呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

山廃仕込純米酒 片野桜 無濾過生原酒 2023年7月版

2023-08-27 | お酒
今回の一本は個人的お気に入りのお酒。
2023年も買えました。

片野桜 山廃純米 無濾過生原酒です。




今回は雄町版。2023年7月製造です。
片野桜は大阪府の山野酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.katanosakura.com/


開封
2023年版もさほど強い香りはありません。
麹風のような醸した感のある香りがほんのりと
あります。どことなく酸味を彷彿とさせるのも
毎年恒例です。
色はガラスの酒器に注いでそこそこ視認できる
黄色です。

では頂きます。
フルーティーとはまた違った甘酸っぱさ。
酸味が主体でわずかに苦みがあります。
やはり前々回の花巴は味の主張が強かったですね。
今回の片野桜はバランスが良いです。
後口には強くはないものの苦みが残る感じがあります。


初日のおつまみは花巴で微妙だったからあ〇クン。
タルタルソース入りです。
ふむ、やはり味の広がり方は異なりますね。
花巴では酸味が増しましたが片野桜ではタルタルの
酸味を活かしつつ甘さが増えます。
ばっちり美味しいです。

次いでのおつまみはヒジキと豆腐のサラダ。
前にも書いた気がしますがコンビニのヒジキ関連の
つまみはどれも美味しいですね。
ただヒジキは海藻故に磯臭さというか海藻臭さのような
モノがどうしても残ります。
そこに日本酒の強さが光ります。
磯臭さを消しつつ旨さが増してとてもいい感じ。
これは美味しい。


さて二日目
二日目になって口に含んだ時の香りが強くなっております。
結構珍しいかも。
今回は二日目の方が美味しい気がします。

二日目のおつまみは海鮮丼。
つまみにも合う片野桜なので期待大 だったのですが、
つまみがねぇ。
本格的な海鮮丼では無いので仕方がないのですが、今回は
大分鮮度が良くありませんでした。

生臭さはがっつり消せるものの限度があります。
色々コストがかさんでいる分仕方が無いのかなとも思いますが
鮮度の悪さが如実に出る海鮮のナマモノに遭遇するとがっかり
感は多いですね。


という事で2023年も無事山廃の片野桜を飲むことが
できました。
心なしか2023年版は飲みやすい感じがします。

平年ですと山廃のガツンと強めの風味があった気が
するのですがちょっ柔らかくなったかなと。
とは言ってもアミノ酸感は強いですしフルーティーな
日本酒と比べると力強さはあります。

2023年もお気に入りの山廃 片野桜を飲めたのは嬉しいですね。
気のせいかもしれませんが東京でも扱う店がまたちょこちょこ
見られるようになってこれも嬉しい限りです。
大変美味しい一本でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

槽搾り 大號令 八反錦 無濾過生原酒

2023-08-20 | お酒
前回、前々回と計らずも濃く甘いお酒が続いて
しまいました。
という事で今回は辛口なお酒を狙ってみました。

槽搾り 大號令 八反錦 無濾過生原酒です。





日本酒度+13とあり数値通りであれば結構な辛口
となります。

大號令は広島県の株式会社馬上酒造さんのお酒です。
https://bajoshuzo.com/
馬上は(うまがみ)かと思いましたが(ばじょう)なんですね。


開封
お、辛口と銘打っているお酒によくある鼻に刺さる
感じのある香りです。大分酸味が強い印象を受けます。
色はガラスの酒器に注ぐとかなりハッキリ目の黄色です。

では頂きます。
予想通りかなり強い酸味が突き抜けます。
酸味の後を苦みが追いますが酸味の主張が強いので
苦さのインパクトは弱いです。
お酒自体のキレは悪くなく夏酒らしい風味。
前回の花巴よりも長く酸味の余韻が残ります。
これぞ夏酒といったある種の爽快感がありますね。

初日のおつまみは某コンビニ製の牛ホルモン焼き。
ホルモンというと内臓ですからどうしても臭みが
気になりますが流石大手その辺りの処理は完璧。
謳っている通り脂が美味しいです。
今回のお酒と合わせるとあれほど強かった酸味が
スッと退いて裏方に徹し、ホルモンの旨味が増えます。
これぞ辛口のお酒の真骨頂といったところでしょうか。
今回はとても良く合うつまみです。


さて二日目
酸味はほんのり柔らかめになった感があります。
それでも十分過ぎるくらいの辛口です。
酸味が弱くなった分苦みの印象が強まりましたが
そこまで残る感じはないので飲みやすさでいうと
二日目の方が良い感じかも。

二日目のおつまみは久しぶりの海鮮丼。
昨日のホルモンで大活躍でしたので期待大です。
おや?昨日は裏方に徹したお酒ですが酢飯の海鮮丼では
香りと酸味がグッと増します。
効きが正反対でビックリです。
これはこれで悪くはないですが今回のお酒では裏方に
徹して欲しかったかな。


狙って購入した辛口のお酒 大號令でした
パッと華やかな甘く香るお酒は単体で主役になれますので
単体飲みという事で比べると辛口は地味になりがちです。

で、初日のホルモン焼きはかなり合うつまみで大変良く、
バイプレイヤーとしての働きを発揮しましたが、二日目は
お酒の強さが出てしまって難しさを実感。辛口のお酒でも
つまみの合う合わないで左右されますね。

多少リクエストしたい部分は出てしまいましたが、辛口
という要求に対しては真っすぐに応えてくれる辛く良い
お酒でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花巴 山廃四段 無濾過生原酒

2023-08-15 | お酒
あれ?花邑って秋田のお酒じゃなかったかなー
奈良なの?等と思いつつ買った品。
よくよく見ると花巴なのか!
という訳で今回の一本は花巴 山廃四段 無濾過生原酒







花巴は奈良県の美吉野醸造株式会社さんのお酒です。
https://www.hanatomoe.com/


開封
ふむ、山廃故か強めの香りがあります。
華やかというよりはワイルドな感じ。
雰囲気的には山廃の片野桜にかなり似ています。
色はガラスの酒器に注いで結構ハッキリと分かる
レベルの赤味がかった黄色です。

では頂きます。
ほうほう、口に含んだ瞬間の風味も山廃の片野桜に
かなり近いです。ただ花巴の方が酸味が強め。
すっぱさがかなり強めの甘酸っぱい風味です。
苦味はほぼ感じないのですが後々まで酸味の余韻が
残ります。山廃の片野桜が好きな人は気に入りそうな
傾向の味です。

飲み始めはかなり甘いかも?という印象を受ける
のですが、飲み干した後は大分酸っぱいねという
感想に変わります。

初日のおつまみは最近再登場していたタルタルソース
入りのからあ○クン。美味しさは変わらず安定しています。
今回のお酒は片野桜似なので何でも合うのでは?と期待。
これは…微妙ですねぇ。もともと強かった酸味がつまみと
合わせる事によって更に増します。
タルタルソースの酸味を押しのけるレベルです。
合うとはちょっと言い難いですね。

二杯目を注ぎにいって初めてラベルを見ました。
なるほどアルコール度17度は高いですね。
ちょいと濃いかなーという事で急遽投入の炭酸水。
赤いラベルの多分日本で一番人気なあいつです。
割り過ぎるのも何なのでお酒と炭酸水を1:1にしてみます。
ふむふむ。まだお酒が強いかな?という感じもありますが
風味を潰さないという意味では◎
で、強かった味もほんのりと和らいでとても良い感じ。
炭酸で割っているので日本酒ハイボールの類に入れられそう
ですが、それとはまた違った美味さがあります。


さて二日目
独特の香りは結構弱くなった感があります。
その代わりに甘味が大分増し、酸味は強さ継続といった所。
ちょっと煮詰めたに近いような味の濃さが際立ちます。

二日目も炭酸を用意すべきでした。残念ながら麦茶しか
なかったり…。



という訳で花巴でした。
上にも書いた通り山廃の片野桜に近い風味ですが、
ちょっとサービスして味を盛ってしまった感じ。
山廃という事もあって全体的に味がワイルド且つ酸味が
強めではある所にちょっとマシマシ感を出してみたら
思いの外強くなってしまったという所でしょうか。

比較対象が好みの片野桜であるのは大変申し訳無いのですが
良い感じのバランスをちょっと濃いめにしてバランスが
崩れると結構変わるよね とそんな感じです。
片野桜自体もかなり味が濃く強いですからね。

そんな訳でためした炭酸割りはとてもとても良い感じ。
ただ日本酒を割っている事を考えると400~500円を取っても
悪く無いレベル。そんな価格をつけたら飲む人も少ないか。

山廃であること、山廃の片野桜に風味が近い事、かなり
味が濃いめである事を了承した上で飲むとこの上ない
良い感じが味わえます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

純米生原酒 裏春鹿

2023-08-06 | お酒
飲んでない銘柄じゃないかと買った春鹿。
ついでに通常版では無い裏春鹿なのですが…
まとめてアップしようと思った時点で前にも飲んでいました。

これはビックリ。
しかも前も裏春鹿だし。
ま、気を取り直して飲んでいこう。







春鹿(裏春鹿)は奈良県の今西清兵衛商店のお酒です。
https://www.harushika.com/


開封
香りは大分薄めです。
フルーティーさでは無くちょっと鼻を突く感じが
ありますね。酸味が強めなのかも。
色はガラスの酒器に注いでそこそこ分かる黄色。
ちょっと茶色っぽい感じもあります。

では頂きます。
おーあまーい。
酸味、甘味、ちょっと下がって苦みが濃く広がります。
夏酒のスッキリ感とはまた違った重厚さがありますね。
ああ、氷温貯蔵のお酒でした。なるほど。
貴醸酒ほどの濃さではありませんが普通の清酒と貴醸酒の
間くらいの甘く濃い感じがあります。

どこかで飲んだ記憶がと思い出してみると、コンビニ等で
売られているうちでも飲みました
『ふなぐち 菊水 一番しぼり』
あのお酒を精錬させて格を上げると風味が似てきます。
https://blog.goo.ne.jp/narol/e/dd7637d69b5755b2c14a763f96f0c17c

二杯目を注ぎにいって初めてラベルを見ました。
アルコール度数18度。なるほど濃い訳です。
これはやはり氷を浮かべる方が良い気がしてきました。
二日目は氷を入れよう。


さて二日目
やはり二日目も濃く甘いです。
そのまま飲むとちょっとクドイ感じがありますね。

という訳で二日目は氷を投入。
氷を浮かべてもまだ甘いです。
元祖?ICE BREAKERよりも味が濃く、氷を入れてもしっかりと
味が残ります。
炭酸で割っても良かったかな。


という訳で自分でもビックリな2銘柄目の裏春鹿でした。
しかも今回の一本は前回と正反対の激甘。
前回は超辛口ですから全く異なる風味です。
で、今回の裏春鹿ですが猛暑の今年の夏には合わないかな
と思える位甘く濃いめです。
素ではちょっと厳しめな感もあります。

そこでお勧めはロックや炭酸割りです。
日本酒は割ってはダメという事も無いですからね。
強めの日本酒は割るのも全然ありです。

次こそはノーマル版の春鹿を飲んでみたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする