古文書の会が震災のために中断。
久しぶりに資料が送られてきた。
加藤吉彦のメモ書きが掲載されていた。
吉彦が真淵の歌を十五葉、書き写したメモである。
真淵は歌人としても優れていた。
吉彦も多くの和歌を残しており、ともに神官だったこともあって、真淵の和歌にも心惹かれたのだろう。
陰ふかむ青葉のさくらわか楓夏によりてもあかぬ庭かな
くたに吹園生の木々の若みとり夏好ましき宿にも有かな
早苗草植うるときとてさみたれの雲も山田におり立にけり
きのふけふ時きにけりと時鳥とはたのおもに早苗とる也
はつ聲を都にいそけ郭公山かつならぬ人こそはまて
なかむらん物とはなしに子規つらき時こそ猶またれけれ
橘のかほれる宿の夕暮に二こへなきて行ほととぎす
鈴鹿川はやく聞きつる子規いせまで今も思ひやるかな
うの花を手ことにおりて帰らまし山郭公聞きししるしに
五月雨はをやむもわかす谷の庵に雲より落つる槙の下露
ふる雨に早苗をうゑて国の名のみつほの秋を待つそ楽しき
橘のもとに道ふみ行かへりもとつひとにもあひにけるかも
足ひきの岩ねすかはらいくつ度茂りゆくらん岩根すかはら
ふるさとのみかきか原の夏草に夜はもえつつとふ蛍かな
すすしさの大路の柳陰ことに馬も車もいこはぬそなき
●資料には、「加茂翁歌集」本体より吉彦がいかなる基準で抜書したのかはわからない、
とあった。
〇「謎解き」に挑戦してみた。
結論:何かの理由(意図は不明)だが、すべて「夏の歌」だけを選んで書き写した。
夏は、旧暦で四、五、六月。
早苗は夏。
時鳥、郭公、子規は、いずれも「ほととぎす」で夏の季語。
橘➡5,6月に白い花が咲く➡花橘(はなたちばな)は夏の季語。
すかはら➡菅(スゲ)の茂っている原➡菅(スゲ)は夕菅(ゆうすげ)のことで夏の季語。
蛍は、夏を代表する季語。
涼しは、夏の季語。
久しぶりに資料が送られてきた。
加藤吉彦のメモ書きが掲載されていた。
吉彦が真淵の歌を十五葉、書き写したメモである。
真淵は歌人としても優れていた。
吉彦も多くの和歌を残しており、ともに神官だったこともあって、真淵の和歌にも心惹かれたのだろう。
陰ふかむ青葉のさくらわか楓夏によりてもあかぬ庭かな
くたに吹園生の木々の若みとり夏好ましき宿にも有かな
早苗草植うるときとてさみたれの雲も山田におり立にけり
きのふけふ時きにけりと時鳥とはたのおもに早苗とる也
はつ聲を都にいそけ郭公山かつならぬ人こそはまて
なかむらん物とはなしに子規つらき時こそ猶またれけれ
橘のかほれる宿の夕暮に二こへなきて行ほととぎす
鈴鹿川はやく聞きつる子規いせまで今も思ひやるかな
うの花を手ことにおりて帰らまし山郭公聞きししるしに
五月雨はをやむもわかす谷の庵に雲より落つる槙の下露
ふる雨に早苗をうゑて国の名のみつほの秋を待つそ楽しき
橘のもとに道ふみ行かへりもとつひとにもあひにけるかも
足ひきの岩ねすかはらいくつ度茂りゆくらん岩根すかはら
ふるさとのみかきか原の夏草に夜はもえつつとふ蛍かな
すすしさの大路の柳陰ことに馬も車もいこはぬそなき
●資料には、「加茂翁歌集」本体より吉彦がいかなる基準で抜書したのかはわからない、
とあった。
〇「謎解き」に挑戦してみた。
結論:何かの理由(意図は不明)だが、すべて「夏の歌」だけを選んで書き写した。
夏は、旧暦で四、五、六月。
早苗は夏。
時鳥、郭公、子規は、いずれも「ほととぎす」で夏の季語。
橘➡5,6月に白い花が咲く➡花橘(はなたちばな)は夏の季語。
すかはら➡菅(スゲ)の茂っている原➡菅(スゲ)は夕菅(ゆうすげ)のことで夏の季語。
蛍は、夏を代表する季語。
涼しは、夏の季語。
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