「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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原発事故当時に町田在住30代女性⇒嚢胞⇒今年5月出産の新生児、先天性甲状腺機能低下症。

2013-10-23 23:04:03 | 福島第一原発と放射能
 2歳と0歳の子供をもつ30代の母親です。震災当時、東京都町田市に住んでいましたが、子供を守るため避難の意味で2012年9月末に家族一同、関西に引っ越してきました。
 私と上の子はこちらの病院で2012年5月と2013年1月に甲状腺エコーと血液検査を受けています。子供は問題なしでしたが、わたしは1月のエコー検査で3ミリの嚢包がみつかりました。
 血液検査でサイログロブリン、TSH、FT4 の値は異常なしだっため1年後に検査ということになりました。その1年が近づいてきたので、先日のブログの甲状腺の件を見て情報いただけないかとメールしました。
 ちなみに、上の子は2011年5月ごろより首のリンパ節にしこりがあります。お医者さまいわく、子供には珍しくないことと言われています。
 また、今年5月に出産した子は甲状腺機能低下症で現在投薬中です。幸いにも機能回復の兆しがあり減薬しつつありますが、月に一度血液検査をしに県内の病院へ通っています。お医者さまには私の甲状腺の嚢包と子供の病気は関係がないと言われています。
 

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 こういうメールが届きました。このお話で気になるのは、まず事故当時は、町田にいて、初期被曝はされていることです。この初期被曝をしている母親が、2年後に産んだお子さんに、先天性の甲状腺の機能低下症がおきている話です。彼女の甲状腺の嚢胞があるから、彼女のお子さんが甲状腺機能低下症を患って生まれてきたとは言えませんが、彼女が被曝したことの証左として、この嚢胞があり、その被曝のえいきょうによって、このお子さんに甲状腺の機能低下症がおきている可能性は否定できません。医者というものは、はっきりしないものは、極力あいまいにごまかすなあという感じの言い方と僕は思います。

 3000人に1人とか、5000人に1人の確率が多少上がるのではないか。こうした事を、アメリカの西海岸のテレビ局が、西海岸でさえ、福島第一原発の影響で、先天性甲状腺機能低下症が増える可能性を示唆していました。

 こういう点について、簡単に返信したところ、さらに次のような返答も頂きました。

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お忙しいところご返信頂きましてありがとうございます。
 
下の子の先天性甲状腺機能低下症は、私も被曝の影響ではという疑念をぬぐえません。そう思うと本当に絶望的な思いでいっぱいです。出生後、2週間で娘の持病が分かったときは奈落に突き落とされたような思いでした。今まで診ていただいたお医者様からは恐らく関係ないだろう、今後、関連性を調べる必要は有るかもしれないが、現段階では関連性が有るとはいえないというようなことを伺いました。
 
先天性甲状腺機能低下症は処置されず症状が進むとクレチン症を発症し、知能低下や発育障害がおこります。早期治療が大切なため国の障害予防事業に組み込まれ出生直後にマスクリーニング検査が各自治体で行われます。日本では、新生児3000人~5000人に1人起こるようですが、検査のはじまった昭和52年以降なぜか年々、増加傾向にあるようです。
 
以前、バンダジェフスキーさんの横浜の講演で、私の母が被曝によってクレチン症(先天性甲状腺機能低下症)が増加するかを質問させて頂いてます。翻訳の方が「クレチン症」を訳すのに苦労され、うまく質問の意図がバンダジェフスキーさんに伝わったかどうか分かりませんが、可能性は有ると思うというような回答を頂きました。

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 勿論、今は、点と線で言えば、点でしかありません。これが線として連なってくるのかどうかという作業を続けるほかはありません。こうした事を諦めずに、やり続けることしか、この被曝した日本の現実を変える方法はないと思います。無駄かもしれませんが、やり通すしか道はないと僕は思います。

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 とにかく一義的に僕への情報はメールで、投げるべきかどうかを迷っていてもメールへ、あなたが、相談したい類の話も一律メールで投げて下さい。  

僕のメールアドレス⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp

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バンダジェフスキー博士DVDに入金されていて、名義が違うため、送付できない方が、2人います。一人は一次募集の際に個人振込されていて、相当時間経っていて、同姓同名の方にも何回も問い合わせしましたが、振り込んだ方の特定ができません。お申し出があれば対応しますので、一次募集で、振り込んでいるのに、送付されていないお一人の方は、至急、申し出て下さい。

また、二次募集で医療法人の名前で振り込んでいる方がいます。「ユウシンカイ」という名義です。これも特定できません。これも、至急申し出て下さい。

現在、最終的に、キャンセル確認をしています。最終的に、どの程度キャンセルになるのかを確定させています。これも溜息です。

DVDに関しての問い合わせ受付窓口⇒http://bandazhevsky.jimdo.com/

必ず、問い合わせフォームからまず問い合わせをして下さい。電話などでは、対応できない場合があります。(担当者が全国にまたがっているため、内部対応できませんから。会社ではありませんから。)

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5 コメント

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点と線 (まりか)
2013-10-24 01:35:20
生後2か月の子の母として、今日の記事の母親の絶望感はどれほどのものかと、しばし考えました。
私自身は海外在住ですが、やはり初期被曝の影響がそれほど大きいのであれば、東京に住む家族が心配でなりません。特にこれから結婚・出産をするかもしれない妹。何度言っても移住はおろか、甲状腺の検査もしてくれていない。

「点と線」で言えばこれも点に過ぎないかもしれませんが、気になる話を身近で聞いています。私の親友(Aとします)の実家は東京都北区で畳屋ですが、近所のお寿司屋さんの奥さんが、先月突然死したそうです。魚を扱う仕事だけに気になります。
木下さんのブログの2012年10月21日の記事「北区の40代再従兄が心筋梗塞で突然死」の畳屋さんも北区でしたが、同業だけに、記事の中の突然死した人は、Aの両親の直接の知り合いで、記事の裏付けというわけじゃありませんが、確かに突然死されたそうです。
さらに、Aの叔父さんが新潟県水上に住んでいて、2011年秋に突然死しています。山菜採りが趣味でしょっちゅう山に入っていたそうです。

これ以上の詳しいことは分かりません。表に出てこないだけで、こういう話がたくさんあるのでしょうね。
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大阪府豊中市給食 (いるか)
2013-10-24 09:49:54
木下さま、いつもブログで貴重な情報の発信ありがとうございます。じわじわと放射能の影響が体におきているかもしれない記事を見ると日本全国どこでも日々の食事等の防護を引き締めなくては・・との思いです。
 以下は、このコメント欄を読んでいる大阪の保護者の方、避難者の方がいたら、とても気になる話です。
 大阪府豊中市では、給食のスープに宮城岩手など東北の豚や鶏を使ったスープを使っています。毎月の頻度も多いです。
 去年は宮城県産のさめからセシウム16bqも検出されていたにもかかわらず給食に出し、保護者になんの連絡もありませんでした。給食で計測しているものは検出限界20bqが多く不安です。
 今年に入り計測されている品目も減りました。また、茨城・千葉・栃木などのソーセージやハムが使われることも多いです。HPや学校からの手紙などでは、一見地産地消で安心な感じで、問い合わせないとわかりずらく、実際不安な産地は多いです。

 給食の安全を心配している方々、どうかたくさんの声を届けてください。
12月か1月に業者を選定するようなので、豊中の給食センターに希望を伝えましょう。
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スリーマイル島でも (カイト)
2013-10-24 10:46:41
「スリーマイル周辺では、事故の翌年に先天性甲状腺機能低下症児が平常時の4倍に増えた。」との報告があります。

http://ameblo.jp/kaito000777/entry-11394549882.html

私のブログですが、市川定夫教授の講演会の要旨をまとめてあります。
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リンパ節のしこり (山梨県移住者)
2013-10-25 13:10:56
2012年の7月に埼玉から山梨に移住しました。現在6歳と2歳の子供がいます。上の子は2011年4月の幼稚園の検診でリンパ節腫大と書かれました。聞いてみると同じ子供が多数いるということでした。うちもいくつかの小児科で見てもらいましたが様子見になりました。少し前に下の子にも同じしこりを見つけました。風邪をひくと腫れるし治ると小さくなります。詳しい検査はしていません。山梨で被曝を懸念して診てくれる病院があれば行きたいのですが。。山梨では被曝を懸念する人はほぼいません。もちろん活動をしているかたはいます。
事故以降急にアトピーと診断されたり、とびひを1年近く繰り返したりしたのですが、移住後はきれいになおり、一度も繰り返していません。なによりこちらの幼稚園で病気が蔓延することがあまりありません。リンパ節は気になりますが今はとても元気に過ごしています。
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山梨県移住者さんへ連絡ください。 (木下黄太)
2013-10-25 15:21:01
メール下さい。
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