「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

日本と世界のリアル状況確認と僕の思索を書き留めるブログ。
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皆さん、自らの力で、状況を変えるしか方法はありません。手を握る人は多くいます。

2011-05-23 02:16:45 | 福島第一原発と放射能

 四号機の水蒸気は大量に出続けている状態です。どうして、水蒸気が多く出ているのか、四号機のプールでどのようなことがおきているのか、懸念するのは当たり前の事です。プールの構造に問題があるとか、建屋の状態が悪いと聞いています。大量に出ている水蒸気に濃度の高い放射性物質が含まれているのかどうかも気にしなければなりません。こういう懸念は必要ですから、続けます。また、都内は午後雨が強かったせいもあり、ガイガー関係者の数値が上がりました。世田谷区内でも普段より高い、0.26マイクロシーベルトという情報も聞きました。また宮城で丸森、角田でこれまでより数値が上がっていたという話もいただきました

 前の記事に郡山在住の方が「子どもを助けて、土壌調査を」とコメントされていました。郡山ではそれよりも避難が先です。本当に子どもを助けたいなら、僕にメールしてください。電話でお話を伺い、アドバイスします。

 本日は東村山で百人近く、小金井で急遽告知一日で立ち上げた(ブログ告知間に合わず)イベントも五十人程度集まりました。東村山では熱心な人々の長時間の質問、さらに小金井での討議は、実務的な進展の早さもあり、僕のスピードが速くなっていると言う感覚を、さらに強めるものでした。ただ、やはりはっきりしている事は皆さん、一人一人が、自分の力で状況を変えるしかありません。手を握る人は、実は大勢いると思います。自分たちの考えで行動をはじめてください。行動していかないと何もなりません。小金井の主催者からのメールです。

閉会後も友人達と話しましたが、この会を催してお話を聞くことができて本当に良かったと思います。ある友人は、こう言ってました。「今までモヤモヤしていたものが、話を聞いてもっと大きなモヤモヤになった」。僕も今回のセッティングをきっかけに、自分の中で何かがゴロリと動いた気がします。できることは小さいかもしれませんが、できるだけのことはしていきたいという気持ちを強くしました。』

3400人を超えました。Facebookのグループ「福島第一原発を考えます」は行動する皆さんの参加を期待します  http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863

 

本日はいろんなことがある茨城です。またよろしくお願いします。

きょう夕方は茨城県小美玉市で講演会をおこないます。
5月23日(月)18: 00~21:00で講演会。小美玉市美野里公民館(小美玉市役所美野里 庁舎横)。
参加費未定(最大数百円程度)。
 
水曜日三鷹市の三鷹駅前でも講演会を開催します。
5月25日(水)午後7時から9時(受付は午後6時半)
 
沙羅舎http://www.sarasya.com/ (三鷹駅南口徒歩2分)地下ホール
会費:500円(会場代などに充てます)
 
 
福島原発の事で直接いろんな方とお話をしたいとおもいます。この危険について、僕が知りうる知見をお話いたしますし、それよりも懸念を抱かれている皆さんと、色々話したいです。全国に伺います。

ミニ集会でも、トークセッションでも、講演会スタイルでも構いません。

条件1 参加者は主催する方が集めていただく事(何人でもかまいません)。場所の設営、部屋の使用料がある場合は主催者が考えて下さい。

条件2 交通費実費のみいただきます(すいません経費のゆとりはありません)。謝礼は不要。

お問い合わせはnagaikenji20070927@yahoo.co.jp

 一番肝心要の福島の皆さんに直接お話をしたいと考えています。現在、福島県内で、来月頭に、三箇所で開催予定です。

 

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 愛する飯舘村を還せプロジェクト「負げねど飯舘!」(仮)というグループが下記の要望書を出しています。こんな当たり前のことも、要望書を出さないとやろうとしない政府は正気の沙汰ではありません。自分たちが放置し続けた結果を、見たくないから、きちんとやらないのは官僚の習い性ですね。

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ホールボディカウンターによる体内放射能測定に関する要望書

福島原子力発電所事故対策統合本部
本部長 内閣総理大臣 菅直人 様

 東日本大震災及び福島第一原発事故の災害対策へのご尽力に、心から敬意を表します。
 ご承知のとおり、この度の大震災により福島第一原発は深刻な損傷を受けました。炉心溶融と水素爆発等に伴 い、チェルノブイリ原発事故の10分の1にも相当する量の放射性物質がすでに放出され、国際的な評価尺度で も「レベル7」の重大事故であることが公に確認されています。そして事故を起こした複数の原発は、未だに事態の収束メドが立たない事態に陥っております。
 私たちの住む飯舘村は、この度の原発事故による放射性物質の放出のために高濃度に汚染され、「計画的避難区域」(外部被曝だけでも「事故発生から1年の期間内に積算線量が20ミリシーベルトに達するおそれのある区域」)に指定されました。私たち村民のほとんどが、子どもたちも含め「放射能の雲」が村に流れてきた3月15日には、空間線量率が40マイクロシーベルト/時に達したことも知らないまま、マスクなどの防護もせずに屋外での活動を続けておりました。大人たちは他の地区からの避難者の受け入れに奔走していました。その後も、飯舘村には国から「屋内退避」の指示が出されることもなく二ヶ月が過ぎました。
 このような中で、私たち村民は地上に降った放射性物質からのガンマ線による外部被曝だけでなく、この二ヶ月の聞の呼吸や飲食によって体内に取り込まれた放射性物質による内部被曝の両方による被曝をしていると考えます。外部被曝については、公表されているモニタリングの空間線量や村や個人が所有する線量計での測定値から、ある程度推定することも可能です。しかし、内部被曝については村や個人の努力では測定も評価もできません。私たち村民、とりわけ放射線に対する感受性の高い子どもたちが、この二ヶ月間に受けた体内被曝量が、事実として、いかほどであるかを正しく測定し、評価し、記録しておくことは、今後の私たち村民の健康管理にとって必要不可欠だと考えます。また、チェルノブイリ原発事故によるベラルーシ共和国の汚染地域では、飯舘村の汚染レベルよりも低いレベル(37,000ベクレル/平方メートル以上)の汚染地域でも、政府の政策として、地区の中央病院に設置されたホールボディカウンターで、毎年の検診時に、住民の体内放射性物質(セシウム137)の測定が行われ、住民への健康・生活指導がなされていると聞いております。
 以上のような趣旨から、飯館村の村民に対してホールボディカウンターによる測定を行うことをお願い致します。また、その際には測定結果(核種と量)を正確に記載した記録を本人に手渡して被曝評価などの説明が必ずなされるようお願い致します。
 事故後二ヶ月が経過した今では、ヨウ素131など、半減期の短い核種については、すでに測定できないだろうとのことは承知しております。しかし、比較的(物理学的)半減期の長いセシウム134 (2.5年)とセシウム137(30年)は、生物学的半減期(大人:50-150日、子ども:44日)を考慮してもまだ測定可能です。特に避難が始まるまでのこの二ヶ月間の内部被曝を評価するには早急に測定を行う必要があると考えます。
この要望へのご回答は、一週間以内に下記に文書にて送付下さいますようお願い致します。

2011年5月17日

愛する飯舘村を還せプロジェクト「負げねど飯舘!」(仮)

代表常任理事 大井利裕
連絡先 愛澤卓見
住所:福島県相馬郡飯舘村飯樋字笠石25
Fax:0 2 4 4 ‐4 3‐2 8 0 7
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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こどもたちが心配 (不安な一人)
2011-05-23 05:39:01
「小学校のこどもたちに鼻血」という新聞記事を見ました。

http://jan.2chan.net/dec/53/src/1306019241566.jpg


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ありがとうございます! (ミヨシ)
2011-05-23 06:59:42
長井さん、ありがとうございます。さすがジャーナリスト、素晴らしい行動力ですね。水蒸気、黒煙も?が出ていても、あまり数値は上がっていないのですか。注意して、観察ですね。
返信する
Unknown (福島県民です)
2011-05-23 08:18:06
「避難先での生活費の心配」
「仕事を失うリスク」
などの問題で大半の郡山市民は
普通の生活を送っています。
自主避難で東電の賠償金はいただけるのでしょうか?
無理ならばいただけるようになる方法はあるのでしょうか?
返信する
Unknown (栃木県のママ)
2011-05-23 08:43:15
>モヤモヤが大きなモヤモヤになった。何かがゴロリと動いた。

似たような話で。宮城県南部のある幼稚園で、園長からの要望で個人の方がガイガーで数値を計測したそうです。すると決して低いとはいえない数値が出ました。しかし園長は「ある意味ほっとした」と言っていたそうです。

表現こそ違えど、事実を真正面から見据えると、人の心は変わります。
敵と戦うにはまず敵を知らなければなりません。
事実を知ることは怖くもあるけど、勇気を出して見つめてみれば、それに応じて今後の動向を決めることができます。覚悟ができます。
だから逆に、ただ漠然としかわからないでいる状態の方が、人を不安やパニックに陥れると思います。
まずは知ること・受け入れることから始まりますね。
この意味で、隠蔽体質な政府さんは本当にトンチンカンでオタンコナスです。

いつも応援しています。
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おおげさに! (ai)
2011-05-23 11:22:51
ラジオ番組の内容を、ざっと要約してみます。
神保哲生さんのおはなしで、テーマは「パンとパニック」、15分ほどです。

http://podcast.tbsradio.jp/dig/files/jinbo20110517.mp3


*****

パニックの語源は、ギリシャ神話からきている。

細野補佐官が「あまりショックなことを言うと、市民がパニックになる。」と言ったが、これは間違い。

災害心理学では、パニックはそうそう起こらないというのが定説になっている。

正常性バイアスが働くので、正しいことを言ってもたかをくくってしまう。

危険に幅がある場合は、悪いほうの話をしないといけない。

本当よりもちょっと悪いくらいのことを言わないと、市民が正しく動けない。

政府、東電の良い方の話を聞いて、不安が底無しになる、どんどん不安がたかまった後、小出先生の
「いや、そこまでは、いってない。最悪でも、これくらいですよ。」
というお話を聞いて安心する。

良い方の話をするのは、災害心理学では最悪のことをやっている。

予防原則≫一番最悪のことを考えて対応していく。

万が一最悪のことが起こった場合、取り返しのつかないことになってはいけないので、予防原則に則って、野菜などの出荷は止めて、その分はちゃんと補償すべき。それは政治。

(まとめ終わり)

*****


私は納得しました。
こちらの木下さんのブログも、まさに予防原則に則して「底は、おそらくこのあたりですよ」と発信してくださってるんだと思います。

台風が近づいている時、テレビは最悪の場合を想定して、注意を促してくださってますよね。
にもかかわらず、波の高さや川の増水を確かめに行き、命を落とされる方がいらっしゃいます。

私のような一主婦が災害心理学を学んだところで、ひとさまのお役に立つことができません。

国民を守るべき立場の政府、真実を伝えることが仕事のマスコミさん、もうそろそろ本来のお勤めにお戻りください。









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プール (ai)
2011-05-23 12:16:33
NHK 5月20日のニュースより

***

福島市の教育委員会は、子どもが受ける放射線量をできるだけ減らすため、今年は全ての公立小中学校で、屋外のプールを使った水泳の授業を行わないことを決めた。

これについて文科省は、3.8μS/hを下回っている学校では、水質基準を満たしてさえいれば特に制限の必要はないとしている。

プールを利用する際の注意事項として、
【プールの水はできるだけ飲まないこと】


***


はぁー・・・
どうかしている。
放射性物質が、擦り傷や目からも入ってきそう。






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プール (ai)
2011-05-23 12:19:41
先ほど投稿させていただいたコメントへの追記
URLです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110520/k10013014741000.html
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避難は自己責任ですよ (福島県在住)
2011-05-23 14:30:32
福島県民さん
政府が郡山市や福島市を計画的避難区域にでもしない限りどこからも保障は出ません。
そして、そうなる確率は低いです。
ありうるのは自費による学童疎開くらいですか・・・。
現に今避難されている方はみな自費による避難
です。

復興費用ならともかく、国には避難させるためだけで、
経済成長には繫がらない避難の生活保障のようなお金を出す余裕はありません。
ネットの「国にはお金が有り余っている」ようなデタラメを信じているお方もいるようですが、
バリバリのリフレ派でさえも大きな経済成長(年率4%以上)なくしては日本の財政は持たない、というのが定説です。
年1兆円ずつ社会保障費が増加しているにもかかわらず、
医療費の削減により、医療崩壊が起きています。救急車を呼んでみれば分かりますが、今はどの病院でもたらい回しを食らいます。
どの病院も人手不足から救急患者を受け入れる余裕がないのです。
医療崩壊という単語で検索してみれば、医療現場の悲惨さが良く分かります。
国民の命を守る医療を犠牲にしなければならないほど日本の財政は逼迫しています。
この状況の国のどこにお金の余裕があるのでしょう?
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Unknown (愛知県在住)
2011-05-23 15:00:08
近所のスーパーでは、

長野・茨城産キュウリ **円

といった風な表示で、産地が判らなくなる様にしています。
キュウリ自体は裸のままで転がしてあるので、
どれがどこ産なのかは判りません。
当然買いませんし、家内にもこういう表示の産品は絶対買うなと厳命しています。
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講演会について (248n)
2011-05-23 15:19:55
本日夕方に行われる講演会に可能であれば参加しようと思い、直接公民館の方と話をしてみましたが事前に何の連絡もなしに参加できるかどうか、主催者側に確認が取れないとのことでした。
参加する場合子どもを預けていくことになり準備もあるので参加できるかどうかわかると良いのですが、どうしたら良いのでしょう。
誰でも参加できますというものではないのですか?
記事の内容に直接関係のない内容で申し訳ありません。
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