まず、二号機の圧力容器の温度計が70度に上昇している現象が数日、続いています。もちろん温度計が故障している可能性もありますが、政府が「おさまった」と強弁しているのは、少なくとも圧力容器はなんとかなっているということが最低限の話と思います。メルトスルー、メルトアウトした燃料は本来何もできていないのですから。しかしながら、圧力容器内にも、この段階でも、温度上昇がおきる現象がおきているとするならば、根底から政府主張は覆ります。何にも終わっていないということが、あからさまになってきたと考えるべきなのでしょうか。
南相馬のWBCは、密閉空間で立ったまま測るキャンベラのものになっていました。しかし計測時間は二分間。これは、簡易的な対応です。おそらく多人数に対応するためにそうしているのでしょう。しかも検査限界が250Bqの機械で、検査限界以下が多いとして、被曝は少ないと主張する話が出回っていますが、ここには、本当になんの意味があるのでしょうか。ベルリンの放射線防護庁の精密型のWBCで、二十分程度はかって、体内最大推定は計測値の十倍です。全身の検査限界が、250Bqの機械で、二分間計測で分かる水準は、どこまでなのかは、正直厳しいです。たとえば、仮に、検査限界以下で、200Bq検出さるかもしれない二十キロの子どもは体内最大推定は、2000Bqありえます。そうすると100Bq/kgの子どもの汚染は見つかりません。こうしたことから、これを安心材料と考える感覚が理解できません。この程度の汚染で、異常が見つかることは、バンダジェフスキーの論文などからもあきらかと僕はおもいます。
ニューヨーク科学アカデミーのチェルノブイリ報告の翻訳。Terry yabumoto氏によるものです。現在進行中の翻訳プロジェクトとは別のため、用語統一が、なされていないことはご了解下さい。
「チェルノブイリにおける神経系統の障害について①」という内容になります。
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New York Academy of Science, 2009
“ Chernobyl:Consequences of the Catastrophe for People and the Environment “ から 抄訳
5.8.1 神経系の障害
チェルノブイリの事故から22年経過した今日、低線量の電離放射線が中枢神経および自律神経の双方に様々な変化をもたらし、放射線による脳障害を促進する可能性があることは明白である。中枢神経系のいくつかの部分は、放射線による損傷を特に受けやすいのである。
5.8.1.1 ベラルーシ
1.ゴメル県チェチェルスク地方で放射能レベル185ー2,590 kBq/㎡に汚染された地域において、妊娠中の女性、妊娠中の患者、新生児、および子どもたちを長期に渡って調査した結果によると、周産期(訳注:妊娠3ヶ月~分娩後1ヶ月)の脳障害の発生率は、事故前に比較して、2倍から3倍高かった。(Kulakov et al., 2001)
2.すべての汚染地域において、神経系および感覚器官の疾病の罹患率は、有意に増加した。 (Lomat et al., 1996)
3.汚染地域では、先天的痙攣症候群(癲癇)の症例が、事故後の最初の10年間において有意に増加した。 (Tsymlyakova and Lavrent’eva, 1996)
4.1993年から2003年までに、神経系疾病および眼とその付属器官の罹患率が、 放射線被ばくをした両親から生まれた10歳から14歳までの子どもたちの間で際立って増加した。(National Belarussian Report, 2006)
5.最も汚染がひどかった地域のひとつであるブレスト県ルニネスク地方では、子どもたちの神経系罹患率が増加した(Voronetsky et al., 1995)。この地域では、 2000年から2005年までに、子どもたちの間で精神障害が増加する傾向があった。(Dudinskaya et al., 2006)
6.事故から10年後、汚染地域から避難したティーンエージャーの間では、精神系障害は、罹患率の高さで第2位であった。すなわち、検査された2,335人のティーンエージャーにおいて、罹患率は1,000人あたり331人であった。(Syvolobova et al., 1997)
7.汚染地域においては、成人の神経障害は有意に高かった(31.2% vs 18.0%)。
16歳から17歳の高校生の間では、短期的記憶障害および集中力衰退が観察され、それらの症状の深刻さは、汚染レベルと直接的な相関があった(Ushakov et al. 1997)。
8.汚染がひどかったゴメル県ナロフォリャ地方の農業機械オペレータ340人と、比較的汚染が少なかったミンスクの同様のグループ202人を比較すると、最初のグループは脳血管の病変の発生率が6倍も高かった(27.1% vs 4.5%、Ushakov et al., 1997)
9.モギレフ県コツコヴィッチ地方は、Cs-137の汚染濃度が1,110kBq/㎡以上であったが、この地域の成人1,708人の神経系疾病罹患率は、比較的汚染が低かったヴィテブスク県で検査した9,170人より、顕著に高かった。 (Lukomsky et al., 1993)
10.1991年から2000年までに、ベラルーシのリクイデータたちの間では、神経系と感覚器官の疾病が2.2倍に増加した。(Borysevich and Poplyko, 2002)
放射能汚染による何らかの症状があると思われる方は、「みんなのカルテ」にご記入をお願いします。実際に、医療機関で被曝症状だと診断されていなくても構いません。そして、自分でも被曝症状かどうか分からなくても構いません。原発事故後に体調不良を感じた、または感じている人は、ご記入お願いします。
「みんなのカルテ」の目的は、みんなが経験している症状を記録に残す事です。 ご存知の通り、日本政府によると、一般国民の中で被曝している人は、不思議な事に、いない事になっています。
症状のある人が「みんなのカルテ」に記入する事によって症例が集まると、何らかのデータとして、症状の種類や部位などの傾向が見られるでしょう。 自分の言葉で記入するから、医学的に見て、完璧な統計ではないかも知れません。それでも、医療関係者にとっての、目安にはなるかも知れません。 何もデータがないよりはマシです。
福島県などの、放射能汚染がひどい場所の方のご記入も、是非お願いしたいと思います。 現状では、福島県内の健康被害の情報は、外部に出るのが困難な仕組みになっているようです。「みんなのカルテ」で、保管しましょう。そして、世界に情報を発信しましょう。
「みんなのカルテ」関連サイトリンクです。 情報を、共有しましょう。
「みんなのカルテ」 https://sites.google.com/site/sos311home/
月間報告書の日本語版 https://sites.google.com/site/fukushimareport/japan
月間報告書の英語版 https://sites.google.com/site/fukushimareport/
食の安全気になりませんか?「Food Watch」 https://sites.google.com/site/foodwatch311/
お医者さんの対応、いかがでしたか?「Medical Watch」https://sites.google.com/site/medicalwatch311/
みんなの声を集める「Fukushima Voice」http://fukushimavoice.blogspot.com/
「Fukushima Voice」英語版 http://fukushimavoice-eng.blogspot.com/?m=1
ツイッターでも情報がたくさん得られます。
「みんなのカルテ」ツイッター https://twitter.com/#!/ncb01721
「みんなのカルテ」英語拡散専用ツイッター https://twitter.com/#!/FRCSR
1お米
2牛肉
3豚肉
4鶏肉
5飲み水
6野菜
どんな産地の物を食べているのですか?
日記、手帳、ブログ、なんでも。自分が楽に出来る、やりやすいものから。
例えばブログにすると共有しやすいし、記録する人数が増えれば増えるほど有り難いと思います。
※でも最近の状況見てると、ブログ書くなら、何かしら紙の媒体でも残したほうが良いかもしれないと考えるようになりました。
淡々とした体調変化の記録だけなら?とは思いますが。
去年秋、10月頃に急に記憶力や集中力が低下し、出来るだけ毎日何かしら書くことでその低下したことと、更には低下したものが回復してきたことも気付けました。
記録を他人任せにしないのも、障害の回避や改善策になるかもしれません。
長い間、緊張が続くと人はおかしくなってくるから緊張をあまり煽らないようにしていきたいとは思っているが、、、、
これから大切なのは剝きになりすぎて疲れ切ってしまわないことだ
疲れ切って無気力になるのが一番危ない
そんな時には一時的にそこから離れてみるのも大切だ
放射能汚染に続き、地震を含む天変地異、経済崩壊、失業、食糧不足、場合によっては戦争などと不安要素のオンパレードが続くが、「なんとかなるさ」というぐらいの気持ちを持ちながらも「準備を始める」行動が必要になってきている
「なにも無くなった!」を想定して、この国に残っても命だけは守れる準備をするか(地域の団結が必要であり、急務である)
他国に脱出して生きぬくかの選択が必要な時期が迫っている 若者は両方の準備を用意する必要があるように思える 「時代は変化などという生易しいものではなく移動したのだ!」
全国版かどうなのか分かりませんが、
2012年2月6日(月) 毎日新聞〔大阪〕朝刊 16面「くらしナビ」
Dr.中川のがんの時代を暮らす No.25
(中川恵一 東京大付属病院准教授 緩和ケア診察部長)
先日24日福島市内に「避難」している飯舘村役場で講演をしました。その中で、「内部被曝と外部被曝で、どちらが怖いか?」とたずねたところ、参加者全員が「内部被曝」と答えました。実際は、例えば同じ1ミリシーベルトであれば、内部被曝も外部被曝も健康への影響は同じです。また、福島ではむしろ外部被曝の方が影響が大きいと考えられます。先週もご紹介したように、福島県内の内部被曝は非常に少ないことが各種のデータから分かっています。4月からは食品に含まれる放射性セシウムの基準が大幅に厳しくなりますが、基準値が厳しくなることによって内部被曝量はどれくらい減るのでしょうか。昨年12月22日にまとまった厚生労働省薬事・食品衛生審議会の報告書が参考になります。現行の「暫定規制値」を継続した場合、対象の食品の中でちょうど真ん中の放射線量にあたる食品を食べ続けた人の被曝線量の推計は、年間0.051ミリシーベルトでした。新基準値に変えても年間0.043ミリシーベルトとなるため、被曝量全体で0.008ミリシーベルトしか減らないことになります。一方、基準の厳格化によって、田畑が作付け制限を受けることは間違いなく、福島の農業は壊滅的な打撃を受けることになります。農家に補償金が入っても、「生きがい」は失われます。避難している人の中には、昼間からお酒を飲む人も少なくないようです。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故後同様のことが起きました。避難基準を今の福島よりもずっと厳しい年間5ミリシーベルトにした結果、大量避難民が生まれ、アルコール中毒やうつ病が急増し、チェルノブイリ原発周辺各国の平均寿命は大きく低下しました。原発事故の影響の大きさを改めて痛感します。
・・・と、論点のすり替えというか、「はぁ?」と毎回思って私は読んでいますが、ネットで勉強していなかったらきっと、「何食べてもOKみたいね~」と思ってたと思います。家庭の食や健康を預かっているであろう、「純真無垢」な多くの主婦層に読ませて、どうしたい?????
ふと思ったのが京都の人は瓦礫受け入れの事を知らないのじゃないかと。
そして瓦礫に放射能が付いている事はもっと知らないのだと。
その瓦礫を燃やしたらどうなるのかも。
何故なら瓦礫や放射能関係はネットで自分から調べないとわからない。
テレビや新聞では報道されない。
と言う事は、恐らく50代以上の特にお年寄りの多くはネットを日常的に見ていない人。
テレビや新聞の報道が日本の全てだと思っている。
その50代以上が選挙権の大多数を持っているとこういう結果になるんだな、と。
報道の罪は重いですね。
そしてこれからネットでも規制が始まりますね。
放射能の正しい情報はどこから探せばいいのか・・
日本は民主主義、言論の自由の国ではなかったか。
政府は狂っているとしか思えない。
先日、ママ友に北海道も苫小牧で瓦礫受け入れを容認してるの知ってる?
と聞いた所「え~~知らない!始めて聞いた!だってニュースでそんなのやってないよね。毎日大雪やら雪祭りだとかそんなニュースばっかりだよ。」
と。正に日本の報道の在り方を突いている一言だと思いました。
日本の報道機関の皆さん。
どうかマスコミ本来の意味をもう一度考え直してください。
日本は「言論の自由」の国のはずです!!
100ベクレルの瓦礫を18万トンどうやって選んで持ってくるのか、詭弁もいいところです。1年で1ミリシーベルト越えれば犯罪者です。なにかあざ笑うように伏線を敷いている感じです。
私は小学生の時に、『原爆の子』とか『とびうおの坊やは病気です』という映画を見たのが、今も印象的で、どちらもその時は無傷だったのに、後で病気になって死んでしまうのです。
http://www.pref.fukushima.jp/j/koukabutsu-youin0206.pdf
「アメリカの医師(平沼百合)」さんが「みんなのカルテ」の関連サイトを紹介して下さっていたので、関連サイトを閲覧し、月間報告書を読みました。症状が、関東の高濃度の被曝地に広がっていることに改めて愕然としました。私も当時、千葉で、同様の症状を持ち(焼けるような喉の痛み、金属の味、尿道の痛みなど)、このままここにいては大変なことになると思い、移住したため、人ごととは思えません。
報告書にも書かれていましたが、早期に避難できた人は、福島での事故以前に何らかの知識を持っていた場合が多いとのことでしたが、私は、チェルノブイリ事故当時、中学生でしたが、高校に入ってから高校でチェルノブイリ事故や原発について問題意識を持った教師に出会って、原発事故に関心を持ち、とくに反原発運動などをやったわけではありませんでしたが、広瀬隆氏の著書や妹尾健氏の「原発事故、その時あなたは」(風媒社)等の本は関心をもって読んでいたため、避難に踏み切れました(3.11当時の、あの緊迫状況の中で「原発事故、その時あなたは」を読み返すのはそれこそ悪夢でした・・・思い出したくない)。それでも、避難(移住)に至る精神的葛藤は大変大きかったです。日本は、それほど社会的流動性の高い社会ではないので、移動は大変だと思います。ですから、いまも関東の高濃度の被曝地に残っていて避難(移住)をするかどうかためらっている方の気持ちは大変よくわかります。しかし、これも「報告書」に書かれていますが、被曝地にいたら、被曝し続けるだけですので、葛藤を振り切って避難することが大切だと思います。
それにしても「月間報告書」のShino Yasumotoさんの客観的でありつつ、情理を尽くした分析はすばらしいです。科学者が自分の科学的知識を社会に役立てるとはこういうことなのだと大変感動して読ませていただきました。そのサイトはアメリカから発信されているとのことで、アメリカの知識社会の奥の深さを感じさせられました。