沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩200

2010年10月06日 12時12分43秒 | 政治論
 尖閣を巡る一連の動きから、日米同盟が抑止力を持たないことはこれで証明されたし、中国仮想敵国の前提は今回のアメリカ本国のスタンスに見るとおり、現実的にはありえない事が判明してしまった。西太平洋の覇権を握ろうとする中国の方針がアメリカの架空の覇権を見透かして日本という弱体国家を脅かすという構図になっていることを今更に確認した形だ。少なくとも沖縄に関しては、米軍基地が疫病神であることは間違いないし、一方柔弱国家たる日本政府の理念のない安保こそ癌である。さて現在この国は沖縄に関し住民に軍事的戦略的戦時的な判断を要求するという、本末転倒な愚行を繰り返しているが、名護市で過去その首長がなんの根拠もなく浅はかな判断で唐突に辺野古移設受け入れをいわば強制された事実は、実際のところ現今検察側の起こした例の前代未聞の不祥事と同断の、極めて低劣な誘導尋問もしくは証拠捏造にも似た行為といえる。沖縄住民が政府の説得、つまり一般市民に軍事的戦略的戦時的判断を強要する極めて理不尽な非民主的行為にさらされているということ自体、絶対に許されない専制政治である。沖縄県民には軍事的戦略的戦時的判断などどうでもいい。住民の安全を優先的に考慮して専門的に軍事的戦略的戦時的判断を熟考するのはおまえさんがただ。戦争のプロがこの国の安保も含めて多角的に思考し判断すること、それがこの国にもっとも欠けている常識である。