの存在感は皆無。


さて二日目
生酒では無いので味は安定しております。
初日と変わらず丸く甘いです。

二日目のおつまみはサバ。
某コンビニ製のサラダ用に味付けされたサバです。
ふむ。サバの生臭さを消すのは日本酒の強みですが、今回のお酒は
単体ではほんのりの割に食べ物と合わすとのし上がります。
日本酒の甘味が広がりますね。


実は村祐も飲んでみたい一本でした。
巷での人気も高いようで生酒で売られているのは見たことがありません。
今回も別のお酒を買いに行ってたまたま見つけた一本でした。
味わってみるとなるほど納得。このお酒は美味しいです。

水が美味しく米作りも盛んな新潟でしかも酒造りが盛んという自力の
強い地域のお酒ですからね。水がー米がーと苦労している地域には
勝てない強さがありました。
個人的な判断ではここ最近の日本酒の美味さは福島、秋田が頭一つ
抜け出してる感がありますが、あまり甘く見てもらっては困ると一発
もらった気分です。

お気に入りに追加をしたいですが入手性に少し難があるので保留。
生酒を飲めたら再考しよう。
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