きょうある食品検査の関係者と話したのですが、静岡のお茶が、生茶葉ではなく、荒茶という乾燥して水分を飛ばした、普通に市販している状態のものだと数千ベクレルのレベルで検出されているということです。暫定基準は500ベクレルですから、完全に終わりですが、生の茶葉で、500ベクレルを超えなければいいのではという議論も国の関係機関の中でなされています。その議論の是非はともかく、その関係者によれば、お茶として飲む段階になれば、数十ベクレルから百ベクレル程度になるので、大きく心配しなくてもよいのではとも、言われました。これも、飲料の暫定基準を受けてのことですが、水道水のように不検出になって、ほぼ放射性物質がなくなった状態ではなく、数十ベクレルでも、お茶には、だいたいはある状態になるということを消費者がどううけとめるのかということです。僕は、文化人類学者の知事が検査拒否をしていることを聞くとさらに、ことし以降、当面は静岡のお茶は飲まないと決めました(お茶の大半が静岡産ですから、どこかで出されるお茶が、ほぼ飲まないという、尋常でない決断をする事態になります)。もちろん、粉茶、抹茶、茶葉を粉末にして食用、低温でお茶を抽出して飲用にするなどのパターンはもちろん「だめです」と言われました。これは静岡のお茶にとってかなりのダメージになったことは、間違いありません。というか、驚きなのは放射性物質がそれほど多く降下していないはずの静岡で、主要産業のお茶が、瀬戸際においこまれている事態は、今後の放射能汚染の拡散がいったいどこまで続くのか、もう誰にもわからなくなっているということです。放射能汚染が致命傷になりつつある事態がいよいよ露呈してきていると言う事です。国が発表している放射性物質の降下量で、福島第一原発の影響がいったいどこまで出ているのか、突き止められない状況です。放射能汚染は、徐々にその様相をあらわしていますが、全体像として浮かび上がってくる様子は、どんどん膨らむ魔物のような感じです。本当に困りました。ここまで、影響が大きくなってくると、福島のみならず、関東各地で多大な影響が出てくる気がします。冗談抜きで、関東に居続けるのかどうかという事を、食べ物飲み物という観点から見直す作業が、どの方にも不可欠になっているという事です。静岡のお茶の話は、福島第一原発の事故が、僕らの生活を確実に蝕み、変えさせるきっかけにさらになっています。毎日、毎日、僕の中でも急ピッチで見直し作業が進んでいます。
本日は福島の子どもたちの交渉で、文部科学省側が二十ミリ基準から極力少なくするという譲歩発言が引き出せました。当然の事です。もともと決定の仕方はおかしいです。しかし、本質はそこにはありません。こどもたちを福島市や郡山市に置いていてはいけないのです。国が動くよりも先に、親御さんが子どもを疎開させる決断をしてください。政府の遅れた判断で、追い込まれるのは子どもなんです。一刻もはやく決断してください。
3500人を超えました。Facebookのグループ「福島第一原発を考えます」は行動する皆さんの参加を期待します http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863
5月25日(水)午後7時から9時(受付は午後6時半)
会費:500円(会場代などに充てます)
ミニ集会でも、トークセッションでも、講演会スタイルでも構いません。
条件1 参加者は主催する方が集めていただく事(何人でもかまいません)。場所の設営、部屋の使用料がある場合は主催者が考えて下さい。
条件2 交通費実費のみいただきます(すいません経費のゆとりはありません)。謝礼は不要。
お問い合わせはnagaikenji20070927@yahoo.co.jp
一番肝心要の福島の皆さんに直接お話をしたいと考えています。現在、福島県内で、来月頭に、三箇所で開催予定です。
家は千葉の農家をしています
原発から約250キロくらい離れています
米とネギが主な生産物です
今回の記事
ショックでした
このblogではいろいろ考えさせられたりしてましたが、静岡県のお茶がこれでは、関東圏では農作物が作れないのでしょうか……
作ると罪ですよね
千葉県のHPでは土壌検査の結果を公表していて、近くの土壌は数十ベクレルでした
この差は何でしょうか?
葉っぱに付いているという事は、3月からの降下物がそんなにおおいいんですよね
土壌から農作物に移行するのでしょうか?その率とかわかる方がいらしたら教えて頂けませんか??
罪は犯したくないです
多くてもやめろとは言えないのが現状です。職や食料自体がなくなれば困る人も沢山居ます、
しかし対策を取る事は出来ます。どうすれば発育による吸収を抑えられるのか、蓄積を防げるのか
責任は持たなければなりませんがすぐに出来なくても構いません、考え続ける事です。
慎重にさえなっていれば限界、危険だと判断をした時にすぐに切り上げる事も出来ます。
目安にもならない時が多い公式の「安心、言い訳の為の数値」より、現在このグループが土壌を調査中ですのでその発表も参考にすると良いと思います。
震災後は原発から毎日漏れ続けています。よく調べる事も大切です
消費者が安心出来ないと判断をすれば、不買い運動も起こります。
「風評被害」の効果もいつまで続くかは判りません
先が判らないとはいえ、今やれる事は沢山あります。
静岡茶もダメですか。
山梨県まではダメというのは、感覚的に理解しておりましたが、更に静岡県もですか。
こうなると愛知県も危なそうですね。
汚染が広がるのは、風向き、地形なのですね。福島第一原発から平野で繋がっている地域は、みな覚悟しないといけないようですね。
今後いつ収束するのか、全く分かりませんが、収束出来ない可能性の方が大きそうですが、子供のいない私達夫婦は、東京に残りますが、それにしても、たった2ヶ月で静岡茶までもとは、汚染地域の拡大が予想以上に速いです。
これらの事実を受け入れようとしない政府
風評被害だと言い続ける地方自治体
報道の義務を怠る大マスコミ
未だに政府を信じる国民
日本は、この先どうなってしまうのでしょうか?
社団法人 日本土壌肥料学会 のHP
http://jssspn.jp/
にセシウムの作物移行について丁寧に解説されています。
よろしければご覧ください。
木下さんの講演&意見交換会を主催したものです。
たった3日間の告知で50名ものご参加をいた
だき、その半数以上が子供を持つ母親でした。
ご主人の反対を押し切り、へそくりでガイガー
カウンターを購入した主婦。
乳児を抱いた母親。
米や鶏卵を生産する農家。
被災地であり、被爆地である茨城。
ここに居続けていいのかという不安。
国は行政は、学校は大丈夫なのかという疑念。
何を子供に食べさせればいいのか?という切迫感。
さまざまな「思い」が交錯しておりました。
何人かの母親から
「不安に思っていたことが整理され、冷静に
なれた」というご意見もいただきました。
これは貴重なことでもあると思っております。
またこのような機会を増やしていかねばと
改めて思った次第です。
木下さん、お忙しいところいらしていただいて
本当にありがとうございました!
汚染の拡がりの凄さ・・・目に見えない敵は
相当な勢いで私たちの生活圏へ侵入してきてい
ますね・・・
来月から始まる学校のプール。このまま例年通
りに実施になれば、まずは子供たちによる「やご救出作戦」なる行事に絡めてのプール清掃があります。
昨年9月からずっと溜り続けている水。
風で飛んできた土、砂、枯葉など・・・も溜まっています。
実際、測定したらどんな結果になるんでしょう。 素人が想像したってわかるくらい、相当な放射性物質を含む危険な水であることは明確です。
これを、まずは排水できるレベルなのか?
子供に裸足で入らせてもいいレベルなのか?きちんと調査するべきです。
9月半ばまであるプールの実施。。。
これからの梅雨、台風・・・
大気中の放射性物質がプールに流れ込むのは明白です。
福島県はプールの実施を取りやめることになったそうで、ホッとしましたが、福島県だけでなく関東全域(静岡も?)で、今年のプールの実施について、早急に調査、検討してほしいです。
昨日、文科省に電話でお願いしましたが、出られた担当者が放射線モニタリング数値の担当とのことで、それは文科省内の
「学校健康教育課(内線2976)」か、
「災害対策本部(内線4602)」へ直接問い合わせするといいと思うと言われました。
電話対応された方からも、その報告を入れます。とのことでしたが、上記部署にまた連絡するつもりです。
こういう声が、より多く届くことでも、非常に微々たるものですが、少しでも何かが変わっていってくれる事を願います。
仮に浜岡で事故が起きた時、最も心配していたのがこの事態でした。
新幹線・東名高速の寸断、中部東海地方の産業壊滅、首都圏への影響もさることながら、この広大なお茶畑に放射能が降り注いだらどうなるのかと。
しかし、まさか浜岡でなく、福島の放射能が降るとは。
常々、東海地震の懸念と近くに浜岡原発を抱える身としては、震災以来、福島の惨状を見聞して、「明日は我が身か」と悶々としてたんです。
でも今月に入って浜岡も止まったし、正直なところ、「福島の皆さんの犠牲で、安全を手に入れた」などと、いささか後ろめたい気持ちも持ちながら、けっこう喜んでたんですよ。
足柄茶からセシウムが検出されたと聞いたときには、いやな予感がしたんですが。
このブログで、群馬大の早川さんの「高さ10メートルの風に吹かれて」説、「箱根の関での食い止め」説を読んで、ホッとしてたんですけどね。
甘かったですね。
まあ、数日前に、川勝知事が検査を拒否したと聞いて、「これはヤバイ」とは思ってたんですが。
川勝さんは、震災当初は中電を信頼して浜岡3号機の再稼動も容認していたんですが、福島の状況悪化と県民の不安の高まりを受けてだんだんと中電に厳しくなり、政府の浜岡停止要請にもいち早く賞賛のコメントを出したり、2~3年後の運転再稼動についても言葉を濁して中電に言質を取らせなかったりと、かなり県民感情には敏感な方のようです。
それはそれで浜岡原発に関しては良い方向に行っているわけですが、お茶の生産者の感情を優先するあまり、検査を拒否したんだとすれば、今回は完全な判断ミスですね。
近所には製茶工場が立ち並んでるんですが、生茶から荒茶に精製する過程で、放射線は放出されるんでしょうか?
もし出るんだとすれば、最悪だな。
良心的な農家さんで、そのお気持思うと切なくなります。
静岡のお茶の件は、私もすごくショックでした。東京に住む息子の家族を思い・・
東日本で広範囲に、住めなくなった家、仕事、生きる権利など、たくさんの宝物を私たちから奪った、原子力発電、それがまだ、ドイツのように、終止符が打てないこと、
この国の仕組みに疑問を持ちます。
そこには、見えないいろいろな力が働いていたこと今度の件ですこしづつわかりました。
これからは、ネットというルーツがあるので
見えない力では、抑えきれないということ
わかる時がきたのだと思います。
木下さん、船長さんというか舵取りヨロシクお願いします。
高木さんは、元原子力資料情報室代表。2000年になくなってしまわれました。この本は元版は1990年刊行で、チェルノブイリ事故の後のヨーロッパの食品汚染について書かれています。日本で原発事故が起こったときのシミレーションもあります。シミレーションですが、これが現実になっていることが信じられない思いです。かなり今の状況と合致しています。高木さんの透徹した目を感じます。
詳しくは読んでいただければよいのですが、ヨーロッパについてはたとえば、初期の状況については、西ドイツについて「西ドイツ連邦政府がはじめて国民向けに放射能に関する注意を呼びかけたのは事故から1週間以上経った86年5月5日だった。それまでも一部の研究所や科学者はマスメディアを通じて大気中の放射線量が高まっていることを伝えたが、国からの発表や対策がないまま、市民達は情報の混乱のなかで、牛乳や葉物はさけた方がいいなどの情報を口コミで伝えあっていた。しかし、ほとんどの多くの人たちは何も防衛しないまま過ごしてしまった」とあります。また1989年までの西ベルリンの食品(乳製品、野菜、穀物、果物)の汚染のグラフもあり、「全体的に見れば汚染レベルは徐々に下がる傾向があるが、まだまだしつこく続いている。毎日食べるパンやミルク、乳製品に数ベクレルの汚染が持続している」ことが示されています。3年以上経ってもまだ放射性物質が食品の中に入っていることが示されています。
日本の原発事故のシミュレーションもかなり詳しくされていて、東海原発でチェルノブイリ旧の事故が起こったときに東京のベッドタウンの千葉県に住んでいる人がどれくらいの量の被曝をするかが書かれています。これも詳しく読んでいたらわかりますが、食品による事故後1年間の内部被曝は「被曝線量は、事故後10日間は食品による被曝はゼロ、10日後から20日後までは10日後の汚染値の食品を食べる、21日後から100日後までは、60日後の汚染値を食べると仮定する。それ以後の1年間は半年後の汚染値で代表させる。こうやって求めた1年間の食品による被曝値は6.4ミリシーベルト、摂取したセシウムは実に42万ベクレルである。」「もういちど、断っておくが、これは原発からさして近くも遠くもない人々が(事故後)ふつうに食生活を送った場合の値である。」とあります。シミレーションなので、今回の事態と同一視できませんが、チェルノブイリ級の事故ということで参考になると思います。あくまでシミレーションですが、何をどう食べたらどれくらい被曝するのかがよくわかります。
その他、どうやって植物や動物に放射能が蓄積していくか、農業にどう影響がでるかも書かれています。わかりやすく、冷静に書かれているので大変参考になります。
「0.6μSv/h」という数値は、つくば市内の学校校庭で測定されたものではありません。これは、某氏のあくまで個人的な計測によるもので、その計測データ中、筑波研究学園都市内の幹線道路脇の草むら(地表部)での計測値であって、市内の校庭における放射線量の計測値ではありません。皆さん、くれぐれも誤解しないでくださいね。
なお、私の知る限り「校庭での放射線量」として、つくば市で公表されている数値は残念ながら現時点では無く、同じ茨城県内の取手市や土浦市では、各市が測定したようですが「0.143μSv/h~0.449μSv/h(取手市内の校庭)」「土浦市の東小校庭の地上0.5m高で0.258μSv/h」と公表されています。
但し、つくば市内の幹線道路脇の草むらで計測された数値に「0.6μSv/h」(0.6μSv/h以上は労働基準法で18歳未満の作業を禁止している「放射線管理区域」です)というモノが存在する以上、雨水の溜まりやすい所など場所によっては、もしかしたらこれより高い数値が出るかもしれません。その意味では、校庭以外にも公園や広場といった子供の遊び場に対する危険性が懸念されます。
そこで、小さなお子さんを持つ親御さん、ご家族の方にお願いがあります。ご家庭の雨樋の下辺りや側溝、水溜まりは放射線値が高い傾向があるようです。そのような場所では、できる限り、お子さんを遊ばせたり、近づけたりしないようにくれぐれも注意してください。危険な場所であるか否かの判断ができない小さなお子さん達を守ってあげられるのは我々、大人しか居ないのですから。くれぐれもお願いします。
上記いずれの数値も楽観視できる値では決してありませんが、間違った情報が一人歩きして誤解や心配なされる方が出る前に急ぎ、情報修正しておきます。今朝のブログ更新直後から、木下さんに修正をお願いしているのですが、ブログ更新状況からお察しするに大変お忙しいのでしょう。即応という訳にはいきませんよね。という訳で、間違った情報が一人歩きする前に修正させて頂きました。
一人ひとりの力や知識は小さいかもしれませんが、みんなで力と叡智を合わせてこの困難を乗り切っていきましょう。