読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

命の残骸が放つ真実『ボーンズ』

2012年07月29日 | 読書

◇ 『ボーンズ』(原題:Break Borns) 著者: キャシー・ライクス(Kathy Leichs)
                                                   訳者: 山本 やよい   
                           2009.10 イースト・プレス 刊

    


 テンペランス・ブレナンシリーズ。
 法人類学者のブレナンは別居中の夫ポール、カナダの刑事である恋人ライアンの助けを
借りながら、学術発掘現場に次々と発見される死体の骨・頭蓋骨の共通した疵などから、
連続殺人を疑い、事件解決に奔走する。
 法医学では遺体から多くの情報を得て犯人を暴きだす手助けをするが、法人類学では遺
骨の鑑定を通して犯人割り出しに迫る。
 事件はキリスト教会の無料クリニックの医師が組織的臓器売買に関与、巧みに臓器窃盗
と売買を繰り返していたことが明らかになる。
 医師が趣味で集めている軟体動物の殻が死体に着いているくだりではやや安直な、ご都
合主義に思えたが、ストーリーとしては結構面白く読めた。

 (以上この項終わり)
  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 諸田玲子の時代もの『かって... | トップ | 梅干しの「土用干し」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事