読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

初夏の花・どくだみを透明水彩で描く

2020年06月11日 | 水彩画

◇ どくだみの花は・・・

  
     clester    F6
      春先にスズランが咲き乱れていた庭の木陰に今は白いドクダミの花が沢山咲き誇っている。
  ところが白い花と思っている部分は総苞片と言って、花弁(はなびら)ではない。中心部に
  ろうそくのように立っているのが雄蕊・雌蕊に当たるそうで、萼もない。
   地下茎ではびこる雑草で、畑づくりには嫌われ者であるものの、十薬と言われるほど薬効
  に優 れ、傷の止血・再生、風邪や便秘、おでき・皮膚疾患などによく効く。独特の臭いはデ
  カノイル・アセトアルデヒドと言うそうで、これが薬効の証かもしれない。
  十薬、魚醒草、馬ぜりなど別名を持つが驚くのは「地獄蕎麦」だ。花や葉が少し似ている
からかもしれない。
 
  花びらではないものの、木陰に咲く白い花が実に潔く、一握り摘んで花瓶に挿した。
 背景色にはペインズグレイを使った。マスキング液で花と蕊の部分を残し、背景色を一面に
 塗って、独特のハート形の葉に幾分緑を用いた。どくだみの葉には特徴として茶色の斑が入
 ることがある。これが格好のアクセントになった。

  全体に暗い調子になったが花の白を強調するにはこれしかない。花瓶に色を入れたらとも
 思ったが調子が狂うのではと考え直し止めた。
                              (以上この項終わり)
    

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