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被災地のスーパー小売はどこも同じか?

2013年01月23日 | 震災・災害関連
被災後、電気が回復した3日目以降、しばらくは冷蔵庫にある食品を食べていましたが、いよいよ生鮮食料品をどうする、ということになってきました。牛乳、卵、野菜類などがほしいわけです。しかし、スーパーはどこがあいてるのかわかりません。ネットも回復したので、開店しているというスーパーを探して、まずは近所から出かけてみました。

あの頃みんな同じ体験をしたと思いますが、スーパーは連日長蛇の列になっていました。ガソリンがないので、あまり遠くには行けないのです。遠くまで行って、もし買えなかったらガソリンを無駄にする、と思うと非常にナーバスになるのです。わたしは、普段はみやぎ生協で買い物をすることが多く、また愛子店は自転車でもいけることから、まずは生協へ出かけました。その間、子どもたちはモリヤへ、と手分けしてのぞみました。

9時の開店とはいえ、9時に行ったんじゃ入れないと思いましたから、早めに行きましたがそれでも「4時間待ちですね~」と言われ、雪の中ずうっとならんで待ちました。しかしそんなに待ったのに、みやぎ生協愛子店には生鮮食料品はほとんどなかったのです。ひとり5点までなどと制限されて買えたものは、インスタント食品とバナナ。あと、ほんとにちょっとだけ野菜がありましたが、争奪戦で、わたしも一種類だけ野菜を買いました。でも牛乳も卵もありませんでした。

ゆきだるまになって帰ったら、近所の人に「つかさや」は品物あったわよ、と言われ落胆。そして数日後出かけたのはウジエスーパーでした。こちらも4時間並びましたが、野菜は潤沢にあり(べらぼうに高かったけど)、涙が出るほどうれしかったですね。

それで結論。

被災地のスーパーはどこも同じじゃありません。
流通の経路が重要。物流の拠点が深刻な被災地の中にあったらたいしたものは出せません。あのとき、街中のダイエーも大健闘しており、ものすごく並びはしますが、毎日新しいものが入り、欲しいものが買えるということでした。

牛乳に関して追加。
生産農家は毎日牛乳をしぼってました。
ガソリンさえあれば買いに行けたんですが、ガソリンが回復した4月まで、多くの人はほとんど動けませんでした。宮城は食材の宝庫、生産者にアクセスできればあのときも食材はいろいろあったと思うんですが、やっぱりネックは物流でした。
コメント (2)
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