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苦節5年、やっと論文になるか?

2007年08月22日 | 仕事・研究
今から5年ほど前、私はアメリカで研究室を移ることになりました。そのころ始めた研究で、今も私の基本路線になっている2型サイトカインのレセプターの仕事がありますが、これがなかなか大変な仕事で、第一報を出すまでに約3年かかってしまいました。基礎的なデータは取れていたのですが、共同研究の仕事なので論文がなかなか完成しなかったのです。結局帰国までに出すことができず、日本に帰ってからメールでやり取りし、夏に再び渡米したりしてディスカッションして完成し、印刷されたのが2006年正月のことです。この間、研究はさらに進んでいて、私は続いて第二報を出すべく、帰国時にはすでにラフな原稿をボスに渡していました。それから2年。まだ完成していなかったこの論文が、ようやく今回、形になりそうです。投稿までは持っていけないでしょうが、今度こそ最終段階に入りました。やれやれ。長かったなあ。今回の新しい論文に含まれるデータの中には、2002年にすでに得ていた結果もあり、本当に長かったなあと感慨無量です。

しかし最終段階とはいえ、まだまだ関門があります。粘り強くあきらめず、完成させたいと思います。これが終わったらもうひとつ書きかけの論文を何とか今年中に投稿できる形にしたいと思っています。こちらは日本での仕事なので、後は私のがんばり次第。渡米前に何とか実験は終わらせましたから、後は書くだけです。

根を詰めた実験で頭が痛いけれど、さて書きましょう。
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2 コメント

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親近感を持ちますねぇ (bloom)
2007-09-01 15:31:12
論文1本に長く時間がかかる場合があるのは自分だけじゃないと知って少し安心しました。
先週アクセプトになった論文は1年以上前にデータは揃っていたものの、私がきちんと評価して、正しい英語でディスカッションするのに時間がかかり、共同研究者の皆様には迷惑をかけてしまいました。
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論文になるまで (はりねずみ)
2007-09-02 20:23:35
bloomさん

論文って、スピード勝負のときもありますから、そういうときはすでに書いている論文をおいておいても、急ぐものを先に出してしまう、という場合もありますよね。急がずデータを積み重ねてグレードの高いジャーナルに出したほうがいいという場合もあるし、いろいろなケースがあると思います。しかしまあ共同研究者が海外にいる場合はそれぞれの事情がかなり複雑で、やはりどうしても時間がかかってしまいますね。

ただ、駆け引きも必要で、時間を十分とってきちんと見てください、ではなくて、ある程度締め切りを切って見てもらうということは必要かなと思っています。しかしその際も、メールで毎日のように催促する、というのは効果がなかったりするんですよねー。大変です、、、。
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