普天間飛行場所属と見られるMV22オスプレイ1機が6月27日沖縄で駐機中に落雷に遭い、事故規模クラスA(2億円以上の損害)の重大事故に分類されていた、ということが確認されているらしい(琉球新報電子版社会欄)。だが記事では些か腑に落ちない文言があり、米海軍安全センター事故Aクラス一覧表には「岩国から普天間へ移動中に起きた疑いがある」と記されているのに、県基地対策課の話では「飛行中の事故ではない」としている。つまり、防衛局に問合わせた県の対策課は(防衛局がなんと説明したのか知らないが)駐機中の落雷事故と判定しているわけだが、海軍の記録は移動中の事故かもしれないとしているのだ。ヘリ操縦士によると過去ヘリコプターの落雷直撃事故というのは殆どないそうだ。とすると、その滅多にない事故がしかも駐機中でほぼ誘雷性の低い状態にありながらクラスAの損害に至る甚大な衝撃を被ったという、極めて不自然な「物語り」がそこに浮上してくる。といってもこれは憶測に過ぎない。岩国から普天間に移動しようと飛行中のMV22オスプレイが何らかの重大事故を起こし、瀕死の状態で普天間に帰還した、というはなしである。あるいは早晩、人家密集地帯にこの種の隠蔽された真相が悲劇的に暴露される形で現実化するかもしれないという、まことに空恐ろしいことなのだが。(つづく)