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大学の講義について考えるその2

2009年07月20日 | 仕事・研究
昨日、講義についてあれこれ書きましたが、一つ書き忘れたというか追加があります。単位の関係で講義ではそれほど難しい話ができない場合がありますが、もっと勉強したいという学生にはゼミで対応しています。今私は3つ自主ゼミを持っていて、細胞生物学のゼミ、分子生物学のゼミ(以上日本語)、免疫のゼミ(英語)をやっています。講義実習と合わせて考えると、学部生教育にはものすごく多くの時間を費やしていることになりますね。

私の学生時代だと、ゼミというのは英語の論文紹介(Journal Club)でしたが、ここでは一つの本(日本語)を一緒に読むというスタイルも取り入れています。文系の先生のゼミを見習ったのです。それで、ワトソンの「遺伝子の分子生物学」などを読んでいます。

私のゼミは研究室学生以外の学生も希望すれば参加できるようにしているので、2年生や3年生もいます。せっかく大学に入ったのですから、より深く学びたい人はどんどんやればいいと思うんですね。スケジューリングは非常に大変ですが、学生のやる気・知識欲を引き出し、プレゼンテーション能力を鍛え、とゼミは学生の力を伸ばすために欠かせない重要な位置づけとなっています。

ところで欲を言えば3,4年生でも英文論文をがんがん読んで欲しいんですが(実際昨年の4年生はよく読んでくれましたが)、大学にはいるまでの英語能力などの差も大きく、研究室配属でいきなり英文論文が読めるかどうかは人によってずいぶん違いますね。そこらあたりもあとは努力なんですが、それもこれもやはり「学びたい」という意欲がベースになりますから、そこの構築がもっとも大事だろうと考えています。
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