malのあっちこっちブログ

山・旅・料理。。。

気ままに、気張らず、、出来ることを、、、

高野山にて

2016-10-29 08:09:31 | 奈良
夕食が6時、そして朝食が7時、、ここ常喜院の食事時間はそう決められています。

その前の朝6時、朝の観経に参加しました。

この宿坊では希望者のみの参加となり、アタシたちを含めて3組が参加しましたがほかの2組は外国人の方々でした。

一番前に座られていた方は、きちんと正座をこなし背筋も伸びた美しい姿で座っていました。中々日本人でもまねができない神社仏閣に対する思いがある感じがしました。

凡そ40分ほどの読経が終わると、ご住職が前に来られて参加者に対して高野山と常喜院の簡単なレクチャーを英語でされたのには少し感動しました。

60代前半とお見受けしたご住職ですが、素養があったと想像はしますが外国人の訪問者のために学ばれた姿勢は素晴らしいと思ったのです。

その後、ご本尊を近くで拝謁し、そこでも説明があり、その時初めてアタシたちを日本人と認識なさったようです。

その時、しばらくご住職と話す機会があったのですが、最近の高野山は世界遺産と日本への観光客の増加の影響で外国人の宿坊への宿泊者がとても多いのだそうです。

それも、どこよりもヨーロッパからの方が多いと話されました。

ご住職が思うに、ヨーロッパでは一神教徒が多いせいか宗教に対する理解が深いので仏教も受け入れやすいのではないか、と話されていました。

因みに、爆買いのかの国からはほとんど宿泊客はないそうです。彼らが信じるのは「金」なんですかねぇ、、、



さて、そんな宿坊の肉無し魚無しの朝食



これでまた、三杯飯を頂きました。


朝食後、国宝の多宝塔に行きます。



正式には混合三昧院、1223年に北条政子が頼朝を偲んで建立したもので、高野山では最古の建物です。

それなりのお寺にはこの多宝塔がままありますが、この塔は二階建てに見えて実は一階建てなのです。

下に見える庇は裳階(もこし)と呼ばれる飾り屋根です。

薬師寺の五重塔や法隆寺に見られる建築様式です。

内部には須弥壇を中心に阿弥陀如来や四天王が祭られていることが多いようです。

境内には



樹齢数百年の杉の大木が聳え立ち神域となっていました。

山門



晴れた早朝、次の徳川家霊台に向かいます。



家康と秀忠の霊屋が左右対称に立ち並び、日光東照宮を作った家光が創建したものです。

外の        

外の彫刻も見事ですが、見ることのできない内部は金銀蒔絵、極彩色飾金具で飾られた見事なものの様です。

霊台の隣が波切不動尊なのですが、戻ってくと人なれした猫君が



アタシの存在などないかのように身づくろいをしていましたよ、歳をとるとなめられたもんだと、、、、、



さぁてと、気を取り直して今度は高野山霊宝館へ



綺麗に気持ちよく剪定された前庭を通って入館します。

中には想像通り沢山の彫刻がありました。それ以外にも絵画、書跡、工芸品など1200年の歴史が語る見事な展示です。



さあ、これで今回の高野山は目的達成、残るは昨日逃したコレ



みろく石と言う名前で有名な「かさ園」の「やきもち」と「くるみ餅」です。

中々の美味でございましたよ。