「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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8歳の娘と母親が二人とも腺腫様甲状腺腫と診断⇒「原発影響は絶対にない」と言い、馬鹿にする愛媛の医師。

2014-01-16 05:48:05 | 福島第一原発と放射能

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 ある大学教員で女性の方から次のような投稿が届きました。武田邦彦氏が書いた除染に関して、素人の母親たちにすすめたことが、如何に間違っているのかを、認識を強めてもらうために、更に掲載しておきます。

 三年が経過しているということは、おきている事象の意味合いをきちんと分析して、考える時期に来ています。こうした思考プロセスを踏まえずに、おかしな仲間意識で話す感覚は変です。

 これは僕自身に対しても、皆さんの側から同じことが言える訳で、僕の提供する話でも、被曝回避という観点で、被曝を増やす可能性があきらかに高くなるような、間違った内容を投稿する可能性が皆無とは断言はできません。そうした投稿記事が万が一あった場合に関して、皆さんの方から、疑問の問いかけや問い合わせをして頂き、批判的な視座も忘れないようにしてほしいと思っています。僕が懸念するのは、自分がリスクを甘く見積もって判断を間違っているケースです。このようなことがないように、不断の確認は続けていきたいと思います。

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 武田先生の除染に関する記事をありがとうございます。私も、産後すぐ、必死に除染をしました。痛恨の思いです。武田先生のブログを読まなければしませんでした。
 体調不良との因果関係の立証は難しいですが、深い後悔をしています。内部被爆の量が増えたのは確かです。
 まさに痛恨です。
 一方で、自治体に学校や保育園、児童館や公園などの公共機関の測定とマイクロホットスポットの除染を働きかける請願を通した事は、意味がありました。
 また、保育園の掃除に濡れたモップを使ったり、表土や落ち葉は、袋詰にしたり、砂場対策をしたりするよう働きかけた時には役立ちました。
 特に、汚染が相対的に少ない地域での公共機関の除染は、意味があったと思います。
 つまり、自治体などの公共機関に働きかけるためには意味があっても、個人でお母さんがするには危険が伴うということだと思います。
 その意味で、素人の除染は危険という見出しは適切だと思います。

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 さて、地方都市でも、甲状腺などの検査についても、適切に対応する医師とそうでない医師との間で、対応が大きく異なります。福島と近いエリアから、初期の段階で避難した母子の話です。ただし、15日段階では、高濃度のブルームが通過したエリアにはいらっしゃいました。

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 去年電話で愛媛県の病院を調べて頂いた母子移住の者です。県中央病院では15歳以下は小児科でしか診れないとの事で診てもらえませんでした。そのあと近くの内分泌科の病院に行き腺腫様甲状腺腫と私と娘は診断を受けましたが、原発の影響では絶対にないと呆れた感じで言われました。結局年末に木下さんに教えていただいた広島県の武市クリニックに行き5歳息子と私は1年後、8歳の娘は半年に1度の様子観察となりました。混んでいたのに凄くよく診ていただきました。本当にありがとうございました。

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「クリニックの違いが大きいんです。近くの病院では、呆れたというよりも、馬鹿にするような言い方であしらわれました。」とおっしゃっています。 

甲状腺検査をおこなうことは、不可欠です。

しかも15日の時点では被曝可能性が高いエリアにいて、その後は確実に避難できているような母子です。きちんと話を聞いたら「原発の影響では絶対にない」と言う根拠は皆無と思います。

こういう医師が存在すること自体、僕は本当に日本の医師には絶望感が高まります。どういうことをわからなくても、被曝影響を考えると慎重に診察対応するしかありません。しかも、母親だけならば、「被曝影響ではない」という言い方をするのは、まだしも理解可能ですが、母子ともに腺腫様甲状腺腫と診断をされていて、娘さんはまだ8歳という年齢であることを考えると、被曝影響と推測することを全面的に否定することの方が、科学的な立論には極めて乏しい対応と思います。

広島の認識のあるクリニックでは、「今は経過観察でよいけど、大きくなってきたら、娘さんは細胞診が必要になるかもしれないから。」というお話はされているそうです。

普通に当たり前に考えたら、こういう反応対応しかありません。

福島県立医大でさえも、「まだ三年しか経過していないから甲状腺癌は被曝由来でない、なぜならチェルノブイリは四年後からおきているから」と言っているだけで(勿論この見解を妥当と思いませんが)、甲状腺の軽微な異常が被曝由来でないと言っている訳ではありませんから。

こんなことは、少し確認すればわかる話です。

これを馬鹿にするように言う、愛媛の医師の存在。なんだかまたしても呆れ返るばかりです。これは、おそらくこういう医師の人格問題もあるとは思いますが。

更に書くと、原発を受け入れた地域とそうでない地域の差も大きいかもしれません。愛媛県は、四国の中で唯一、原発が存在する県です。そうしたことについて、基本的な認識や感覚が強ければ、原発を受け入れていません。受け入れる地域では、その地域の中の放射能に関しての意識はおかしなことがおおくなります。そうしたことも、この医師の対応を、お母さんから電話で説明されて、強く感じています。

そういえば、原発の街で、反原発だからとタクシーが乗車拒否する騒ぎがありました。この話のポイント、断られたのは自民党議員ということです。多分、自民党議員だから、話は大事になっている訳です。反原発の市民なら、話自体が大きくならなかった気もしています。当該の敦賀のタクシー会社は結局、配車拒否について、謝罪しています。

⇒例えば毎日新聞

原発に依存して生きている人々の意識が如何に駄目なのかよく分る話です。こうした原発立地ということは麻薬の様な存在でしかありません。原発立地県では、奇妙な対応は、他の地域よりも色濃くおきると考えています。

これは、偶然ではなくて、歴史的経緯による必然だと僕は思うのです。

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明後日【木下黄太 ウクライナ報告会in一宮】

 

2014年1月18日(土) 13:30開場 14:00開演 (16:30終了予定)

 

アイプラザ一宮 (愛知県一宮市若竹3-1-12)⇒一宮勤労福祉会館。駅の中の施設ではありません。 

 

申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/132774/ 

 

メールで申込可能。下記に「お名前(申込者全員)、人数(四名以下)、電話番号」をメールください。

 

rdpchubu0118@excite.co.jp 

 

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福島避難者が新潟で主催 !

【1/31(金) 木下黄太 ウクライナ報告会 IN 新潟】 

日時  2014年1月31日(金) 9:15開場 9:45開演 

場所  新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール  アスパーク亀田(亀田総合運動公園)内 

   新潟市江南区茅野山3-1-14 

    日本海東北自動車道 亀田I.C.から 約5分   新潟バイパス 紫竹山I.C.から 約10分
    無料駐車場完備
    バス停「アスパーク亀田」下車すぐ(・カナリア号 ・江南区区バス)
    託児あります(要申込み 保育室、和室を借りました。可能な限り対応致します) 

参加費 予約された方⇒1000円(福島からの方、避難者の方は500円) 

     予約なしで当日⇒1200円(福島からの方、避難者の方は600円) 

申込・問合せ先  ukrainereport_niigata@yahoo.co.jp 08052291203(もうぎ) 

    メールでお申し込みください。 

     参加者全員のお名前と予約席数、連絡先をお書きください。
     福島からの方、避難者の方はその旨ご明記ください。

 申込ホームページも開設⇒http://ur2014.wordpress.com 

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琵琶湖畔放射能汚染木材チップ事件について下記の集会が明日開催されるそうです。


「放射能チップ滋賀県庁前緊急集会について」

滋賀県高島市放射能チッブ問題については、搬出先、処理方法は依然として隠蔽され、搬出作業が強行されています。
私たちは全ての過程における情報公開を行うともに現状回復、すべての過程で適正な処理を行うことを求めます。
こうした中で滋賀県市民による申し入れ行動、記者会見が17日に行われます。
私たちは、この申し入れ内容・行動を全面的に支援し、このような異常な事態をより多くの市民や全国に知らせるとともに私たちの要求前進に向け、申し入れ行動団体とともに緊急・滋賀県庁前集会を開催します。
多くの皆様のご参加、案内拡散をお願いいたします。

①日時 1月17日(金)昼12時から13時
②場所 滋賀県庁前歩道
③趣旨 添付の申し入れ行動の全面支援と市民、マスコミへのアピール
④主なスケジュール
■申し入れ行動報告
■現地からの報告
■各参加者アピール
【共催団体】
①放射能から子どもと大地・水・空気を守る会
②高島の放射能汚染チッブ問題を考える市民有志の会
③大阪・放射能ガレキ差止め原告団(略称)
④全国放射能拡散阻止・滋賀県放射能チップ問題有志の会


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