内田樹先生の文章は普段はちょっとあんまり私合わないことも多いんですが、
この記事にはまったく同意。おりしも、学科会で大学教育について先生方と意見交換したところだったので、まさにタイムリーな記事でした。アメリカにいたとき、小学校の卒業式に行くとみなが口々に言うのが「わたしは勉強をがんばって人生を成功させるわ」っていうセリフ、、、。人生を成功させるってなに?ってちょっと聞いてみたいと毎回思ってましたが、アメリカでは多くのこども達がそういうことを口にします。つまり、生活を変える力は教育にあり。社会的に成功するために、絶対に必要なのが教育だと大人たちが言うのを単純に信じて疑わない様子。学歴と収入が比例しない日本と違って、勉強すればするほど収入が多くなる仕組みになってて、ややうらやましい感はあるんですが、しかし、です。学ぶということはそれだけで喜びではないかと私は思うわけ。見返りに収入がついてくればなおいいんでしょうけど、もしそれがなくとも、知ることはただそれだけで楽しい。それをこども達が知れば、ほっといても勉強するだろうと思うんです。成績が上がったらおこづかいあげるわよ、で勉強意欲を維持できるほど人間は単純じゃないでしょうよ。
さて、先日の大人買いと同時にやってきたミスチルの20周年記念のベスト盤。
今日やっと聴きましたが、すごーくいいです。ベスト盤っていつも言いも悪いもないような気がしてたんですが、これはいいです。ほんと。おすすめ。
教育については私もまだまだ考えていきたいです。「学んだことのあかしはただ一つで、何かが変わることである」という林竹二氏の言葉をいつも思います。
かすみさん
高卒じゃないとアルバイトもできない、、というのは確かにそうですね。でも、PhDの価値はどうでしょうか。日本ではオーバーキャリアも就職の邪魔になる場合がありますね。アメリカではPhDが役に立たない場面はあったとしても、じゃまになるというのはちょっと考えにくいです。日本でポスドクが職に就けないというのは、選り好みも多少はあるでしょうが、企業がドクターを嫌がる傾向がありますからねえ。まあちゃんと調査したわけじゃなくて私の個人的な印象にしか過ぎないのですが。