沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩122

2010年07月12日 10時11分13秒 | 政治論
  沖縄選挙区は予想通り島尻が議席を守った。彼女が普天間について選挙中言ってたのは確か国外県外移設だったと思うが、自民党である限り前言は撤回するだろう。仲井真知事と同調している。この選挙は知事選の前哨戦といわれているがどうやら沖縄の民意は容認派に傾いているような気配だ。そうである以上辺野古反対のシュプレヒコールは実にむなしいのだが、こうしてみるとあの県民大会はなんだったのかとか、沖縄の民意は一体どこにあるのかとか、社民党の大見得は単なる思い過ごしだったのかとか失望感が漂ってくる。つまりあの当時の盛り上がりは鳩山君のひとりよがりだったとしか評価できないわけだ。国土防衛の犠牲として選ばれた沖縄の運命はまたしても人身御供の状況を打破できずにしまった。国の大勢というものはかくも流動的なのか。いや、鳩山の失政はともかく菅の「踏襲」は沖縄県民を絶望させたのだ。一国の首領の宣言は国民をかんたんに一方へ誘導してしまう。普天間の危険除去のためには辺野古容認せざるを得ないという方向へ簡単に思想誘導してしまった。辺野古では住民闘争が激化するのか分断が加速するのか先行き全くわからない。