呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

生酛 黒澤 純米 穂積一回火入

2024-09-01 | お酒
初めての黒澤です。
生酛主体で作っている酒造さんのようですね。
生酛 黒澤 純米 穂積一回火入です。





黒澤は長野県の黒澤酒造株式会社さんのお酒です。
https://kurosawa.biz/


開封
これぞ生酛という感じの強めの香りがあります。
また少し酸味が強そうな感もありますね。
色はガラスの酒器に注いで結構ハッキリと分かる
位のややオレンジがかった黄色です。

では頂きます。
ほうほう、なるほど。
今回は飲む前に瓶の撮影を行っていたので
酸度が3.2というのを見ておりました。
8月の上旬に飲んだクリムゾン・グローリー(酸度10.5)
ほどではありませんが3以上の酸度はかなり酸っぱい
お酒となります。

ですが日本酒度が-9で甘さもある為生酛で酸度高めは
かなりキツイ味という事もなく、味の濃さはあるものの
思った以上に飲みやすいです。
酸っぱさ主体の甘酸っぱさ。すぐ後に苦みも追いますが
酸味と甘みの強さ故かそこまで気にならないレベルです。

何度か同じような表現をした事がありますが梅酒から
梅の香りを抜いたような味に近いです。
原酒だったり、生酛だったりすると同じような傾向の
味がありますが、今回の黒澤は強い味があるものの
口腔内に残る感じが少な目でさっぱり。
若干の酸味の余韻が残りますが生酛という事を考えると
とても素直です。


さて二日目
一回火入れ故か変化は少ないように感じます。
個人的に飲みやすくはありますがしっかりとした
生酛の風味です。

二日目のおつまみは定番化しつつある〇らあげクン。
今回はレモンペッパー味。
前のすだちよりも酸味が強めですね。
ただペッパー感は薄いです。
今回のお酒と合わせると酸味と酸味で相殺されて
良い感じかも?等と都合よく考えて用意してみましたが
見事に撃沈。
生酛の強い味に勝てるつまみではありませんでした。


という事で初めての黒澤でした。
結構銘柄の存在を見てはおりましたが、見るたびに
『生酛』という生酛押しのラベルにちょっと圧倒されて
いたため回避気味でした。

今回飲んだ黒澤はとても良い塩梅でした。
生酛故に酸味が強めである事を頭に入れて飲めば
キツイという事はありません。
個人的に酸味が強すぎるお酒もちょっと厳しいかな
と思う方ですがそんな自分でも美味しいと思える一本
でした。

ただ今回の銘柄は一回火入れである事、秋上がり(ひやおろし)
という事で味が丸くなっているだろう事から飲みやすくなって
いるのかもしれませんけどね。

生酛造りは手間も暇もかかる製法でどちらかというと
ワイルドな風味になります。野生の酵母が大活躍ですからね。
※特に今回のお酒は自社栽培米に蔵付き酵母ですよ。中取り
 無濾過原酒よりレアです。

個人的にはこれはこれで全然ありなのですが、人によっては
酸味が強すぎてちょっとという話も聞きます。
そんな生酛造りでも十分美味しい一本でした。
速醸造りが好きな方も一度飲んでみて欲しいですね。
…飲んだ感想がやっぱりパスといわれる可能性も0では無いですが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする