澤乃井 無濾過生原酒 純米吟醸酒

今回の一本は澤乃井
澤乃井　無濾過生原酒　純米吟醸酒



澤乃井の生酒を初めて見た気がします。
これは買わねばと飛びつきました。

澤乃井は東京都の小澤酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.sawanoi-sake.com/

開封
強くはありませんが醸した感と吟醸香の混ざったような
香りがします。悪くはないです。
どことなく酸味を感じさせる印象を受けますね。
色は水と並べて漸く分かる程度の薄い黄色です。

では頂きます。
無糖の柑橘風の香りの付いた水、日本酒味といった感じ。
一番強いのは酸味ですが上に書いたように味付きの水並に
薄いです。
ただ口に含んだ際に僅かに麹風の香りが鼻に抜けますので
水のようですが水では無いですね。

後味に僅かな苦みが残りますので雰囲気としてはグレープ
フルーツ風味の水ともいえるかもしれません。


初日のおつまみはポテチ。サワークリームオニオン味です。
某プリ○グルスで初めて食べた味ですが美味しいですね。
ガッツリ濃い味は初めて食べた時のインパクトは大きかったです。
今回のお酒と合わせるとお酒の甘味が増します。ただ独特の
香りが薄まってしまうので甲乙つけがたいです。
単体で良し、チープなおつまみと合わせても良しです。

次いでサバの塩焼き
こちらもまたお酒の甘味が増します。
ただサバが美味しくなるかというと微妙ですね。悪くはないのですが。
とりあえずサバが美味しいので良しです。


さて二日目
酸味が強くなり辛口感が増しました。
昨日飲んでいて思ったのですが、あまり冷やしすぎない方が
良い感じです。

二日目のおつまみは定番海鮮丼。
お酒の甘味が強くなりますね。
これも初日のサバと同じく悪くは無いですが合うかと言われると
ちょっと微妙なところ。
このお酒は単体で飲むのが良いかもしれません。



澤乃井といえばキッチリ火入れして店頭にならんでいる
結構辛口のお酒というイメージが強いのですが、今回の
お酒は辛口ではあるもののとても穏やかで飲みやすい
一本となっておりました。

辛い、甘いというベクトルは弱いですが味が弱い訳ではなく
繊細な風味を感じられる良い一本でした。
もう一本欲しくなりましたが限定品なんですね。
流石にもう買えないかな。

七賢 本醸造無濾過生原酒 蔵出し2022

今回の一本は何度か飲んでいる七賢。
その中でも2020年に一度飲みました年一の蔵出しを
購入出来ましたのでこれを飲みます。

七賢　本醸造無濾過生原酒　蔵出し2022です。





七賢は山梨県の山梨銘醸株式会社さんのお酒です。
https://www.sake-shichiken.co.jp/


開封
とても良い吟醸香があります。
2020年版を一度飲んでおりますので大体の
傾向は分かっています。
これは結構甘いとみました。
色はガラスの酒器に注いでギリギリ分かる
程度の黄色見です。

では頂きます。
ほら甘…そうでも無いな。
一瞬口腔内に広がる香りは強い甘味なのですが
思いの外苦みが強く甘いより辛いというイメージが
先行します。
甘さの感じ方が2020年版と同じく上あご辺りに
だけ広がりますね。

鼻から香りを抜くと強めの吟醸香で結構刺激が
あります。少し鼻がツンツンしますね。


初日のおつまみは煮物。
がんもどきと厚揚げでちょっと甘めの味付けです。
甘めのお酒にどうでるか気になるところ。
と試してみるとお酒が強い。
強い香りに圧倒されます。

今回のこのお酒、前の2020年版と同じくアルコール
度が19度ある強いお酒です。
味はサラリとして重い感じはないのですが、香りの
強さがアルコール度のそれを物語っています。

次いでのおつまみはスルメイカ。
前のイカそうめんでは無く足です。硬いです。
うーん、悪くは無いですがお酒が強いですね。
イカの風味が消えます。あんまり良いイカじゃ
無かったのかも？
お酒の甘味も強くなる感じがあるのでこのつまみ
には甘くない辛口が良いかな。


さて二日目
風味は直前に飲んでいた物に振られますね。
今回はヤッホーさんのインドの青鬼と結構苦めの
ビールを飲んでいたせいか日本酒の甘味が強いです。

二日目のおつまみはまたイカ！
ピリ辛醤油味の一枚ものの乾物です。
うーん、お酒の甘さとピリ辛があんまり合いませんね。
イカ自体の味が今一つなところに辛い味付けを被せて
いるようです。
ピリ辛では無くかなり辛いです。イカが台無し。
安物じゃダメですね。


他に飲むお酒があったのですが急遽2022年版の
蔵出しが手に入ったので飲んでみました。
甘い香りは強いものの味はそこまで甘くなかった
のがちょっと肩透かしかなと。
それでもとてもクオリティの高いいつもの七賢を
堪能できました。

これで1100円（四合）なんですよね。
コストパフォーマンスが異常に高すぎです。
コロナ禍でお酒の提供も厳しくなって酒屋さんや
酒造さんも結構なダメージがきてるはず。
1500円以上とかつけても良い味なんですけどね。
色々難しいのかな。

3月後半であればまだギリギリ買えるお店がある
かもしれません。19度という高いアルコール度が
ちょっと危険ではありますが美味しくお買い得な
お酒なので、見つけたら買ってみると良い一本です。

山猿 純米吟醸 あらばしり 無濾過生原酒

今回の一本は山猿
山猿　純米吟醸　あらばしり　無濾過生原酒です。





山猿は山口県の永山酒造合名会社さんのお酒です。
https://www.yamanosake.com/


開封
なかなか良い吟醸香があります。
どことなく甘い感じを受けますね。
色はガラスの酒器に注いでぎりぎり
黄色く見えるかという程度です。

では頂きます。
ほら甘…いけど甘くない。
これまた不思議な感覚です。
口に含んだ瞬間は甘さが飛び込むのですが
飲み込む時には苦みを伴う辛さになっています。

飲み干した後は甘さの感じは大分薄く
また苦みも然程後を引く感じがないので
キレの良い日本酒です。

お酒を口に含んで鼻から香りを抜くと
これ以上強いと鼻にツンツンくるよという
手前で消えます。
色々と絶妙なバランスですね。
香り自体は良いです

辛口だけど甘い感じがする甘くないお酒。
なんだこれ。


さて二日目
初日よりも甘さの感じ方が薄くなりました。
ほんのり甘く香る辛口といった感じ。

二日目のおつまみはイカそうめん（乾物）
イカ自体の味は強いはずなのですがお酒と
合わせるとお酒の辛さが目立つ感じ。
ちょっと細いイカでは弱いです。
一枚ものの大きいスルメイカの方が合うかも
しれません。


という訳で風味の変わったお酒でした。
個人的には飲み始めの雰囲気から甘いお酒で
あって欲しいなという所に辛さがくるので
ちょっと好みとは違うかなと。
ただ美味しいお酒である事は確かです。

突き抜けるような甘いお酒を飲んだ後等には
スッキリとキレが良く辛すぎない今回のお酒は
良いかもしれません。

春ももうすぐですよ なビールです（番外編）

寒い冬もそろそろおしまいですね。
1年中ビールを飲んでいますがまた新しい銘柄を
見つけたので感想でも。

○SUNTORY　無濾過ホワイトビール　WORLD CRAFT





缶に書いてありますが某コンビニ限定のビールです。
と思ったら写っていない。ファミ○限定です。

ホワイトビールなのでヴァイツェンですね。
小麦を原料に多く使われており、色は白っぽく
とても香りが華やかなのが特徴です。

で、今回のビールも香りを一番重視した感じの
作りになっており、バナナを彷彿させるとても
華やかな香りが広がります。

味の濃さや苦みは薄い物の無い訳ではなく案外
ビールの味です。それでも極端に味の傾向を
香りに振った潔さはとても好感が持てます。
しかもこれがクラフトビールメーカーでは無く
四大ビールメーカーの一社というのが結構な
決断ですね。

まーコンビニ一社限定という所が全国的に売り出す
までには至らなかった感がありますが。

とても飲みやすいビールなので苦みや重厚さが
苦手な方、また女性にも好まれる味かと思います。



○ピルスナー・ウルケル
日本の主なビールの製造法である下面発酵。
その元祖となるのがピルスナー・ウルケルだそうです。

https://www.asahibeer.co.jp/products/beer/urquell/
そのウルケルが缶になって日本で売り出しています。



流石メジャーな銘柄、とても美味しいです。
以前にも同じ感想が出ましたが泡が美味しい。
濃くはないもののシッカリと苦みがあるのも良いですね。

ラガービールですので昨今の流行であるエールビールと
比べてしまうと香りの広がりや強い苦みは負けてしまいます。
まーそもそもビールという括りでは一緒ですが微妙に
違う飲み物ですから比べるのが間違いかもしれません。

前に寒菊さんのピルスナーを飲みましたが、あの時の
乳酸飲料っぽい香りがありつつもしっかりとした
ビールの苦み、旨味のある美味しい一本です。

ただ以前飲んだ品が瓶だったんですね。瓶の方が
もう少し香りが良かったような気もします。
あとは350mlの缶ですが300円強と普通に売っている
ビールと比べると大分高いのが難点。
これが500mlとかならば自分のご褒美用にとなるのですが
350だとプレミアムモルツの方がご褒美感が強いですね。

とはいえ大変有名な銘柄ですし、今までは入手するのが
ちょっと大変だったものがコンビニで買えるのは良い事です。
ビール好きであれば一度は飲んでおいた方が良い品ですね。



○新スーパードライ
さて三本目
殆ど買わない銘柄ですが新しくなったというので飲んでみます。
個人的に微妙なSuper DRYですよ。



頂きます。
ふむ。最初に飛び込んでくる味が謡っている辛さなんですかね？
一瞬若干インパクトのある風味が広がりますがあっという間に
消えます。
後口はわずかに苦みが残りますが、米かコーンスターチの甘味も
残るので存在感は薄め。
全体的な印象は前のスーパードライと同じく軽い。とにかく軽く
薄いです。
このスカスカ感が好かれるんですかね？エール系が好きな人には
合わない気がしますがどうなんでしょう。
自分は香って味の濃いビールが好きなのでやはり合いません。

この味であれば同社の製品であるザ・リッチ、発泡酒ですが
こちらの方が全然美味しく感じます。ザ・リッチは発泡酒の
中で上位クラスの美味しさがあると思います。



○The DOUBLE
個人的に四大ビールメーカーの中での評価が一番下なアサヒ
ビールのこれまた某ファミ○さん限定のビールです。
ファ○マさんは限定ビールに積極的なんですかね？

ピルスナーとエールのブレンドだそうです。
上で新スーパードライを酷評しましたがどうでしょう。
缶を撮り忘れたので公式のURLで妥協。
https://www.asahibeer.co.jp/products/beer/double/double.html

ふむふむ。ホワイトビールほど香りは強くではありませんが
エールっぽい良い香りがします。また味もそこまで濃くは無い
ものの良い感じの味わいがありますね。これは美味しいですね。
プレミアムモルツやエビスビールのようなご褒美感は薄いですが
普通のみでこれが出るなら嬉しいレベル。
普通売りしてくれないかな。



という訳で目新しい銘柄4種でした。
アサヒビールは主軸じゃ無い方が好きな味が多いですね。
とりあえずホワイトビールなWORLD CRAFTがお気に入りですが
既に売り切ればかり。ちょっと買い溜めしたかったな。

初孫 生酛純米吟醸 生原酒

今回の一本は名前だけは聞いた事のある初孫。
初孫　生酛純米吟醸　生原酒です。





初孫は山形県の東北銘醸株式会社さんのお酒です。
https://www.hatsumago.co.jp/


開封
強くは無いものの結構しっかりとした吟醸香があります。
生酛といえば味が強いイメージがありますがどうでしょう？
色は結構な黄色味があります。

では頂きます。
強めの酸味とそれを追う甘味がスッと鼻に抜けます。
飲んだ感じはとてもキレが良いですね。
生酛という事でどうでるかと思いましたが思っていたよりも
全然飲みやすいお酒です。

初日のおつまみはコンビニの唐揚げ。
専門店の唐揚げとくらべるとチープですがこれはこれで
美味しかったりもします。
で、そのチープな唐揚げですが今回のお酒と合わせると
旨味倍増。単体飲みではあまり強くないかも？と思われた
お酒が本領を発揮します。

次いでのおつまみは定番海鮮丼。
お酒の甘さが増し、旨味がじわっと出ます。
つまみと合わせると生酛の強さを実感できます。

さらに今回はちょっと事情があり温くなるまで放置。
冷えが抜けると味の濃さが増します。
また結構辛くもなりますね。


さて二日目
ちょっと味が濃くなった感があります。
初日に感じた事ですあまり冷やしすぎは良くないのかも。
二日目にして旨味が強いのがわかります。

二日目のおつまみはなぜか連続の唐揚げ。
今回は某チェーン店のお弁当屋版。
流石に本職の弁当屋の唐揚げは美味しいです。
お酒ももちろんバッチリ合います。
相性がいいですね。


初めての初孫でしたが美味しかったです。
生酛はちょっと味の傾向が分からないのが怖いですね。
良い意味で力強いですから。

今回のお酒は単体で良し。つまみと合わせて良しな
オールマイティーな一本でした。
ただお酒自体力強さがあるので香ってサラリとしている
速醸系のお酒が好きな人にも合うかというとちょっと
難しいかもしれません。

個人的にはかなり美味しく飲めました。
また見つけたら買いたいですね。