malのあっちこっちブログ

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夜の金剛峰寺

2016-10-28 07:57:19 | 奈良
今、「こんごうぶじ」と変換すると「金剛峰寺」が最初に変換されますが、現在の「こんごうぶじ」は「金剛峯寺」と書きます。

しかし、昔は「金剛峰寺」だったそうで、なぜ「金剛峯寺」に変えたのかは、聞き漏らしてしまいました。



さて、奥の院から俗世界に戻ったアタシたちは、早速疲れを癒す甘味処に、、、



入りたかったお店で名物の「やきもち」が売り切れだったので違うお店での休憩となりました。



四時過ぎに宿坊に入り、お風呂を頂いてから六時に夕食です。



肉もない、魚もない、、見事な精進料理です。

一人一人のお膳に、別々にお櫃に入ったご飯が付きます。

ご飯の量は茶碗に二杯程度、旅先での茶碗はアタシが普段使うものよりも小さめなので相方からも一杯分を分捕って美味しくいただきましたが、ナニか?



さ~て、腹もいっぱいになったし、時間も早いので散歩に外へ出ます。



折から空には満月が、、、、、なのですが、雲が邪魔してもその美しさは見事なもの・・・





この夜、金剛峰寺では夜間のお庭の鑑賞ができると知り早速向かいました。



静けさが何かを期待させる廊下を通ってお庭に着くと



先ほどから流れていた尺八とシンセサイザーの音楽がテープではなく尺八だけが生演奏で行われていました。

スピーカーを通して流れてくるその演奏の見事さに圧倒されました。

    

演奏が終わって、少ない観客や演者、その関係者が去り、誰もいなくなったお庭でしばし佇み、その余韻を堪能しました。

去り際に外国人を含む数人の観光客が入ってきたのでベストタイミングでの鑑賞ができました。

入ってきたのと同じ廊下を



今度は戻ってゆきます。

冒頭の金剛峰寺のお話を含めたいろんなお話を、金剛峰寺に30年おられるという方とゆっくりお話ができたのも夜ならではの「おまけ」なのかも知れません。



すでに拝観が終わった金剛峰寺の正面を通りながら、



宿坊の脇道を通って、檀上伽藍に向かいます。

人気のない檀上伽藍で



昭和59年に再建された東塔や


広目天  


増長天

などを眺めてきました。

昼の高野山より、夜の高野山の方が数段奥ゆかしいのは静けさのせいでしょうか。