里山暮らし

千葉の里山での 小さな村の四季の風景や畑仕事の記録です。

蛍葛

2016-04-28 11:28:44 | 日記
 下の棚田は殆ど田植えが終わりました。早苗の田圃に山の緑が映り 清々しい初夏です。鶯が両側で囀り メジロやなんかも 甲高く一生懸命囀りあってます。蛙もコロコロと大合唱です。そんな自然の声が 棚田の静けさを かえって強調しています。  
 
 棚田の道、家へ上がって来る道の山側の藪に 蛍葛が咲きました。端正な形の瑠璃色です。今年もまた 美しい姿を見せてくれました。
 この道は 棚田の端の山裾を切り開いて作ったので 田圃の反対側はちょっとした崖と言うか 急な傾斜の藪です。村の大掃除の時は 刈払い機で 伸びた草や灌木なんかを刈っています。大草に覆われてしまうより 刈って日当たりや風当たりが良い方が この花木には良いのかも知れないんですが、すっかり刈られてしまわないか心配です。 
 
 田植えを終え 村の皆は畑仕事に戻ってきました。米を譲ってもらってる篤農家のKさんは 田植え前に 芽だししていた 里芋の植え付けです。皆は お互いに 余った苗や種芋なんかや 沢山出来た作物なんかを融通しあってます。Kさんも 余った里芋の種芋 くれると言ってくれました。蚕豆の土寄せにが終わったら 植えようと思います。
 今週は 一昨日里山の方へ、トマトとレタスとネギの苗を 持ってきました。トマトは まだ小さすぎる位ですが ポットに居るよりは畑の方が良いだろうと 早くに植えてやることにしました。

 ネギは2種類の一本ネギを蒔いた内の 遅く蒔いた方です。早く蒔いた方は先週畑に下しました。今度はこの苗を下します。鉛筆位の太さまで育ってもらったら 本式に植えます。

 筍は相変わらず 所構わず出て来てます。初めの方に出てきた奴は 皮を脱いで 若竹になりました。どんどん折って回らないと 屋敷は竹に占拠されそうです。
 蚕豆の莢が育ってきました。スナップ豌豆は一杯成ってます。トウモロコシの1回目が芽を出して来ました。
 暑くなったり 冷たい風が吹いたり 変な天気が続きますが 草共は一向平気に怖ろしいほど伸びてきます。時期を外さないように蒔いたり植えたり、この時期を乗り越えたいもんです。
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筍に耕運機を取られました

2016-04-24 19:56:50 | 日記
 棚田は田植えが進んでます。周りの山は緑が一層奇麗になって、盛り上がってきました。

 裏の竹藪に出て来た筍も 早くに出た奴はもうこんなに高く伸びました。若竹直前です。
 今年も何組か 筍掘りに来てくれました。掘ってもすぐに次々出て来るんで 来てもらった皆さん方には要るだけ持って帰ってもらえたようです。 

 今朝も藪には いくつか筍の頭が見えてます。連休過ぎまで出ます。最後の方に出て来る奴は 細かったり歪になってたりで 食べる気にはなりません。本当に最後の奴らは育たずに枯れるのが多くなります。

 毎年出て来ていた小屋の中でしたが 今年は出て来てなかった筍。酷い時は屋根を突き破ってしまったこともありました。
 今年はもう出て来ないと ホッとしてました。昨日入って見た時 小さな耕運機が変な格好に半分ひっくり返っていたので驚かされました。筍が出て来ていたんです。

 それも 耕運機の刃の間、刃の間に潜り込むと言うか 抉じ開けて入り込んでいたんです。ガッチリ潜り込んで嵌ってますので 一寸の事では外せないと諦めて、筍は根元から切り 筍が萎んで何とかなるだろうと様子見です。


 外で食事するのに良い季節です。娘が筍掘りに来たんで、筍やなんかを裏の新緑の下で 焼いて楽しみました。単純に炭火で焼て食べるのが 素材の美味さを 一番判らせてくれるようです。筍は特にそのようです。

 木更津辺りで この頃名物になった ホンビノス貝です。自家製の竹炭の強力な遠赤外線で焼くのが良いのか 美味い旨い。

 柿の木の若葉が こんなに見事です。子供の頃からもう何回この緑の軟らかい光を浴びたか、この時期の楽しみの一つです。

 居間の前の牡丹が咲き出しました。どうして あんな大きな花を咲かせるのか、不思議です。でも奇麗。

 家のツツジも奇麗に咲いて来ました。色んな蜂やアブなんかが 蜜を吸いにブンブン飛んで来てます。急に明るくなったようです。

 畑はじゃが芋と蚕豆の土寄せはやっと終わりました。トロ箱のネギ苗を畑に下しました、植える大きさの苗まで育ってもらいます。
 幼い苗を下したトマト、ナス、ピーマンなどの苗は何とか着いたみたいです。
 長芋の芽が伸びてきました。手を立ててやるようです。インゲン豆にも手が要ります。
 キャベツ、ブロッコリー、レタス、大根に蕪、あとアスパラガスやセルリ、パセリ、それに豌豆が2種、等等 草取りに手が回りかねます。
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山が動く季節に

2016-04-16 14:53:14 | 日記
 熊本に大地震、が報じられて心配です。これ以上大きな揺れが来ない様、震災の被害が酷くならない様 願ってます。

 ここへ上がって来る道沿いの山が薄緑に膨らんできました。山が芽吹いて動きだしました。

 道の下の田圃に水が入りました。棚田の下の方の1枚にはもう早苗が植えられてました。
 水が入った棚田からは ケロコロとカエルの大合唱が聞こえてきます。周りの芽吹きの景色にとっても良く合います。

 カエルの声といえば、五井とか袖ケ浦とかの平地の方の田圃にも水が入り 田植えも始まってますが、そっちの田圃からは聞こえてきません。カエルも住めないような田圃になったんでしょうか、心配です。

 家の前庭、山との境の大樟は若葉に衣替えです。ピッカピカの若葉があふれだして、冬を耐えて来た古い葉っぱを振るい落としてます。風が無くても ぱらぱら飛んできます。
 玄関の前に停めた車のフロント、ワイパーのところに溜まってしまいました。

 山椒も若葉が伸びてきて、花が咲き出しました。若葉は掘ったばかりを料理した筍に重宝します、良い香りなんです。
 家には、前の庭の角に 雄と雌の木を対で植えてあります。随分大きくなりました。対になってますので 雌雄の花の見分け方を教えて上げるのに便利です。よく 植えたんだけど実が成らない、花は咲くのに、と言う人には。
 男木の花は黄色い花粉を先にのせた雄蕊で小さいけど目立ちます、こっちは実にならない。

 雌花は雌蕊でひっそり目立たない、こっちが実になる。

 ブルーベリーも花が咲きました。一杯 実になって欲しい。

 同じ仲間でも こっちは随分派手な花、ツツジも咲きました。周りの皆のところは 丸くや 壁の様に方形に手を掛けて 奇麗に刈り込んでますから 一層見事です。家のは伸び放題ですが それでも花は綺麗です。 

 裏口に居付いた 勿忘草です。この春も小さいけど端正な形で 独特の青紫の花を見せてくれました。

 周りは春が行って 初夏を迎える時期にかかってきました。新芽が出かかる今頃は 緑色の競演です。赤っぽいのや黄色いの、生まれ育っていく力強い勢いを浴びて また1年頑張れそうです。

 家に来る獣は 相変わらず果物の見極めが確りしているようです。樹一杯に成った金柑は 甘く成った途端、見事に無くなりました。半分に切ってやっても 手を付けなかった夏蜜柑、今週来てみたら この通り。食べごろになったようです。 


 畑は じゃが芋の土寄せ、蚕豆の土寄せ。里芋の植え付け。芽が出て来た 隠元に手、ニンジンや蕪、大根の間引き。枝豆にも土寄せ。そろそろトウモロコシを蒔いて、生姜も植え付けなければ。トマトの後は南瓜に冬瓜、オクラもポットに出て来てるしネギも下さねば、忙しい忙しい、
 それにしても 草の勢いの凄い事、作物が埋まってしまう前に退かしてやらねばならぬ。こいつらは遠慮と言うことを知らぬ、所構わず 来て欲しくない所に必ず出てきて蔓延る、屈み仕事を増やしてくれる、まったく困ったもんだ、
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芽吹き

2016-04-08 16:18:32 | 日記
 昨日の夜は 酷く吹きました。植えたばかりの胡瓜や茄子に掛けたネットは吹き剥がされ、花盛りの蚕豆も吹き倒されました。育ち始めたブロッコリーのネットも剥がされ、出始めたばかりのモンシロチョウが早速集りかけてましたんで、急いで張り直すはめに、春の嵐は困りもんです。
 せっかく満開になったばかりの 畑の際の山桜は かなり葉桜になってしまいました。大きく広げた枝一杯に咲いた花の所為で、何倍にも大きく見えたのに、一晩で宴はお終いになったようです。

 嵐は藪や林を叩き起こしたようで、周りの草木の芽吹きが一気に進みました。
 昨晩の嵐が嘘だったような、穏やかな眩しい朝日に 蝋梅の軟らかい緑の若芽が 光ってます。
 
 柿です。

 シャラは 葉裏の銀の産毛が光ります。
 
 ウコギ。この木の芽生えも嬉しい。ウコギ飯はこの若芽を炊き込みます。ここには何本も植えたんですが、裏口の1本だけになってしまいました。もう一度増やして、垣根に仕立て上げようと思ってます。
 
 アオキの芽吹きは花芽からです。
 
 牡丹の芽は ここまで伸びました。蕾が上げってきました。

 クレマチスです。草に埋まったようでしたが 負けずに伸び上がって来ました。芽の先は蕾です。
 
 放っておけば 藪を席巻してしまうこと必至の シャガ、咲き始めました。これも芽吹きは花茎を伸ばして来ます。
 
 ギボウシです。家の藪には 美味そうな芽吹きが多い。家の周りで木の芽や草摘みができる、元は山だったんだからの春の贅沢です。

 玄関の角に居付いたミントです。軟らかい香りの強い芽が一叢。

 浦島草はもうこんなに 一人前です。苞の中から長い釣り糸を伸ばして、山の中で何を釣るやら。冬に真っ赤に実る実を啄んだ小鳥が 撒き散らすんで、そこら中に生えてきます。
 
 
 畑では 蒔いた人参、大根や蕪、ゴボウも芽を出して来ました。吹き外された虫除けのネットも皆元通り掛け直しました。吹き外されていた一寸の間に蝶や蛾に産み付けられた卵が心配です。
 じゃが芋の芽が出揃いました。出過ぎた分の芽を除いて追肥、土寄せに掛かります。 
 
 アパートでポットに作って持って来た 1回目の胡瓜、茄子と獅子唐辛子の苗は今週植えました。トマトとキャベツ、ピーマンの苗は来週です。
 レタスの2回目とトウモロコシも来週蒔きます。ネギ苗も育って来てるし、春の作物に追っかけられ始めました。
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筍が出ました

2016-04-01 15:05:17 | 日記
 家の周りの藪も畑も草共の勢いがついて来ました。春がどんどん進んでます。ここへ上がって来る道、周りの山の雑木に埋もれたようだった桜が 色づいて浮き上がってきました。山が動き出す兆し、先駆けです。
 棚田も気の早い仲間は水を張ったり、畔を塗ったり、田植えに向かって動き始めました。皆のハウスの早苗は未だ未だ幼いんですが、温かくなってきて 気が逸るんでしょう。

 家の畑では いつものやり方で植えたキタアカリが土を割って芽を出し始めてます。今年は黒いマルチフイルムを掛けた 掘らなくても良いと 雑誌で紹介していたやり方を2畝やってみました。フイルムを持ち上げて来た 芽のところのフイルムを破って芽をフイルムから出してやってます。

 ヒヨ除けのネットを外し、手を立てた豌豆が立ちあがって花が咲き始めてます。グリ-ンピースとスナップ豌豆なんですが、どっちも白花なんで見分けがつかなくなりました。莢が成ってくれば判るからと 聞かれても誤魔化してます。
 桜が咲き始めれば ヒヨは畑には来なくなりますんで、もう安心です。鳥除けネットを張らなかった隣の畑のMさんやYさんのは めっちゃくちゃに遣られてしまい、ほぼ全滅の目に遭わせられました。用心した甲斐がありました。
 
 正月の雑煮を始め 色々に重宝してきた小松菜や出来損なって残った白菜等の菜っ葉類は薹が立って、甘い香りの黄色の花が咲きました。未だ蕾の茎を折っては食べてきましたが、出て来る茎が細くなってきてもうお終い。抜いて片付けることにします。
 大根も蕪も薹が立って、根にはスが入り、皮の下に硬い繊維が出来てこっちもお終い、冬野菜は畑から無くなります。 
 
 夏野菜のための畝作りが急いでやらねばならない仕事になってます。冬野菜を撤収した後を掘り起こし、溝にします。野菜の残滓や蔓延り始めた草を放り込んでその上に鶏糞を撒いて、いささか乱暴ですが、埋め戻して畝にします。

 冬の寒さが緩かったんで、草が伸びました。冬野菜が未だ有るからと先延ばししている間に 地面をすっかり覆ってしまい 剥がした草が溝一杯です。おまけに、去年手を抜いた所為か、スギナが地下を縦横に根を張り巡らせていて、鋤き込んだシャベルを持ち上げられない位。やっとシャベル一杯の土を掘り上げたら中からスギナのぶっとい、結構手強いネットワークを退かすんですが、この根っこの量が半端じゃない。取り除かないと どんどん芽を出しスギナの藪に成っちゃう。  
 
 更に、山の畑の宿命か、篠竹や笹の類が進出して来る。これも根っこから抜かないと そこら中生えて来ます。シャベル2つ分位の深さかそれ以上深い所を根が突き進んで来る。根の先は鋭い錐の先、何でも突き通す事が出来そう。こんなのが突き進んで来て、節々から茎が立ちあがって来るんだから、放っておけば大変な事になります。
 この根のネットワークはスギナの何倍も強力ですから、簡単には引き千切れない。根に沿ってシャベルで掘っていくより手が無い。適当なところで切って引っ張り出して、まあ良いか、と言う事にして。あとは 出て来た奴は またそこを掘る、もぐら叩き状態で目を瞑る事に。
 
 
 何とか冬を越せた蚕豆は花が咲き始めました。去年、沢山種が採れたんで いつもより多く植えられました。植えたのが少し遅くなってしまったんで、まだ 皆よりは小さい株です。量は有りそうなんで 兄弟や友達にお裾分け出来そうです。
 寒さが緩かったんで アブラムシがもう付いて来てます。竹炭を焼いた時に採った 竹酢を何遍も散布して 対策しなければならないようです。
 
 早生の玉葱が出来てきました。2つ3つ採って 初物を生で頂きます。生で刻んで 鰹節に醤油をかけて。甘くていくらでもいけるんです。今年は極早生と言う種にしたんで いつもより1か月ぐらい早く収穫出来ました。
 
 今週は急に草の花が目立ってきました。まず 前庭に居付いたネモフィラ。雑草に伍して春早くに種から芽生え、3月後半 あっという間に花を開くまで育ちます。まだこのくらい大きい花の無い時期ですから 良く目立ちます。ここでは もうすっかり野生種になってます。
 
 黄色い中々の花、草の王です。一見 栽培種みたいですが 純然たる野生種です。ここへ来て初めて会った時、あんまり立派な姿と花でてっきり栽培品種かと思いました。
 他の草草に先駆けて株を張り、薹を立て、こんなに見事な黄色の咲かせます。畑に進出さえしてくれなければ、早春の花の王様です。
 
 キランソウも 家の庭の早春の花の大物役者の一つです。地面にへばり付くように株を張ります。見事な青紫の花も地を這うようです。彼岸の頃咲くので 地獄の釜の蓋 と言う名前でも呼ばれます。
 
 木の芽も解け始めました。山椒です。もう植えて15年、大きくなりました。暫くは 良い香りの甘い新芽は何に付け合わせても合います。今年もニシン漬けが頂けそうです。
 
 
 筍を見つけました。倒した竹の枝を積んでいたのを 片付けていた時です。山のような枝を退かせて、積もった葉を踏んだら足の裏に当たりました。葉っぱを退かしたら 先っぽが地面から覗いてました。葉っぱで覆われていたので 先まで黄色のままです。
 
 近くにもう1本、早速掘りました。丁度良い大きさです。すぐに 茹でて、今夜は筍ご飯です。今年の初物。
 タラの芽も出てるし、春の旨いものの始まりです。

 
 土手に一杯生えている 踊子草。小さいけれど よく見れば ピンクの可愛い花です。
 
 この雑草に 珍しい白い花の1本を見つけました。珍しいので ここに載せておきます。
 もっとないかと探しましたが この1本だけでした。
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