呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

WAKAZE セラヴィ

2020-05-17 | お酒
今回の一本は急遽登板の珍しいお酒。
フランス産のお米 カマルグ産米を使い、フランスの水を
つかって醸したフランス産の日本酒。
WAKAZE セラヴィです。





WAKAZEは株式会社WAKAZEのお酒です。
https://www.wakaze.jp/
本社は山形県にあるみたいですね。

開封…え?
封がコルクです。ワインですか!?
日本産の日本酒だとスクリューキャップが主流で、まれに
プラスチック?製の叩いて閉める物もありますがコルクは
初めて見ました。

で、さっそく開けようとするとワインなど飲み慣れていない
のでコルクが破損…。
半分くらい残っていたのでなんとか刺し開けられたものの、
大変きつく汗だくに。
ようやく注げるとおもったらコルクのカスが混入してがっかり。

気を取り直して
香りはかなり濃くしっかり醸して煮詰めたような感じ。
近いといえば沖縄の黎明に近いです。
どちらかといえば老香(ひねか)に近いかも。
フランスから送られてくるとなると生酒は全然無理でしょうから
火入れ加水済。
その上、下手するとあまり良くない環境に晒された可能性があります。
ちょっとくたびれている可能性は否めません。
色はかなりの黄色で味醂っぽくも見えます。

では頂きます。
口に含んでまず広がるのが開封時に感じた濃い香り。
ただ老香とはちょっと違う風でしつこくも嫌な感じもないです。
一番強いのは酸味、その後に甘味があり、これまた嫌味では
ない程度の苦みが後口に残ります。
ここからさらに甘いと昔飲んだ60年物の赤ワインに近いかも。
とにかく残る印象は濃いですね。

ふむ、よくよく味わってみると雰囲気はワインっぽいです。
ワイン風といえば新潟の阿部酒造さんのRegulusを挙げていますが、
Regulusを濃くして香り控えめにしたらこのお酒に近くなるかも
しれません。

初日のおつまみは貝ひも。
比較的甘めのお酒なので合わないかと思いきや案外悪くない。
ポテトチップにチョコとかしょうゆ味のせんべいに砂糖とかのように
隣にいてもまぁ悪くないんじゃね?的な存在感です。


さて二日目。
二日目のせいか香りは大分飛んでしまったようです。
味はほんのり甘さと苦みがアップ、酸味が少しダウンです。
ただ濃さは相変わらず。
このお酒の苦さはエグみではなく渋みに近いです。
二日目の味の傾向は梅酒を漬けた際の梅の実の風味に近いです。
前にも同じような感想を書いた気が…何だったかな。

二日目のおつまみはサバのおろしポン酢和え。
毎回書いていますがサバはクセが強く生臭い感じもあります。
ついでに大根おろしもクセが強いです。
生臭さをしっかり消してくるのは日本酒の強み。
そこにこのお酒はサバと大根おろしの風味を消した上で主張する甘味。
強いお酒だなー。
あまりおつまみと和合するつもりは無いようです。


正直ある意味キワモノではあったので期待はしていませんでしたが
思いのほか飲める一本でした。
日本酒か?と言われるとちょっと日本酒離れしてワイン風ではあります。
ではワインかと言われると紛れもない日本酒という不思議な立ち位置。

個人的には面白い試みだと思います。
出来れば精米歩合を上げていって吟醸酒を飲んでみたいものです。

日本酒文化が広がってアメリカ産の日本酒が凄いとか中国産の日本酒が
あなどれないとかいう群雄割拠な時代になると良いですね。


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