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やっぱり結局生理学

2010年03月28日 | 仕事・研究
昨日今日と生理学のセッションに続けて出席していました。
学生時代、一番苦手とした科目なのですが、今になって「やっぱり結局生理学」って気がします。避けては通れない領域。知りませんでしたでは済まないというか。で、予定していなかった「獣医生化学会ファイナルシンポジウム」に出てみたんですが、慶應医学部教授の末松先生の講演がとてもおもしろくて、精神的にもやる気が呼び起こされるようなシンポジウムで、偶然にしても出席できて本当によかったと思いました。

ところで、今回の学会で強く思ったのは、獣医がやるべきことってなんだろう、ということでした。獣医がやらなければ誰もやらない、できない、という分野で研究をすることをもう少し考えてみたいと思いました。私は大学卒業後最初に就いた仕事が公衆衛生の分野で、ヒトのウイルス疾患の研究に従事していたこと、博士の学位を医学部でいただいたこと、アメリカのメリーランド大学でも医学部に所属していたこと、などがあって、ヒトの疾病がいつも頭にあります。しかし今は畜産領域に身をおいていますから、ヒトが利用する対象としての家畜、というとらえ方だけではなく、動物の側から動物の「健康」を考えていかなければならないと思っています。が、私の専門は免疫ですが、動物の免疫の仕事をしようと思ってもツール不足で(抗体がないなど)、まずツール作りからやらなければならないというのがネックでした。でも、そうであればやはり他の先生方とも協力して、そういう基盤作りというのも進めていかなければ、いつまでたっても動物免疫の分野は遅れたままになってしまうという気がしました。これまでは自分の興味のままに研究をしてきましたが、今後はもっと連携や次の世代への橋渡しということを考えていかなくてはいけないでしょう。

ところで話がもどりますが、今日はシンポジウムの間にポスター発表もありました。わたしは知り合いの先生方とお話しするのに忙しかったんですが、学生のSさんがポスターの前に立ち、質疑に応じていました。他の人のポスターも見て、参考になったのではないかと思います。

今回は会えずじまいだった先生方、先輩方もありましたが、学会の中身自体がおもしろく、大変楽しい学会でした。あした、仙台に帰ります。
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