里山暮らし

千葉の里山での 小さな村の四季の風景や畑仕事の記録です。

落花生を抜き始めました

2015-10-24 14:34:48 | 日記
 里山はもう晩秋です。昨晩は風が無く月が沈んだ後の星空が奇麗だった所為で、今朝は露が珠に成って降りてました。
 黒っぽくなった庭木に張った蜘蛛の巣が、細かい露の珠を載せて白く浮き上がって見えてます。細い草の葉に乗った露の珠が朝日を取り込んで、宝石を撒いた様にキラキラ光ってます。宝石の上を歩いてるみたいな贅沢な景色です。
 
 落花生が充実してくる今頃、日が落ちて暗くなり始めると、畑の山際をギャーギャー喚きながら、獣が騒いでます。あの煩い声はたぶんハクビシンです。もう少しして畑の周りで食べ物が無くなってくると、家の周りに来て、柿や蜜柑を漁る様になります。
 今、畑で奴らが漁るのは落花生です。株の根元に着いて一番大きな豆が入っている莢だけ掘って食ってしまう、どうにも悔しい荒らし方をします。
 山に近い方の畑からやられます。毎年痛い目に遭わされて、今年こそはと考えて、畑の一番道よりに作りました、山の藪からは一番遠いように。 
 花が咲いて槍が地面に刺さるようになってからは、草は取らず、目立たないようにして、さらに 獣除け装置を2個取り付けました。未だ遣られてませんが、これ位では遣られるのは時間の問題です。他の畑に落花生が無くなれば、どんなにしても防げません。
 
 道の向こうのH爺さんや、向こうの畑のKさんが先週抜いてしまったので、まだ少し早いんですが、2畝ばかり抜きました。
 今年は、茹で落花生に向くオオマサリだけを作りました。千葉名産のハンダチに比べて、莢の大きさが2倍近く大きいんです。大きい分、実の入りが遅いし悪く、早く採りすぎると莢に豆が無い事が多いんです。
 抜いてみましたが、案の定早過ぎたようです。草を取らずに藪にしたんで日当たりが悪くなって生育が遅れたみたいです。豆の入ってない莢が多かった。
 
 故郷から姉貴や兄貴が出て来ると言ってたんで、おつまみに成る位はあります。ついでに掘った薩摩芋と一緒に千葉の秋を味わってもらいます。

 畑は2回目の大根が半人前になりました。ここ迄になると 夜盗虫に株ごと食い切られる事は殆ど無くなります。残ってもらう1本だけにして間引いてやります。間引いた葉大根は軟らかく美味しいので、生で良し加熱、炒め等 色々にして頂きます。大根の菜飯はお気に入りの一品です。 

 この間蒔いた菜っ葉類が育ってきました。蕪に体菜、水菜なんかです。ほうれん草やチンゲン菜は間引きを兼ねて食べ始めてます。霜に弱い水菜なんかはトンネルにするか、思案中。
  
 夏草に蹂躙された畑を逐次掘り起こして、畝を作ってます。先ず刈払い機で伸び暴れた蛇草などを刈り払い、スコップで溝を掘ります。先に刈って乾いて枯れた草をその溝に放り込み、買って来た鶏糞や自家製のボカシ、灰なんかを入れて土を戻して畝の出来上がりです。本当は刈った草を積んで肥料をやり、堆肥にしてからでないといけないんでしょうが、手抜きしてます。溝の真上には作物は植えないようにしてますがね。
 そんな畝に黒マルチフイルムを敷いて、玉葱を植えました。苗は早生、晩生と赤玉葱の種を取寄せ、箱に蒔いて作りました。まだ針みたいに細いんですが、こいつ等の根性頼みで、着いてくれることを祈って植えちゃった。
 霜が来る前に、出来るだけ根を張って貰いたいんで急ぎました。霜が来ると、根毎持ち上げられて土の上に放り出されます。霜に負けない根張を構築してもらわねば、
 
 1回目の大根と白菜は食べ始めてます。まだ 虫共が煩い時期ですがネットを張って、食害を半分位には抑え込めました。キャベツとステックブロッコリーも同じようにネットの中です。
 パセリとセルリーもキャベツの2回目の苗と同じに畑に下しました。こっちはネット無しです。早速大きな揚羽蝶がやってきて、、、幼虫はもう3㎝、食欲モリモリ、

 蚕豆の種を蒔きました、先ず苗を作ります。芽を出したところをカラスが穿って抜くんで、ネットを広げておきます。去年はこうしておかなかったんで、半分位抜かれて大失敗。勉強しました。

 今年の冬はどうなんでしょうか?適当に寒く、適当に降って、適当に日が射してくれれば良いんですが、

 
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秋の椎茸が出始めました

2015-10-18 20:15:38 | 日記
 金曜日は朝から雨。こんなに確り降るんだったら、前の日の内に玉葱の苗を植えればよかった、と思っても後の祭りでした。
 先週は水曜日に来て、冬野菜の畝を作りました。晴れが続いていたんで未だ細い苗を植えるには乾き過ぎで、植えるのを伸ばすかと思案してました。木曜日の天気予報で急に明日は雨と言い出し、本当に降るかな、と半信半疑でした。ところが 朝から雨です。一寸位は植えられるだろうと、作っておいた畝に植え始めましたが、雨が酷くなってぐっしょりになるし、靴はドロドロになって来たんで退散でした。
 
 こんなに降っては仕事にならないんで、裏の竹林際の椎茸の榾木を見に藪に入りました。もう出ても良い季節です。10年日記帳で去年の今頃は出ていたのを見ていたんです。
 出てました。出てたどころか育ち過ぎてました。夜からの雨で、さらに大きくなったようです。

 採って来て、焼いて頂きました。大きかったんで、切って焼きました。歯ごたえばっちり、良い味でアワビみたいです。
 これからが秋の発生時期本番です。しばらくは楽しめます。

 畑に手を取られて、榾木の面倒を見て遣れませんでした。椎茸菌に食い尽くされて、崩れてきた古くなった榾木を退かしたり、春に駒を打ち込んで積んで置いたのを立てたりしてやらねば。生えて来た邪魔な竹を切って、丈を伸ばした雑木、草を退かしてと、環境を整備してやります。
 白菜も1回目が採れます。寒くなって来たんで、白菜鍋も良くなります。肉厚の椎茸は欠かせません。絞って付け汁に使うと良い香りをくれる蜜柑が丁度良い位に膨らんでます。未だ酸っぱいですが、付け汁にはその方が良いんです。肉以外は皆周りから採って来れます。ここだけの贅沢です。

 畑は玉葱の苗植え、蚕豆を蒔いて、豌豆豆も。大根や菜っ葉、ニンジンなんかの間引き、土寄せも残ってます。獣に荒らされ始めた落花生は収穫時期です。色々仕事が残ってます。
 家の周りも藪を退治しなけりゃならないし、日が短くなって来て、追い立てられるようです。
 
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コウボシは困りもの

2015-10-11 12:05:58 | 日記
 夏中、あまりの暑さで怠けていた畑は 草が蔓延り放題の所が目立ちます。冬の菜っ葉類の一回目を蒔く場所は何と草を退けて作り、2回目も少しは蒔き終えました。
 これからかなりの広さが欲しい作物が控えてますから、草茫々の所を何とかしなくてはならなくなってきたんです。玉葱は保存ののきく晩生の奴と生食用の紫のので4畝位は欲しいし、大根の晩生の分も1畝要るし豌豆も残ってます。一番の大物の蚕豆はどうしようか。
 
 蛇草なんかは刈ってしまえば退治できます。家の畑の難物は地下に根拠を持ってどんどん増えるスギナにコウボシなんです。スギナの根茎は地下深く、そこまで掘って取りきるのはとても無理なんでスコップで掘れる深さまで取って、後は出てきた奴をのさばらない程度に引っこ抜いていくことで良しとします。 
 問題はコウボシです。こいつは根を伸ばした先に珠を作って、その珠から芽を出して根を伸ばし、と 際限なく増え続けます。この写真みたいに一帯を占拠してどんどん広がります。この珠1個が入り込むともう増えに増えます。
 耕運機を使って耕すと 畑の隅に居たこいつを 畑一面にばら撒く結果になります。耕運機で撒いた奴は芽を出すたびに丹念に引っこ抜けば殆ど問題になる程増えません。ところが、一寸手を抜くと大変、2年も放っておくとこんな具合に。ここにスコップを入れて掘った一塊の土を解すと、土と同じくらいの量のこいつの根っこ。細根の繋ぎめに珠、まるで人の神経組織みたいです。この珠、球根が食えるとか何かの役に立つなら良いんですが。こんなになると 作物は負けてしまって育ちません。
 
 コウボシ、ハマスゲと言うのが本名、の球根は掘り上げて乾かしても死なないんで、燃すか畑に戻って来れない所に捨てるか、家では燃してしまうことにしてます。
 とにかくスコップで掘って掘って、2畝分こいつの根と土を分けました。ここには豌豆の畝を作ろうと思います。隣に見える葉っぱは大根の一回目、夏の内に少しでもと、掘って根っこを退かして畝を作り蒔いたものです。  

 早生の玉葱は、植えた苗の半分以上を虫に食われて、惨憺たる有様です。黒のポリマルチを敷いて植えたんですが、所々マルチを破って 取り残したコウボシの珠も芽を出してます。この芽は、めんどくさいんですが、残さず抜かねば、と思ってます。
 食われた分は、追っかけ作った苗が育って来たら植える積りです。食い残された苗は少し育ってきました
 
 晩生の玉葱用に2畝、コウボシの少なかった方につくりました。掘ってコウボシの珠を退かし、刈っておいた草を入れ、肥やしを入れてあります。雨の後、マルチを敷いて苗を植えます。

 大根の1回目が育ってきました。もう1週間位でオロシに出来そうです。2回目に蒔いたのは、間引いたのが味噌汁の具に丁度良い位になって、今の処 こっちも順調です。
 大根は葉っぱまで美味しいし、野菜が高騰していますので有難いんです。
 
 白菜の1回目が。ネットに閊えるくらいになってきました。一番育ったのを収穫しました。初物です。
 
 生姜を抜いてみました。まあまあの出来でした。去年は大失敗だったんです。芽出しに失敗して3株位しか育たなかったんです。今年は乾き過ぎないように気を付けました。少しは分けて上げられる位は採れそうです。
 
 柿の実が色付いて、そろそろ渋が抜けてきました。周りの竹を切り損なって、日当たりがもう一つでしたが、幾つか捥いできました。ポリフエノールとビタミンが沢山で風邪の予防に良いらしいので、これからの風邪の時期を前に、精々頂くことにします。

 下の荒れ畑に背高く伸びた草草も花を咲かせ始めました。秋が深くなったんです。初めは観賞用として持って来られたようですが、今は花粉症で邪魔者にされる、セイタカアワダチソウの開花です。
 繁殖力が強かったばかりに、どこでも嫌われてますが、切り花としても良いと思う奇麗な花です。

 夕方には一寸寒いかな、と思うくらいの風が吹くようになりました。マツムシが未だ明るい内に鳴きだしてます。昼間にはツクツクボウシが最後のお願いみたいに鳴いてますが、じきにそれも無くなりそうです。モズのキチキチの声が空に突き刺さるようです。年寄りには秋は寂しすぎます。
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アケビ

2015-10-03 15:29:07 | 日記
 隣のOさんに、畑から上がって来た時の話で、アケビが開いて落ちているよ、と聞いたんで家のはどうなってるかなと見てみました。
 家の前庭の土手上、杉の木に登り付いているのに結構実が付いていたはずです。
 成ってました。大きな実が蔓や葉っぱの中に。下には口を開いて、中身を食べられてしまったのが かなり落ちてます。一寸見るのが遅かったようでです。
  
 開いた実は、種の周りの甘いゼリーが剥き出しになるんで、鵯などの鳥や虫達にはご馳走なんでしょう。中身が完全に残っているのはありません。鳥の残したゼリーの欠片にも蝶や羽虫が寄ってます。
 あんまり見ない蝶々も来てました。大きなタテハチョウで、ゴマダラ蝶の仲間が来てました。この辺では初めて見る、奇麗な蝶です。後ろ羽根に朱い点々が入ってますから、赤星ゴマダラのようです。珍しいんですが、特定外来種なんだそうで、その筋には排除が必要と睨まれているみたいです。

 子供の頃を思い出させる一品として、持ち帰って皆に見せてやろうと思い、中身が残っているやつを幾つか捥ぎました。あとは小鳥や虫に献上します。

 前の日の大嵐が嘘のように、穏やかな秋晴れになりました。居間の前の秋明菊がいっぱい咲いてます。夏の間、手入れをサボっていたんで すっかり大藪になりました。花は可憐ですが株はジャングルです。花が終わったら大鉈を振るって退かしてしまう大仕事が必要です。
 藪にした事でとっても良かった事があります。マツムシが来て、夕方には澄んだ音色を聞かせてくれます。今年は家の周りをすっかり藪にしてしまったんで、マツムシが随分増えました。夕方一寸出ると、あっちからもこっちからも チンチロリンチンチロリンと透き通った音色がしてきます。
 
 大藪になった草草が実を実らせる時期になりました。草の実で最も困ったさんのイノコズチが夏の終わりから急に株を張り背を伸ばして藪のガキ大将然とのさばってきました。気が付いたらこの状態になっていて、困ります。刈払い機を振り回して退治するしか方法がありません。
 刈り払っても、ズボンにシャツに靴にまで種をこびりつかされることになり、参ります。
 
 畑は嵐の前までに3回目の大根を蒔いて、京菜や体菜、蕪を蒔き終わりました。菜っ葉類は後は正月用の小松菜を今月末位に蒔いて終わりです。
 嵐には傷めつけられました。小豆が半分以上吹き折られてしまいました。ネギが漸く太い葉っぱになってきたのを殆ど折られてしまいました。植えたばっかの白菜やレタスはかけていたネットが暴れて薙ぎ払われるし、楽しみにしていた隠元も倒されて散々でした。まあこう言う事もあります。
 10月です。冬を迎える支度を始めねば、と 何となく気が急くようです。
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