呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

純米吟醸生酒 風和(かぜやわらか)

2024-06-23 | お酒
今回の一本は純米吟醸生酒 風和(かぜやわらか)



風和は新潟県佐渡島の有限会社 加藤酒造店さんのお酒です。
https://katoshuzoten.com/


開封
そこまで強くはありませんが良い吟醸香があります。
どことなくシャープな雰囲気を纏っていますので
酸味強めの甘酸っぱさと予想してみます。
色はガラスの酒器に注いでそこそこ分かる位の黄色です。

では頂きます。
お!濃く甘…いように一瞬感じますが一瞬だけ。
飲み口はかなり酸味強めの酸っぱ甘さ。
ふむ、何口か飲んでみますがやはり飲み始めはかなり
甘く感じます。そして直ぐに広がる強い酸味。

後口に結構な苦みがあり、余韻も長く残りますので
甘く見えて甘くない辛口風の甘めのお酒。
うん、表現が難しい。
香りは開封時には華やかな芳香がありますが、口に含むと
やや麹っぽさのある米の香りが抜けます。

日本酒度だと飲み始めは-1くらい。後口に残る苦みを
加味すると+3くらいなやや辛口の印象が残ります。
なかなか楽しい。

ただ全体的な感じだと甘酸っぱいイメージが残りますので
辛口好きな方にはちょっと違うかなとなるかも。

初日のおつまみは唐揚げ。
某東京一の電気街近くの唐揚げ専門店へ。
個人的にここの唐揚げの味はトップクラスだと思っています。
気軽に買いに来れないのが難点ですが。
今回のお酒と合わせると酸味がレモンとまではいきませんが
良い感じに肉を持ち上げます。
ただやはり酸味が強いのでガブガブ飲むとお酒が圧倒します。
チビチビ飲みましょう。


さて二日目
初日よりも若干酸味の主張が強くなった感があります。
つまりかなり酸っぱい。で、辛口感も増しています。
といってもまだまだ本格的な辛口とまではいかず、甘口の
傾向だけどかなり辛口寄りだよね といった感じ。

二日目のおつまみはままかりの浜焼き。
小魚を甘辛く味付けした乾物です。
お隣から飯(まま)を借りて食べる程美味しいという
魚ですね。個人的には本来のサッパの方で知っていました。
なのですが食べるのは初めて。ニシン科に属するそうですが
ニシンはニシンでちょっと匂いにクセがあるのでこれは
どうなんでしょう?(ちなみにニシンは好きです)

ほうほう、これは大変美味しい。ご飯を借りたくなるのも
分かる気がします。
同じ乾物系でメジャーなカタクチイワシ等と比べても
こちらの方が食べやすく旨味が多いかもしれません。

閑話休題
今回のお酒と合わせるともちろん大変良い感じ。
ただ旨味の強いままかりすらも覆い隠す強い酸味が
ありますのでやはりチビチビといきましょう。


という事で風和でした。
香りあり、甘味あり、酸味あり、苦みあり
という全部ノセ感のある贅沢なお酒でした。
大体こういう八方美人的に手を出すとどれも今一つに
なりがちですが思いの外良いバランスのお酒です。
毎度の事ですがちょーっと苦いのが残るのは苦手ですが。

若干粗削り感はありますが生酒故の香りと味の強さを
味わえる良い一本だと思います。


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