呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

十勝 純米吟醸

2022-02-27 | お酒
今回は久しぶりの北海道のお酒 
十勝 純米吟醸 です。





十勝は北海道の上川大雪酒造株式会社さんのお酒です。
https://tokachi-taisetsu.co.jp/


開封
ほうほう。中々良い吟醸香があります。
今までの北海道のお酒はどちらかというと甘め
でしたので今回もその系統でしょうか?
色はガラスの酒器に注いでそこそこ分かる程度の
黄色です。

では頂きます。
なるほど予想通り甘酸っぱいです。
どことなくベリー系の果実を彷彿とさせる甘酸っぱさ
が主体です。といってもベリーの香りがする訳では
無いのですが。
クセのある香りも無し。ごくごく僅かに麹っぽい
香りの断片があるようにも感じられますが薄いです。

後口にアクセント程度の苦みがありますがこれも
消えるのが早く邪魔にならない程度ですね。

日本酒度でいうと-2~0といった感じでしょうか。
後口の苦みだけを追いかけると+1まで行くかも
しれませんが全体的な傾向は甘めです。


初日のおつまみはいかそうめん。
といっても刺身では無く乾物です。
お酒と合わせるとイカが美味しくなり良い感じです。
で、イカ自体案外味の強い食品ですが、今回のお酒は
潰される事無く甘味が引き立ちます。
これはとても良い組み合わせですね。お酒と付け合わせで
売って欲しいレベルです。


さて二日目。
初日よりも甘く感じます。酸っぱさも健在。
口に含んだ際に広がる香りも強くなったように感じます。

二日目もおつまみはあったのですがあっという間に
食べてしまったので感想を書き忘れです。

あ。今回も海鮮丼だったのでガリがありました。
ガリと一緒に飲んでみますが…今回のお酒とはあまり
合いません。ガリが強すぎでお酒が叩き潰されます。
辛いっ。



ひさしぶりの北海道のお酒でした。
今まで飲んできた北海道のお酒は全体的に傾向が
似ている気がします。
然程個性が強い訳ではなく、どちらかというと
甘めでアッサリとした飲み口のお酒かなと。

個人的には結構好きな部類です。
毎回北海道のお酒を飲んだ際に書いている気がしますが
どんどん市場に出回って欲しい銘柄です。
ただどうしても輸送の費用と劣化という問題がつきまとって
しまうので対策を施すと価格が上がってしまうかも?
というのが悩ましいですね。

派手さは無いものの美味しいお酒ですのでお店で見かけた
際は飲んでみて欲しい一本です。
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旦 純米 無濾過生原酒

2022-02-20 | お酒
今回の一本は旦 純米 無濾過生原酒です。





旦 DANは山梨県の笹一酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.sasaichi.co.jp/

と書いていて初めて知りました。
なるほど笹一酒造さんのお酒だったんですね。
言われてみると前に飲んだ『笹一』のロゴと
フォントが似ている気がします。


開封
弱いものの吟醸香があります。
どことなくシャープな印象を受けます。
もしかすると酸味が強めなのかも。
色はガラスの酒器に注いでそこそこ分かる
程度の黄色です。

では頂きます。
ふむふむ。予想どおり酸味が強いです。
僅かに劣る甘味もありますので飲み始めは
甘酸っぱさが先行します。

先行する甘酸っぱさはサックリと抜け、後口
に結構存在感のある苦みが残ります。ただ
これが舌にはあまり感じず上あご辺りにボヤっ
とながら長く存在する感じ。

飲み始めの甘さだけでいうと日本酒度は-1
位に感じますが、後口の苦さは+2~3と
そこそこ辛く感じます。

初日のおつまみは貝ひも。
甘辛い味付けのつまみにどう出るかと思い
ましたが、お酒の甘酸っぱさは相殺され
苦み主体の辛さが増しますね。
貝ひもの味付けにある唐辛子の味が強くなって
いるのもあるかもしれません。
結構辛いです。
味的には美味しいです。

次いでのおつまみは季節外れの枝豆。
某コンビニに売っているのは冷凍物なんですかね?
冬でも食べられるのは嬉しいところです。
薄い塩味の枝豆がどうなるかと思いましたが
これが結構合います。
お酒の苦みが薄まり、甘味が増え、枝豆の
香りが強くなる感じがします。
淡白なつまみが合うんでしょうか?意外です。


さて二日目
二日目もやはり飲み始めは甘いのですが飲み干した
後は辛いという変化するお酒です。

二日目のおつまみはうちの定番海鮮丼。
今日はヅケ丼です。
今回のお酒と合わせると甘味が強く出ます。
合わないかと言われると寿司に付いているガリと
同じ感じに合います。ガリが嫌いな人はダメかも
しれません。

ついでにガリと一緒に飲んでみます。
やはりこれも合います。
ですが後口にガリの辛さとお酒の辛さが相まって
結構辛いです。ここでも辛さが後からくるのか。



初めて飲んだ旦でしたが人を選ぶというか
好みの分かれる風味というか評価が難しい
お酒です。
甘いお酒好きには後口の苦みが結構強めですし、
辛口好きには口に含んだ際の甘酸っぱさが
ダメかもしれません。

しっかり醸した銘柄になると甘い、辛いが
ハッキリするんでしょうか?

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福田 純米 山田錦(無濾過 生原酒)

2022-02-13 | お酒
今回は久しぶりの長崎県のお酒。
福田 純米 山田錦(無濾過 生原酒)です。





福田は長崎県の福田酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.fukuda-shuzo.com/


開封
一瞬香りの片鱗を感じたようにも思えましたが
大分薄く輪郭が掴めません。
色はほぼ透明でギリギリ黄色っぽさがあるか
無いかという程度。

では頂きます。
ほんのり甘酸っぱい水です。
弱いながら一番突飛している酸味と更に弱い
甘味が最初に飛び込んで来ます。
ですがこれらはサラリと消えて僅かな香りを
口腔内に感じさせた後にこれまた弱い苦みが
ジワリと残ります。

全体的な味の傾向は辛口なんでしょうね。
日本酒度でいうと+1か後口の苦みを考えると
+2あるかどうかという程度。
どの風味も消えるのが早いのと残らないので
グビグビ飲めてしまう危険なお酒です。
アルコール度16度とは思えないですね。


初日のおつまみはサバの塩焼き。
お酒の主張が弱いのでどうなるかと思いまし
たが、つまみと合わせると酸味が薄らぎ甘さが
少し強くなります。
それでも甘味が消えるのは早いので邪魔になら
ない程度。お酒もつまみも美味しく派手さは
無いものの悪くない組み合わせです。


さて二日目
甘さは大分控えめになり酸味が強くなりました。
また香りと苦みも主張が増えました。

二日目は初日に飲み過ぎてしまったのでおつまみは
無し。このお酒は二日目の方が風味が出て良い
かもしれません。
二日目の味の傾向であれば日本酒度は+2以上
ありそうな良い感じの辛口です。


約2年半ぶりくらいの長崎県の日本酒でした。
甘口好き、辛口好きにも受け入れやすそうで
尚且つおつまみにも合う良い感じのお酒だと
思います。個人的にはある種中立な立ち位置の
こういうお酒は貴重に感じますね。

ただガッツリ辛い、強く香るという派手な
お酒と比較してしまうと弱いのは否めません。

さらに長崎のお酒という日本酒どころでは無い
土地の銘柄なのでブランド好きな日本人はあまり
手を出さないかも。これが新潟や秋田、福島の
酒造さんならば人気が出たりするのかなとか
思ったりもします。

個人的には美味しいお酒でしたので頑張って
欲しいですし、酒屋さんも引き続き入荷して
欲しいお酒です。

趣向に合う合わないを決めるのは最終的に
自分の舌なので、興味があれば買って飲んで
みて欲しいですね。
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七田 純米無濾過生原酒 2022

2022-02-06 | お酒
今回は2015年に一度飲んでおりました
七田 純米無濾過生原酒です。





2021年末に一度火入れの茶色ラベルを飲みましたが
久しぶりに生酒を飲んでみたくて購入。

開封
麹風の香りがします。前のかたの桜ともまた
違った感じです。どことなく酸味を彷彿させますが
味はどうでしょう?
色はガラスの酒器に注いでも分かる、けど強すぎない
黄色です。

では頂きます。
一瞬甘いですが後口は辛いですね。
最初に飛び込んでくるのが甘酸っぱさなので
瞬間的に甘いお酒と判断するのですが、後半は
サクッと甘酸っぱさが消えて麹っぽさと苦みの
混ざった辛さが残ります。

口に含んだ瞬間はバナナっぽい香りも感じられます。
味のベクトルは異なるものの前回のかたの桜と同じく
辛口と思って飲んでみたけど、思いの外甘さがあるなー
そんな感じです。

と約6年前の推定同銘柄の感想を見てみるとあまり
傾向は変わっていないようですね。

初日のおつまみはイカの耳。駄菓子です。
お酒の甘酸っぱさは結構気になるレベルです。
ただその後の辛い余韻はイカとの相性バッチリ 
というかお酒の香りが強くなってお酒有利です。


さて二日目
味と口に含んだ時の香りが強くなったように感じます。
それでもキレが良いのでしつこさはありません。

二日目のおつまみは貝ひも
貝ひも自体も甘めの味付けなのでどうかな?と思いましたが
微妙にベクトルが異なるのかお酒の甘さが強いですね。
それでもお酒、つまみ共に美味しい悪くない組み合わせです。


という訳で七田自体は去年の11月末以来。
推定一緒の銘柄であろう緑のラベルの生酒は6年ぶりです。

やはり七田は削りすぎない方が味の複雑さが出て良い気がします。
今回も初めは甘く、後から辛く、そして口に含んだ香りが
心地よいという真っすぐな吟醸酒とはまた違った味の変化が
楽しめます。
ふと飲みたくなるそんなお酒です。
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