呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

純米吟醸 飛露喜

2021-07-25 | お酒
取って置き第三弾。
久しぶりの飛露喜です

純米吟醸 飛露喜





飛露喜は福島県の株式会社 廣木酒造本店さんのお酒です。


開封
とても強い吟醸香があります。
どことなく鼻の奥を突く感じを受けますので
濃いのかもしれません。
色はぼんやりと分かる程度の黄色です。

では頂きます。
まず飛び込んでくるのは酸味でその後僅かに甘く
ほんのり苦みが追います。
一番強い酸味が一瞬抜けますので甘口風かな?と
判断しそうになるのですが後口の苦みが最後まで
残ります。
で、全体的な味の傾向を追うと辛口ですね。
日本酒度でいうと+2~3くらいかな。もう少し高い
可能性も。

初日のおつまみはから〇げクンBBQ味。
毎度ですが良いお酒なのにジャンクな唐揚げを
ぶつける計画性の無さ。
と卑下しようと思ったのですがこのお酒と一緒に
味わうとBBQの香りがぶわっと広がります。
高級からあげ?というものがあるのか不明ですが
各段に美味しくなりますね。


さて二日目。
少し酸味がダウンした感じがあります。
逆に苦みが増したようにも感じますが舌ざわりが
柔らかくまろやかになりましたので二日目の風味の
方が好きかもしれません。

二日目のおつまみは豚肉の冷しゃぶ。
夏に豚肉は夏バテ予防にもなるので良いですね。
柚子ポン酢風味ですが負けないどころかお酒が美味しい。
単体でもお酒と合わせても良い感じです。


約5年ぶりの飛露喜でした。
そこそこレアなお酒ですが而今や十四代と比べると
比較的入手しやすい銘柄だと思います。
他の吟醸、大吟醸酒と比べるとお値段が高めなのも
あっておいそれとは買い難い品ですけどね。
個人的には前の醸し人九平次、新政辺りと同じ
レベルかなーと。頑張れば何とか買えるけど実際
買うとなると一瞬躊躇する そんなお酒。


味はお墨付きの美味しさです。
甘すぎず辛すぎずどの場面でもキッチリ仕事を
してくれるオールランダーなお酒です。
もう少し入手性が良くなると尚良いのですが。

どこの酒屋でも買えるレベルとまでは言いませんので
ちょっと良い和食のお店で獺祭と並んで売ってたり
するのが理想ですね。


蛇足
オリンピックが始まったようですね。
選手や記者、関係者で本場の寿司を食べたいと思って
いる方も少なくないはず。
その際はぜひ日本酒を飲んで欲しいものです。
ビールではどうしても生臭さが目立ちますからね。
日本酒で生魚の匂いが目立つ事はほぼ無いですし、辛口で
あれば旨味が増えますのでお勧めなんですけどね。
コロナさえなければ海外に売り出すチャンスだったんですけどねぇ。
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醸し人九平次 La Maison 山田錦

2021-07-18 | お酒
今回は取って置き第二弾。
飲みたいと思いつつも中々手を出せなかった
醸し人九平次 La Maison 山田錦です。





醸し人九平次は愛知県の株式会社 萬乗醸造さんのお酒です。
https://kuheiji.co.jp/

ラインアップが多すぎて九平次好きからすると
それじゃないよ と言われるかもしれませんが
全く分からないので買えた物を飲みますよ。


開封
ふむ、比較的明瞭な吟醸香があります。
精米歩合がありませんが結構高めなのかも
しれませんね。
色は極わずかに黄色みがあります。

では頂きます。
甘…くない。なんだこれは?
酒器に細かい泡が見られますので僅かに炭酸が
残っているようです。
で、最初に飛び込んでくるのが炭酸っぽさと
軽めの酸味です。
その後はかなり水のようにサラリと過ぎて
最後にグレープフルーツ程度の苦みが残ります。

甘くなく辛くもなく水のようだけどしっかりと
苦みが残る不思議なお酒です。
いや、お酒なのですがお酒感は薄いです。

開封時に感じた香りも然程口腔内には現れ
ないんですね。なんとも不思議な感覚です。

何かのお酒の時のも書きましたがこの風味の
糖分無しの飲料水が出たら買います。箱で。
風味をつけた水と謡ってとても甘い飲料水が
ありますがあれよりも全然薄く優しい味です。


初日のおつまみはイカの耳。ほぼ駄菓子です。
このお酒は繊細なのでおつまみは不要な感じですが
イカの強い味の後で飲むとお酒の味が際立ちます。
フルーティーさを伴った淡く苦みのあるお酒です。
まー素で飲むのが一番ですね。


さて二日目。
今までの経験則から水のようなお酒は二日目に
酸味が出ると読みました。
で、その通りに酸味の主張が少し強くなりましたが
相変わらず水のよう。それでいて水とは異なる感じ。
炭酸の刺激もかなり減りましたがまだ残っているようです。

二日目のおつまみは最近個人的に気に入っている
たまご豆腐。タレが付いている物が多いですがタレを
かけるとタレの味しかしなくなってしまうので素の
出汁だけで味わいます。
むむ。
お酒=優しい。たまご豆腐=やさしい。
結果特に歩み寄りも無しの平行線。
別々に食べた時と差がありませんね。

次いでの品は某コンビニ製のゴーヤとツナのサラダ。
夏なのでゴーヤが美味しいですね。日本酒の苦みは
苦手ですがビールやゴーヤの苦手は全然平気です。
では。
これはダメだ。ゴーヤの苦みは強いですね。ついでに
お酒の僅かな苦みと相まって苦さが増します。
失敗です。



初めての醸し人九平次でした。
今回の一本に限っていえば玄人好み?
凄く甘い訳でもなく、凄く辛い訳でもなくと
強い主張はありませんがじっくりと飲むと
それこそ高級料亭の出汁のような繊細な風味があり
しっかりとした味を感じられる そんなお酒でした。

美味い不味いでいうと断然美味いなお酒です。
ただ人に勧められるかというと迷う感じ。
「甘い辛いがハッキリしないしパンチが弱くね?」
とか言われたらハイハイ、君はもう飲まなくていいよ。
そんな感じになってしまうお酒です。
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あべ 純米大吟醸 生詰原酒

2021-07-11 | お酒
緊急事態宣言四回目ですよ。
またお酒の供給で難癖付けられているようです。

今回の要因がお酒なのであれば叩かれても仕方が
無いのですが、あくまでも間接的なものでお酒自体は
何も悪くないんですよね。
特に日本酒の酒造さんは大手ばかりでは無いので
絞められたらそのまま潰されてしまいます。
買って応援しなければなりませんね。

とは言ったものの個人の保管容量は限りがあるもので
うちの冷蔵庫も日本酒でいっぱいです。
空きを作る為に取って置いたとっておきを出しますよ。

あべ 純米大吟醸 生詰原酒





そんな訳で今回はお気に入りな『あべ』です。

しかも酒造米が『越神楽』という高級酒専用酒造好適米な
贅沢品。
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/carc/012842.html

そのお米でつくったお酒なので評判がどうとかいう前に
買っておけ。そんな感じです。

まーうちの場合は評判が悪くても自分で飲んだ感想が一番ですし
米だけでそこまで味の変化がある訳では無いという話も
ありますからね。
前にも書いた気がしますが最終的な味の決定権は杜氏さんに
ありますから杜氏さんの手腕一つで善し悪しがつくのかも。

などと書いても良いお米を使うとなれば頑張るのが酒造さん
でもありますよね。
今回の阿部酒造さんのお酒の美味しさは堪能且つ折り紙付き
ですので期待するなという方が無理な話です。

あべは新潟県の阿部酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.abeshuzo.com/


開封
とても遠くに吟醸香があるようですがハッキリしません。
あることには違いないのですが。
色はほぼ透明です。

では頂きます。
ほう、とても力強く甘酸っぱいです。
一瞬前の寒菊Beyond X並に甘さが飛び込んでくるのですが
すぐ後に酸味も追ってくるので甘酸っぱい感じがあります。
その後を追う酸味は結構長く舌に残ります。
最後に残る酸味の陰にわずかな苦みもありますね。

お酒自体には多少粘度があるようで舌を覆うような
感覚がありますが比較的キレは良いです。


初日のおつまみは春巻き。
油っけの多い食べ物ですし甘酸っぱいお酒でどうか
と思いましたが酸味が強く出てきて悪くないです。
ただ良いお酒に春巻きは無いかな。

次いでコンビニ製の揚げ鶏。
また脂っこいですよ。しかもスパイシーな味付け。
こちらも悪くないかと思いきや揚げ鶏の胡椒が邪魔を
します。胡椒強い。
良いお酒にジャンクなつまみを用意しなくても。そんな
感じです。


さて二日目。
初日よりも少し甘さが強くなったように感じます。
その他はあまり変わった感じはありません。

二日目は雷の音を聞きながらぐびぐび飲んでしまったので
改めての感想は無しです。



今回も大変美味しいお酒でした。
ただ越神楽はやっぱり違うね などと言える訳もなく。
米だけ替えて全く同じように作っても判別出来るかどうか。
もう少し味の違いが分かるようになりたいですね。
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生酛純米 超辛口生原酒 春鹿

2021-07-04 | お酒
今回の一本は生酛純米 超辛口生原酒 春鹿





ラベルの下にローマ字で書いてある通り『春鹿』の
ロゴが反転している裏春鹿です。
ちょっと調べるとシリーズ化しているようですね。
裏になっているラベルは無圧搾りが多いですが
統一されてるのかな?

無圧搾りというと前に飲みました千葉の飯沼本家さんの
一喜を思い出しますね。
圧力をかけずに自然に滴るお酒を集めた物ですね。
それはそれは時間がかかるので手間暇がかかっていますが
その分雑味が少ないというのが特徴です。
全ての日本酒がこういう搾り方であるともっと美味しく
飲めるのでしょうが、そんな事をやっていたら酒造さんが
潰れてしまうというある種の贅沢品です。

春鹿は奈良県の株式会社 今西清兵衛商店さんのお酒です。
https://www.harushika.com/

あれ?奈良で今西?みむろ杉の?と思ったら
同じ今西姓なだけなんですね。ちょっとビックリ。


開封
とても遠くに吟醸香になりそうな香りが
あるような無いような。
色はほんのり黄色っぽさがあります。

では頂きます。
強めの酸味が飛び込んできてほぼ甘味はありません。
なるほど辛口を名乗るだけあります。
酸味と一緒に苦みがありますね。
ただ苦いというよりは辛いに近い風味です。

また口に含むと生もと由来風な独特な香りが
口腔に残ります。これも嫌味は無くお酒の
特徴を描くような風味なので良いですね。

日本酒度でいうと+10くらいは軽くありそうです。
15でもおかしくないかも。かなりな辛口です。

初日のおつまみは久しぶりな唐揚げ。
某コンビニ製なのですがちょっと調理に失敗
している感じ。ハズレを引きました。
それでもお酒がカバーします。
今回のお酒はつまみを引き立てますね。


さて二日目。
突き抜ける強い酸味は変わらず。一緒に追ってくる
苦みが少し強くなったように感じます。
初日よりも辛口度が増していますね。

二日目のおつまみは変則でサンドイッチ。
お酒のあてにした訳では無いんですけどね。
マヨネーズたっぷりのハムサンドですがマヨネーズと
お酒の相性が中々悪くないです。
辛口のお酒がほんのり甘く感じる時もあったり。
パンで日本酒も物によってはいけるかも?


個人的に甘めで華やかに香るお酒が好きですがたまには
今回のようにびしーっと締まる辛口も良いですね。
何より食べ物に合うのが良いです。
三回に一回程度の割合で辛口が挟まると良いのですが
ラベルから読み取るのは難しいですね。
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