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2016スペイン・ポルトガルの旅・・・サグラダファミリアその1

2016-05-16 16:31:55 | 2016スペイン・ポルトガルの旅
週末は混むだろうからと、4/27(月)の予約を日本で入れてこの日9時半にサグラダファミリアに行ってきた。



予約なしでも入場券は買えるのだが、その日の何時になるかは時間当たりの入場者数を定めているのでそれ次第と言うことになるし、場合によってはその日は入ることができないことになる。

今回はそういう情報だったので、出発前に予約をしていたのだが、それでも9時の入場は取ることができなかった。

このシステムはわかりやすく、案内に従ってゆけば入場時間、入場場所、エレベーター(ELV)の時間まで決めて出発できる。

そうして現地に行けば、その時間には入場でき、ELVにも乗れるということになる。



アタシが行った30数年前にはモチロンこんなシステムはなかったしELVも無かった。

アタシは生誕の門から入り歩いて上まで行き、受難の門側の塔へブリッジを渡って行くことができたが、現在はそんなことはできない。



今回も生誕の門から入る入場券を予約した。

    

  

入場もELVも生誕の門からと受難の門からとに予約段階で別れる。

入ってしまえばどちらも行けるし見ることもできるのだが、入場場所と使うELVは制限されることになる。



ご存知のようにこの建物は1882年に着工され、アタシが最初に行った当時は竣工まで300年くらいかかるだろうと言われていた。

ところが先端ITの進歩で、設計図のないこの建物を3DプリンターやCNCと呼ばれるコンピューター制御の石材加工機で自由に作れるようになったおかげで、完成は2026年、着工から144年で完成できると予測できるまでになった。



アタシが最初に来た時にはまだ出来上がっていなかった礼拝所も

    

    

    

すでに完成し、2010年にはバジリカとしてベネディクト16世が祈りをささげている。


内部には

    

なんだか面白おかしい造形がたくさんあるのだが、、、

  

どうもアタシには馴染めない。



そもそも図面のないこの建物は、ガウディ以降、代々その時代の設計者が資料を参考としながら作り続けてきたのだが、

アタシは30数年前のサグラダファミリアの方が好みだ。

特に内陣は・・・・・ホントにガウディが起こした設計なのだろうかと思ってしまう。


サグラダファミリアと逆さになった姿、、、とかいう話がよく聞かれるが、実は構造的耐力と造形をワイヤーを使って実験したことから出てきている話だ。

平面的な規模と作りたい塔などの高さの外形線をワイヤーを使って表現し、それを逆さにしてその建物の重さに見合った重りをぶら下げ引っ張り応用力で表された形をもとに基本形を作り、

その基本形を削った分だけ出っ張った部分を付けるように細かな造形を施したのがガウディの建築なのだ。

建物の重量に見合った引っ張り応用で作られた形だから、実際に建てられてもその形で圧縮するので構造学的につり合いが取れているということらしい。


ガウディが生きていた時代に作られたといわれる生誕の門と、それ以降に作られた受難の門、そして最近完成した内陣の礼拝所、どうも初期のサグラダファミリアとは違うなぁ、、、と感じた。