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形態学の講義

2008年04月17日 | 仕事・研究
木曜日は一限目に形態学の講義があります。
例年、朝一の講義には遅刻者が毎回あるものなのですが、今年の2年生はまじめに時間までに来て座っています。先週と今週で骨と簡単に筋の話をやりました。私が学生の時は筋も一つ一つ名前を確認し、覚えたのですが、うちの学生にはそこまでは必要ないと思っています。もちろん、食肉として考えれば筋の走行というのは大事ですが、「このくらいは知っていてもいい」という筋の名前だけにとどめました。

形態を知っているのと知らないのとでは、その後の発展的な実験・研究に大きく影響すると思います。基本の基本が形態学です。そういうわけで、専門科目の一番最初に形態学があります。でも、初めて聞く形態用語は本当に難解だろうと思います。漢字も難しいんですよね~。

ですから、最初の一、二回は「大変だろうなあ」と幾分気の毒に思いながら講義をしています。私が学生時代も、形態はおもしろくない、暗記科目だという意識がありました。でも、以前も書きましたが、今になってみると形態を知っていることのアドバンテージは大きいと感じます。

私がアメリカで一緒に仕事をしていた中国人の助教授は、動物実験をするときに形態がわからないのが一番ネックだとよく言っていました。テックをしている友人も、解剖学、組織学のバックグラウンドがどうしても必要なので、クラスをとろうかと思ってるとも言ってました。

そういうわけで、今はちょっと退屈だったり名称を覚えるのが大変に思うと思いますが、我慢してじっくり取り組んでほしいと思います。
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2 コメント

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よくできているなあ (よっこ)
2008-04-20 03:02:44
一度興味を持つとどんどん興味が広がりますね.サイエンス・サイトークというラジオ番組のポッドキャスティングで京大の遠藤教授の回(2006年12月3日放送)を聴いてから,動物園,水族館,図鑑で見る目が変わりました.大学生のとき(運動に関わる骨格筋と骨の講義でしたが)にもうちょっと面白味に気づいていれば,良かったのにと思います.これから勉強できる人が羨ましいです.
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いろいろあるんですね (はりねずみ)
2008-04-21 08:50:29
ポッドキャスティングというのは、いろいろあるんですねえ。前から興味は持っているのですが、なかなか手を出せず。GWにでもじっくり検討してみよう、、、。

形態は、わたしも学生時代にはあまり熱心にやりませんでした。アメリカに行ってからですね、必要に迫られてやるようになったのは。それから、形態がわかる、できるということのアドバンテージを知るようになりました。
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