呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

酒王 鳴門 純米吟醸 生貯原酒

2024-05-26 | お酒
今回の一本はとても久しぶりな鳴門
酒王 鳴門 純米吟醸 生貯原酒です。







鳴門は徳島県の株式会社本家松浦酒造場さんのお酒です。
https://narutotai.jp/


開封
強くは無いですが醸した感のある香りがあります。
どことなく濃い雰囲気を纏っていますね。
色はガラスの酒器に注いで結構しっかりと分かる黄色です。

では頂きます。
うお、酸っっっっぱっ。
かなり強めの酸味がドーンと突き抜けます。
また開封時に感じた醸した感のある焦げっぽい
木の香りが陰にありますが、確かめようとすると
押し寄せる酸味。
甘さはほぼ感じられないので日本酒度でいうと+5~+7
もっと上かもしれません。

初日のおつまみはポテチ。
ブラックペッパー味の堅い奴です。
今回のお酒に対抗出来るのか不安なところです。
が、強いブラックペッパーが酸味に打ち勝ちます。

おおこれは凄い。
と思ったのは最初だけ。
酸味をあまり気にさせなくはなりますが、酸味を
中和する訳ではないので舌の上に酸っぱさの余韻が
残ります。なかなか合うつまみですがお酒の酸味の
強さを再確認させられた感もあります。

次いで結構登場率の高いヒジキの煮物。
コンビニ製ですがどこの物も美味しいですね。
個人的に緑のコンビニ製が好きです。

今回のお酒と合わせると酸味は若干和らぎます。
が、特につまみを引き立てる感じはありません。
油断していると『酸味を忘れるな』と言わんばかりに
酸っぱさが出てきます。
食中酒になりそうですが自己主張がちょっと強すぎです。


さて二日目
思いの外甘さが出てきて飲みやすくなりました。
といっても酸味の強さは相変わらずでちょっとクセの
ある香りもあるので万人受けするとまでは行かないです。

で、ちょっと野暮用をこなしながらチビチビ飲んでいたら
あっという間に無くなりました。というか初日に飲みすぎ。


という事で酒王 鳴門 純米吟醸 生貯原酒でした。
辛口の日本酒好きでも思わず『うぉっ』と言ってしまう
気がするレベルの酸味の強いお酒でした。
結構尖った傾向のお酒なので好きな人には嵌りそうですが
万人向けでは無いかも。

というのが初日の感想。
二日目には甘さが感じられ全然飲みやすくなりました。
ただ尖った感はまだまだ健在ですので食事に合わせるには
メニューの選択が必要かもしれません。


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東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒 2024

2024-05-26 | お酒
今回の一本は2023年も飲みましたニゴリ





東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒です。
更に今年は日本酒度が驚きの-72!
2023年は-66でしたから更に甘い仕上がりとなっております。

ニゴリ酒は栃木県の株式会社 島崎酒造さんのお酒です。
https://azumarikishi.co.jp/


開封
よく滓がらみのお酒を開封した際に乳酸飲料風の
香りがすると表現する事がありますが、今回のお酒は
乳酸飲料というより乳製品に近い香りがします。
ミルクと豆乳の間を物凄く遠くで嗅いだ感じ。
豆乳は乳製品ではありませんが米の香りがそれに近く
感じたのかもしれません。
色はガラスの酒器に注いでこれでもかという位の白濁。
ごくごく僅かに黄色っぽさがあるようにも見えます。

では頂きます。
注いでいてビックリの粘度の高さ。
というか米の粒が残っていますし。
その辺の適当な甘酒にも負けないドロドロさ。

味は甘い事は甘いのですがくどくないです。
数値的には前回の七星の方が全然低いのですが飲んだ感じは
七星の方が甘く感じます。
また若干の苦みが後を追うので日本酒っぽさを感じさせて
くれます。
この辺は2023年に飲んだ時と同じ感想ですね。

ただ2024年版の方が日本酒度が低く甘めとなっているようで
やはり数値分だけ甘く感じます。


初日はおつまみを置いといて炭酸で割ってみます。
お酒1に対して炭酸2でいきます。
うーーん、思ったより良くないですね。
お酒が優しすぎるのか1:2では炭酸に圧倒されます。
七星ならばこの割合で十分だったんですけどね。

次いで1:1にしてみます。
これは中々良い感じ。
ですが今一つパッとしない。その原因が分かりました。
酸味と香りが薄いので炭酸で割るとぼんやりとするんですね。
その点七星は酸味、香りと強いので割って丁度良しとなるようです。
とはいえ1:1で割ったニゴリも濃い目の味が飲みやすく
なって美味しいです。


という訳で2024年も飲めたニゴリでした。
元々日本酒と比べてアルコール度数が低い上に炭酸で
割ったので大変飲みやすい。そして減るのも早い。
1リットルくらいの瓶で欲しいですね。
ニゴリもやはり美味しく、もう1本飲みたい!となります。

で、2本買いました!!
もちろんお店の方に快諾を得て購入しています。
その際美味しい飲み方があるよと教えて貰ったのですが
試すまで残っているだろうか…。

こちらもまた2025年版が飲みたいですね。
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七星 純米大吟醸 無濾過生原酒 2024

2024-05-19 | お酒
2024年も当然のように飲みます。
うちの定番夏酒で唯一9年連続飲みの七星。





七星 純米大吟醸 無濾過生原酒 2024です。

七星は山形県の冨士酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.e-sakenom.com/


開封
濃く甘い雰囲気を纏った吟醸香があります。
これは毎年の事ですね。
ただ平年に比べて若干弱めな感じも。
色はガラスの酒器に注いでほぼ分からない位の
透明です。

では頂きます。
うーわ、あまーーーーい。
飲む前の条件が異なるので単純比較するのも
難ですが、ここ最近飲んだ中では一番です。
前の而今やこなき純米も大分甘めでしたが
それを軽く上回る甘さ。
とてもとても甘く、それに追いすがるような
酸味、そして陰に若干の苦みがあります。

お酒を口腔内で転がすと若干米の風味もあるように
思えますがすぐに甘さが覆い隠します。

初日のおつまみは…ここまで甘いお酒に合わせる
つまみは皆無なのは重々承知なので、初日から
炭酸で割ってみます。
香りがやや薄まってしまう部分は仕方が無いですが
味は上々。メッチャ美味しいですね。
最近季節限定の梨の酎ハイが売られておりますが、
あそこから梨っぽい香りを抜いて上品な甘さにした
感じです。人工甘味料には無い感じの良い甘さの
余韻が残ります。


さて二日目
初日に受けた甘さの衝撃ほどでは無くなっています。
単に慣れただけでしょう。甘酸っぱさ的にはやはり
今年飲んだお酒の中でもダントツ一位です。

二日目に無謀にもおつまみを用意
というかたまたま食べていただけですが。
ちょいポテコというポテトスナックのコンソメ味。
そこそこ濃い目の味付けですが今回のお酒の前には
無力。圧倒的な甘さに潰されるだけでした。
仕方ない二日目も炭酸割りでいきます。


という事で2024年版の七星でした。
毎年の事ですが同じ銘柄ではありますが年によって
微妙に味の傾向や日本酒度が変わっております。
今年は個人的に七星らしい七星かなと。
これでもかという位の甘酸っぱさが押し寄せる様は
今年も夏が来たという感じ。

で、これまた毎年の事ですが飲んだ後にもう一本
飲みたいなとなるんですね。
ただ夏酒だし、もったいないので暫く置いてから
飲むので一本飲んだ後はもうどこにも在庫が無かったり。
(今年の七星製造は4月でした)

今年は違います。最初から2本購入!
もちろん夏の限定酒なのでお店の方に問いて快諾を
頂いてから購入しておりますので買占めでは無いですよ。
出来れば12本買って次の年の七星まで毎月飲みたいな 
というのはやりすぎですね。

今年の七星もガッツリ甘酸っぱいお酒になっておりますので
甘いお酒好きの方は飲んでおくべき。まだ買えるはず。

2024年の七星も大変美味しいお酒でした。
2025年も美味しく飲みたいものです。
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山の井 白 おりがらみ生

2024-05-18 | お酒
今回の一本は山の井
山の井 白 おりがらみ生です。





山の井は福島県の会津酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.kinmon.aizu.or.jp/


開封
強くはないですがしっかりとした吟醸香があり
どことなく乳酸飲料風の香りも混じります。
滓がらみ由縁でしょうか。
色は若干の滓がありましたのでやや白濁した
それでもガラスの酒器に注いで分かるくらいの
黄色味があります。

では頂きます。
ふむ。酸っぱさ主体の甘酸っぱさが広がります。
開封時に感じた乳酸飲料っぽさは味にも反映されて
おり、甘酸っぱくすっきりとした飲み口のお酒です。

余韻に若干の苦みがありますが滓がらみだからと
いうほど強く無く本当にわずか。

鼻から香りを抜くとわずかに乳酸風の香りがあります。
これがまたとても良い芳香で〇。

とても飲みやすい一本ですが飲みやすさ故にうっかり
すると酔って大変な事になりそうです。
※初日は飲みすぎでした。


さて二日目
やや甘味が減少し苦みが出てきた感じはありますが
そこまで大きな変化はなく甘酸っぱいスッキリした
飲み口です。

二日目のおつまみはサバの塩焼き。
サバの塩焼き→美味しい
お酒→美味しい
合わせると→うーん…
お酒の甘味が結構目立ちますので悪くはないですが
合っているとも言い難い感じ。グレープフルーツ
サワーでサバを食べる感じよりは良いですが近いです。


ということで山の井でした。
今回久しぶりに福島のアンテナショップに寄って
うんうん唸った挙句に買った一本でした。

結果はもちろん大当たり。
クセが少なく苦みもほんのり。食中酒には微妙ですが
単体飲みでは大変良い一本でした。
山の井はどこかで見た記憶があるので一定レベル以上の
美味しさはあったのでしょうが、実際飲んでみてなる
ほど酒店に並ぶのも納得といった感じです。

未だに福島のお酒にハズレ無し説は継続中です。
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白鶴錦 而今 純米大吟醸

2024-05-12 | お酒
ゴールデンウィークも終わってしまいまして、世の中も
イマイチパッとせず暗い感じ。良い事無いですねぇ。
唯一?救いなのは体調に問題が無い事でしょうか。
具合が悪かったらお酒も飲めませんからね。

という事でお酒くらいは派手に行こうと選んだのがこれ

白鶴錦 而今 純米大吟醸 です。





而今は三重県の木屋正酒造株式会社さんのお酒です。
https://kiyashow.com/index.html


勘の良い方は
『白鶴 Alternative 純米大吟醸』
『純米大吟醸 雨後の月』
と来たのを見て次は而今と分かっていましたね。

某酒店で三本セットで売られていた物です。
人によっては抱き合わせ商法ではと思える売り方ですが
白鶴、雨後の月と美味しいお酒でしたので、個人的には
やや価格を盛っているお酒セットとして見ています。
而今も美味しいと良いな。


開封
ふむ、甘めが強そうな芳しい吟醸香があります。
系統としてはやはり白鶴 Alternativeに近いかも。
ただ香りの強さでいうと白鶴 Alternativeの方が強かった
気がしますね。
色はガラスの酒器に注いで極わずかに分かる程度の黄色です。

では頂きます。
うお、物凄く甘酸っぱさが強いです。
口に含んだ際のインパクトは2020年頭に飲んだきのえねの
純米大吟醸生酒直汲みに匹敵するレベル。
これはとても甘い!
というのが最初の感想。

ですが何口か飲み進めるときのえねよりも酸味が強く、
また口腔内に甘酸っぱさが引き摺る感じも薄いです。
後口には僅かに存在を示すような苦みが残りますがこれも
そこまで強く無く程よい感じ。

全体的に行儀よく収まっている感じ。
今までも大人しく収まっているお酒はありましたが、それら
よりも輪が大きくレベルが高い感じがします。


さて二日目
香りは初日とあまり変わらず。そこまで飛んでしまっている
感じはありません。で、やはり一口目はかなり甘く感じます。
でも二口、三口と飲むとそこまででは無いですね。


という事で而今でした。
とても入手が難しく、飲食店で飲んだことはあったものの
個人的に買えたのは初めてでした。
で、実際に飲んでみた感想は確かに美味しいお酒です。
日本酒好きであれば8~9割の人は美味しいというレベル。
ただ単に注がれたお酒を飲んで『これは而今!』と答えられる
人が何人いるんだろうとか思ってしまいます。

普段からある程度の生酒を飲んでいる人であれば驚くほどの
味という程ではありません。もちろん今まで飲んできたお酒の
中でもトップクラスの味ではありますが、この一本に大枚を
叩く程か?と問われるとうーんとなりますね。



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特別純米 廣戸川

2024-05-06 | お酒
今回の一本は廣戸川
特別純米 廣戸川です。





廣戸川は福島県の松崎酒造株式会社さんのお酒です。
http://matsuzakisyuzo.com/


開封
とても華やかとまではいきませんがほんのりと
吟醸香に近い香りがあります。
色はガラスの酒器に注いでギリギリ分かるか分からないか
という程度の薄い黄色です。

では頂きます。
ふむ、ほんのり甘くそれよりも僅かに酸っぱく
後味にそこそこ印象的な苦みが残ります。
どれも程ほど感のあるお酒ですね。
上手く纏まっていてこれはこれで良いものです。

初日のおつまみは某コンビニ製のからあげ。
不味くは無い物のとびきり美味しいという物でもない
空腹を埋めるのに特化した代物。
今回のお酒と合わせるとちょっと甘さが気になりますが
苦みが結構前面に出てきますので思ったよりも悪く無いです。


さて二日目
酸味が強くなるかも?と危惧しましたが思いの外甘さが
頑張っており変化は少ないです。
初日の飲み始め時に吟醸酒では無いんだよなーと思いつつ
飲んでおりましたが、よくよく考えると精米歩合が55%
なので数値的には大吟醸に近い吟醸酒レベルなんですよね。
雑味の無さはその辺りから来ていますね。

二日目のおつまみはほたるいかの干物。
今回食べた干物のレベルがどの程度の物か不明ですが
スルメほどイカ感は強く無く、生臭さはアップですね。
今回のお酒と合わせると良い感じ。もう少し甘さが抑えめ
だと尚良かったかな。
ちなみにホタルイカの生臭さは緩和されるものの結構
残ります。ホタルイカ強いな。


という訳で廣戸川でした。
記録を遡ると約2年ぶり。案外飲んでますね。
ただ最初に廣戸川を飲んだのは約9年前。
震災復興の為に東京へ売りに来ていた物を飲んだのが最初。
何となくこれだ!と選んだお酒でしたが良い選択でしたね。
その後東京でも取り扱い店が増えて万々歳。
また飲もう。
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