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女性のためのキャリアセミナー(12月6日)

2014年11月10日 | 仕事・研究
12月6日に学都仙台コンソーシアムサテライトキャンパス公開講座で講演します(私の担当は15時から16時半、しかしその前の宮原先生のご講演(13時から)もおススメ)。

今回は専門的な話じゃなくて、「キャリアアップのための自分磨き」というお題を頂戴しての講演なので、キャリア形成についてお話しする予定ですが、キャリアを考えるって結局自分の生き方を考えるということですので、そういった視点での話になると思います。

日々大学生を見ていると、自分の将来について高校生までにしっかり考えてくる、という人は非常にまれです。だいたいは大学に入ってから考えようと思っているようです。しかし、大学に入ったら自然と勝手に見えてくるものでもありません。悩む人は就職活動が始まる3年生になってもまだ「見つからない」といってじたばたします。大学では専門的な勉強はできますが、人間形成は自分の活動によって成し遂げられるものです。バイトも社会活動として大事ですし、恋愛から人間関係を学ぶことも大事、サークル活動で縦の関係を経験することも大事です。しかし、バイトもしない、恋人もいない、サークルも幽霊部員、という人がけっこういます。人間形成の場を踏まずに卒業間際になると、社会人になることに大きな不安を覚えます。そういうときに親の存在はとても大きくて、親に進路についてのアドバイスをもらうとそれに従いたい、と考える学生が大勢います。具体的には、地元に残りたいというのが一つあります。本人が宮城に愛を持っていて、地元に貢献していきたい、という場合はまったく問題ありません。しかし、親から地元に残ってほしいと言われて、とくに自分に強い希望もない場合は東京に出かけていくのも「お金がかかるし」「親も賛成しないので」手の届く範囲で就職しようとします。この場合、優先順位は「地元」ということなのですが、職種には幾分こだわります。そして福利厚生にはもっとこだわります。仕事をして生きていく、ということを真剣に考えてきたら、たぶん優先順位は違ったでしょう。就職して3年以内に離職する人の割合が増え続けているということは世の中でもよく知られています。結局、大学生の3年生になるもっと以前に、考えるべきことを考えていないのが原因です。しかし引き出しもない手持ちカードもない中で考えるなど、どんな人にもできません。動きながら学ぶということを大学生は考えてほしいと思っています。自分はなにが好きか。どんなとき楽しいか。自分の力が人のために役に立ったときの喜びは、ゲームでラスボスを倒したときの喜びよりも小さいのか?自分を動かしていく原動力は「喜び」や「楽しさ」でしょう。仕事って自分の持っている時間の大きな部分を占める事柄ですから、自分の生き方に大きく影響します。その上、仕事して収入を得ないと生きてはいけないのですから、仕事をしないという選択肢は多くの人にはないでしょう。仕事は生活の糧であってそれ以上でもそれ以下でもない、という考え方ももちろんあっていいのですが、これから社会に出ようとする高校生・大学生にはまだ選択の余地があり、考える時間があるのですから、後回しにせず考えてほしいのです。しかしけして立ち止まってじっくり考えるだけではいけません。繰り返しますが、動きながら学ぶ。失敗しながら引き出しを増やす。それが大事です。

12月の講演では、もう少し大人向けの話をしようと思っています。大学を出て一度就職したけれどやめてしまった人。家庭に入ったけれど再度仕事を始めたいと思っている人。今の仕事を続けていくことに疑問を持っている人。もしかしたら大学生でこれから社会に出るけれど、あらかじめ準備しておきたいと思う奇特な人。そういう人に聞いてもらえたらと思いますが、女性が仕事を続けていくときの「考え方」や「生活の工夫」について、わたしの体験も踏まえてお話ししたいと思います。

仙台コンソーシアムの公開講座って普段ほとんど人が集まらないので、どのくらい来ていただけるかわかりませんが、きっとヒントになることがあると思いますので、お近くの方はぜひお申し込みください。
*女性研究者は忙しいからこういうところにおいでになる方はほとんどないですが、もしポスドクというようなお仕事で家庭もあるという方がいらっしゃったら、とくに来ていただけたらうれしいです。
*こういうセミナーは女性対象だと女性ばかりいらっしゃいますが、御嬢さんをお持ちのお父様や女性の部下をお持ちの管理職の方にも聞いていただけたらと思います。

結婚して子どもを育てて仕事もして、というのは特別なことではありません。
時間の制約のある人の方が生産性も上げやすいのです。
女性の活用が叫ばれてますが、むしろ女性に見習え!ということだってたくさんあります。
ホントの意味で女性が活躍する社会が来れば、世の中はもっとproductiveでhappyになると私は思います。









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