「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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マックのハンバーガーで女子高生2人心臓死という自称心臓血管外科医の嘘話を信じる被曝回避な人々の劣化。

2014-11-27 03:13:51 | 福島第一原発と放射能

【 日本を学ぶ台湾学生を福島へ行かせようとする日本の学者、危ないものは危ないから学生は無理と切り返す台湾の学者 】

 

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Facebookで自称「心臓血管外科医。埼玉の病院医長」が、女子高生が2人同時に心臓死の対応し、原因がマグドナルドのハンバーガーと断定している記事掲載しています。高田正宗と名乗る人物。

まず、埼玉県内、心臓血管外科医の学会名簿を確認しましたが、この人物と同姓の人間さえ存在しません。

更に一読して嘘と僕には即断できる話。
こんなレベルを僕に問い合わせて来たのが、被曝回避側の母親なのが、本当に気が重いです。

こうしたネットでの嘘話は、ある部分はディテールが細かすぎて、肝心要のことが辻褄が合わないことが多すぎるのです。そもそも医者が、しかも心臓血管外科医が、マグドナルドのハンバーガーで女子高生がなぜ心臓死したと断定できるのか。

あまりにも根拠が希薄すぎる。

 セシウムによる心臓死に関しても、バンダジェフスキー博士が一定数を解剖し、放射能検査した事例があっても、公的につめ切れないのが現実なんです。

 それに比較して、遥かに希薄な事例(というか、比較するレベルではない)。たまたま死亡事例を二例同時に出くわしただけで(これ自体もおそらく嘘でしょうが)、その心臓血管外科医が、死因をマクドナルドのハンバーガーなどと特定することなど、普通の医師として出来るはずもないです。

解剖医でもないし、既に心停止していて、なに出来るのですか、心臓血管外科医が。そもそも。

勿論、医師として、こういういい加減な言説はしてはならないことだし、しかも公にその話を開示する病院の医長である人間など、そもそもいません。これだけで、この人間が実際の存在なら、即座に終ります。

そして、実際に僕も知っている医師の方が、この文章を読み、ありえない話のオンパレードだと言い、次のいくつかの点も指摘しています。

「大動脈瘤の病理がわかってない。 このことはどんなに常識のない医者でもわかること。 ホンモノの心臓血管外科医がこの投稿をみたら呆れる以前にあまりの知識のなさに驚くと思います。」

「[僕自身も5月に40代だというのに心筋梗塞を起こし、CPAとなりましたが、命が消えていく課程が分かり、直ぐに消防への連絡、AEDの準備等、細かく指示をし、救急車の中でCPAを起こしたので、即時蘇生して貰いました]……この方、CPAになったそうです。心肺停止状態です。その状態で何ができるというんですか。 。。。」

こんな馬鹿馬鹿しい話が、被曝回避で活動している人、東京から問い合わせが来たので、むしろ問い合わせをしてきた人の被曝影響を、僕は疑っている位です。 こんなレベルでだまされているのは、恥です。被曝回避なんて成立しないですよ。こんなレベルに惑わされるなら。

この問題は、多くのまずいポイントがわかります。列挙しておきます。

1 「心臓血管外科医」という肩書きにいとも簡単に騙されていること。

2  専門的に一見思える用語の使用だけで騙されていること。

3 マックのハンバーガーという対象が好きでない人が妄信しやすい構造の話であること。

4 女子高校生2人同時死亡というセンセーショナル性に無盲目的に飛びついていること。

5 被曝回避の側のネット住民に、こういう話題に飛びつくだけの愚かな層が通常よりも多いこと。

6 そもそもネット住民の大半は書かれている内容の正確な確認すらしないこと。

7 本来このレベルに騙されない知能の人が騙されていること(当方への都内からの連絡者)。


まず、被曝回避側で、ネットの人々のうち、相当に劣化している人が、一定数は確実にいるということです。しかも、権威を否定し、攻撃するくせに、実は権威を妄信する輩です。

僕もマックのハンバーカーは好きではありませんし、殆ど食べません。ハンバーガーを長期間置いておいて、どれが何日で腐るのかという外国のネットで流れた実験映像などは、とても面白い試みと思う人間です。

そういう理性も、知性もある手法と比較すると、この話は、どこまでもレベルが低いです(本来は、比較するレベルではありません)。そういうこともわかりません。

そんな低水準の嘘話を被曝回避側のネット住民の一定数が賛同するという、酷い有様です。

劣化。凄まじい劣化。

僕は、本当に被曝影響も考えるしかないとは思っています(勿論、それよりも、本質が元々酷いだろうとは思いますが、それが更に酷くなっている気がしているからです)。特に、7のポイントが、そう思わせています。

絶望しかありません。

 

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当該嘘話の内容を引用しておきます。これを嘘とわからない方は、あなたがおかしいと断言しておきます。

https://www.facebook.com/profile.php?id=100008447983640&fref=nf のウォールより引用。

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「昨日夕方、さいたま市の某マクドに寄り、マクドを出てから体調不良を訴えた女子高生二人組が動けなくなり、emergency搬送されて来ました。

搬送途中、二人は共に完全CPA(心臓停止)を起こし、既に死亡した状態で病院に到着。
蘇生の甲斐無く、そのまま帰らぬ人に。

二人共16歳という短い生涯を閉じました。
死因を調べる為、検査した所、心臓冠動脈や心臓内の肺動脈、頚部動脈、の至る場所に動脈瘤が出来ていました。
もし意識があった状態で搬送されて来ても、助ける事は皆無。
それ程、ヒドイ状態でした。
いつでも命が終われる状態だったと言えます。
直接の原因は、ハンバーガーです。
10年以上前にWHOでは、牛肉自体を発癌性物質そのもの。パン(小麦を使った加工食品)を癌を拡散させる食品として、危険食品に定義付けられました。
なぜなら、肉油の血液内融解作用は、かろうじて体温で固まらずに済んでいますが、間違いない無く血管内に付着し、2度とそれが剥がれる事は有りません。
剥がれた時は命の終わる時です。
ラードや肉料理の冷めた時を頭に描いて下さい。
白く塊になっているはずです。
肉油は小腸で吸収され、血液の中に入り込みます。
つまり、固まったラードが血液の中を流れている状態です。
かろうじて体温で固まらずに済んでいますが、ドロドロには間違い有りません。
急激な温度変化により、簡単に瘤になり、血液の流れを遮ります。
結果、死に至る、若しくは半身不随や寝たきりになります。
この二人は、常習的にマクドへ通っていたようです。それが命取りになりました。
死因名は急性心筋梗塞です。
至る所に血栓があり、死因欄記載は、かなり迷いました。
牛肉は週に1度位、パンとのコンビネーションは月に1度位にしないと、いつでも死ねる準備が出来た状態と言えるでしょう。
僕達医療従事者は、マクドを毛嫌いしています。
比較的安全なのはモスバーガー位でしょうか。
脳梗塞、心筋梗塞、これらをお年寄りの病気と考える時代は過去のもの。
現在では、ファストフードが増えたせいか、若い世代での脳梗塞や心筋梗塞発症が増えています。
更にキーポイントになるのが、15歳未満で牛肉とパンの組合せを1度でも食した事のある人は、いつでも脳梗塞、心筋梗塞になれる基礎が出来ています。
僕自身も5月に40代だというのに心筋梗塞を起こし、CPAとなりましたが、命が消えていく課程が分かり、直ぐに消防への連絡、AEDの準備等、細かく指示をし、救急車の中でCPAを起こしたので、即時蘇生して貰いました。
もう20年以上牛肉を食べていませんが、過去に食べた事が、心筋梗塞への布石を打っていたと言えるでしょう。
書き忘れましたが、亡くなった二人の血液中の塩分濃度は、かなり高めでした。
16歳にして動脈硬化が起きていたと推測されます。
これらの時代を担って行く人達が、このような亡くなり方をしたのは非常に残念です。」

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原子力に反対する 100 個の十分な理由 ~100 gute Gründe gegen Atomkraft~

 

#14 欠陥ある安全基準

放射線防護の安全基準は放射線による被害を甘んじて受け入れている。
今日においてもなお核施設で容認される放射性物質の排出量は、架空の「標準値人間」
に基づいている。彼はいつまでも若く、健康で男性であるのが特徴だ。彼より歳を取ってい
る高齢者、女性、子供、幼児、胎児は、ときには明らかに放射線に敏感に反応することなど
考慮されていない。
国内外の放射線防護の安全基準は、はじめから放射線による住民への健康被害を容認
している。「原子力エネルギー拡大戦略のための理性的な余地」を確保するために。